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#ひと色展 ブリリアントピンク 優しい春の色

うたた寝をしていました。
そして、、、

長い夢を見ていたのに目覚めた時何も覚えていませんでした。

優しくて柔らかなとても長い長い夢を確かに見ていたはずなのに何にも覚えていなかった。

薄いぼんやりとした意識の中にささやかに残っていたのは小さな花びら。

柔らかく薄い色なのにくっきりと明るくて陽の光に透けている。

さくら?
もも?
りんご?
うめ?
あんず?
、、、それとも。


甘い香りも感じ取ることができるのに何の花だかわからない。

意識はまだはっきりしない。
白濁した靄の向こう側にうっすらと優しい色の優しい夢が風に吹かれて揺れています。

だけど思い出すことはできません。


甘い香りは現実のこの世界にもそっと存在していました。

昨日花瓶に生けた花が静かに香っていたのです。

本当にささやかなその花の香りが私の意識に働いて夢の中にまでやってきていたことに少しびっくりしたけれどそういうこともあるんですね。

小さな小さな花びら以外何にも思い出せないけれど、目覚めた私は眠る前よりずっとからだが柔らかくなり息も深くなっていました。

眉根に寄っていた皺も消えていました。


うたた寝していたソファからそっと立ち上がり、花瓶の水を取り替えて窓を開けました。

風のない晴れた日で、真っ白な雲が浮かんでいて、鳥の声が聞こえました。

春はどんどん過ぎてゆきあっという間に終わってしまいそうだけど、少しだけ立ち止まって息を深く吸い込むように味わうことができました。

うたた寝もたまにはいいかもしれません。



イシノアサミさんの企画に参加させていただきました。

今パソコンが開けなくて記事の載せ方がわからなくてできないのですが、あまりに素敵な企画とイラストだったのでどうしても書きたくなってしまって。

春の花の精のような女の子に助けていただいて、久しぶりにお話を作ることができました。

イシノさんのおかげです。

ありがとうございます💖

皆様もぜひ💕


すごく素敵なイラストばかりですよ😊

ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。