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ある日。

 ドラッグストアに入る。
 涼しい。
 外の気温はわからないけど、真夏の陽射しが真昼の街を煌々と照らしていて風のふいていない今日は果てしなく暑かった。

 他の物には目もくれず、指定のごみ袋の棚に直行する。
 これがないと暮らせない。

 生ごみを小まめに出すために一番小さいサイズの袋をレジかごに入れる。
 同時に切れてた不燃ごみの袋も入れる。

 なんとなく思いたってチルド食品のコーナーにも足を運ぶ。
 卵が安い。
 一パック198円。
 こんなに安い価格のものを最近初めて目にした。
 それで即、購入を決めてこれもレジかごに入れる。
 お豆腐が食べたい。そう考えて豆腐も即買い。
 暑い季節に重宝する有難い食品だ。
 ついでにベビーチーズも。

 以前だったら多分、子どものために箱入りのアイスと牛乳と何かお菓子も買っていた。育ちざかりが必要としているカロリーと、私が摂取した方がいい栄養はずれていて、子どもを中心にしていた間私は自分を隅っこに押し込めてしまっていたのかも知れない。

 それでも全く気にならなかったのは多分、子ども中心の生活に何の疑問も持っていなかったからだったのかも知れない。

 今振り返ってみると間違っていたのかも知れないけれど、その時はなにも疑問に思わなかった。母親としての生活にどっぷりと漬かっている自分が自分なのだと思っていた。

 脱線してしまったけれどもとに戻って買い物を続けよう。

 町の指定のごみ袋二つと卵一パック、ベビーチーズと豆腐一丁。
 それが入ったレジかごを持ち、レジに向かう。

 店員の女性に「いらっしゃいませ」と言われながらレジに向かうと、店内にはOfficial髭男dismの『TATOO』がかかっていた。

 レジの人がサクサクと商品をチェックしてくれ支払いはすぐに終わった。
 私は買ったものをエコバックに入れてすぐに店を出た。

 夏の陽射しはくっきりと街を照らして火照らせている。
 街路樹の葉が陽射しを弾いて光っている。

 帽子も日傘も持たずに来たので私は急いで家に帰った。


 自分がいる状況を描写できたらいいなと思って書いてみました。
 うまく言っていたらいいな。


ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。