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イノベーションと企業家精神~ドラッカーの戦略と教え~ぼくの教科書【#10】

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今日の教訓

「企業家は、不確実性を本質とする意思決定が生業である」

こんな人におすすめ度☆☆☆☆☆

・ドラッカーの著書を読んでみたい人
・現代の本ではなく、古くからの名著に触れてみたい人
・イノベーションの機会と戦略を知りたい人

どんな本?

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「もしドラ」という本が昔流行しましたよね。そのドラッカーさんの名著で、このイノベーションと企業家精神も「もしドラ(もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーのイノベーションと企業家精神を読んだら)」になっています。そうとう難しい本なので、一見して読むのが困難そうであれば、「もしドラ」のほうを読まれることをお勧めします。

イノベーションと企業家精神では、イノベーションを「機会」と「戦略」でとらえ、企業家たる者のあるべき姿を書いてくれています。

イノベーションの7つの機会

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ドラッカーさんいわく、イノベーションが起こるとき、それはどれも7つの機会に当てはまっているとのことです。7つの機会とは

①予期せぬことの生起ー現場に出てみたり、突然様子が変化したりと、思っていなかったことが起きたとき、それはイノベーションにつなげることができます。
②ギャップの存在ー需要が伸びているのに業績が伸びていないなど、定性的に見てずれがあると、それはイノベーションの機会です。
③ニーズの発見ープロセスが完結する、既製品に欠陥がある、もっといいものがありそうなどの発見はニーズをよびます。そしてそのニーズに応えることは、イノベーションです。
④産業構造の変化ーいくつかの企業が合体したときや、仕事の仕方に改革が起きたときなど、産業構造の変化はイノベーションにつながります。最近では働き方改革など、イノベーションの機会であったでしょう。
⑤人口構造の変化ー人口構造の変化は人口の重心、すなわち年齢全体の人口に対して、その一番大きな層が変わったときはイノベーションが起こりうる時です。
⑥認識の変化ー世の中の認識が変わるときです。世の中の認識が、「半分入っている」から「半分空である」に変わるときです。この認識の変化はイノベーションの機会です。
⑦新しい知識の活用ー新しい知識はイノベーションのチャンスであり、人を引き付けるものです。反響を呼びやすいがゆえに、スタートが大事な機会です。

7つの機会を踏まえて言えることは、イノベーションは、機会の分析を理論的に行い、知覚的に認知し、外聞を大切にすることが必要です。また、はじめからその業界のトップを狙い、小さくスタートしていきましょう。また、凝りすぎず、一般人が使えるサービスを、未来のためではなく今のために行いましょう。

企業家トップの4つの心構え

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①イノベーションを当たり前のものとしなければならないー活力を失ったものを廃棄し、生産性を上げ続ける努力をしもしょう。
②イノベーションを明確化するー既存事業のイノベーションなのか、新規事業なのかをはっきりさせ、イノベーション成功の期限を設定する。
③イノベーションを点検するートップ自らが外に出て知見を広め、イノベーションを起こしている最中も、そのチェックを怠ってはいけません。
④いつまでもマネジメントしていてはいけないートップ自らがずっとマネジメントしていなければならない機関では、成長が見込めず、トップも次の動きにつながりにくいですよね。
⑤良心的過ぎてはいけないートップが良心的すぎてはいけません。いらないものを切る、ダメなところをはっきりと下に提示する、良心的すぎてはトップは務まりません。

ドラッカーさんのすごさ

この本をよんで感動したのは、自分たちが勉強して努力していることは、すでに何十年も昔にドラッカーさんが考えていたことにすぎないことに気づいたときです。昔からの本には、すごく価値があることを知りました。

おわりに

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ドラッカーさんの名著、1冊でいいので目を通してみてはいかがでしょうか?

この本にのっているビジ単
・比較優位

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