２回目、書いちゃいます！

　スキップを踏むの。

　紫色の花の香りに誘われて、明るい陽射しの中に向かって進んでく。

　爽やかな五月の風に吹かれて、甘やかな花の香りに包まれて。

　ステップを踏んでみる。
　メロディが流れてくる。

　軽快な曲。
　軽やかなステップ。　
　リズムに乗って私は躍る。

　足取りは柔く可愛く、少しだけ薄紫のたおやかさを香らせて。

　鈴の音が聴こえそう。
　小さな小さなささやかな。

　甘い花の香り。

　風に揺れる藤の花。

　白色、
　紫
　薄紫。

　蜜蜂の羽音。

　柔らかなそよ風。

　藤棚の木陰。

　光の粒が溢れ落ちて、揺れて、惑わされてしまう。

　私の拙いステップが木漏れ日に揺らされて不思議な場所へ運ばれてゆく。

　五月の陽射し。
　木漏れ日の粒。
　吹き抜けてゆく、甘やかな風。

　今、私、生きている。

　生きてる今を運びたい。

　軽やかなステップで。