しお味

Twitterでは拙いながら短歌を詠んでいます。 小説や漫画、アニメ、映画など物語が特…

しお味

Twitterでは拙いながら短歌を詠んでいます。 小説や漫画、アニメ、映画など物語が特に好きです。自分でも文章を発信してみたいです。

最近の記事

無職のくせにバンドマンに回転寿司を奢った話

 私は無職である。収入(と言うのもなんだが)は最近になって貰えるようになった障害者年金のみで2ヶ月に13万ほど。実家暮らしで、家で食べるぶんの食事代や光熱費などのお金は払わずにいさせてもらっている。  就活は上手くいっていない。大学を卒業してからは就労移行支援事業所を通じてラブホテルでバイトをしていたが1年未満で辞めてしまった。それ以来、仕事は出来ておらず、今年29歳のいい大人が、自立できていないことに日々、焦りや罪悪感が付きまとっている。  両親は甘く優しく、ゆっくりでい

    • 恋人関係と比べた友人関係構築の難しさ

      こんにちは。しお味と申します。 せっかくnoteを使っているんだから、拙くても自分の日々考えてることや面白かったことを発信してみようと思って書いてみました。 今回は、「恋人関係と比べた友人関係の難しさ」について少しだけ、考えていきたいと思います。  はじめに、ジェンダーやセクシュアリティに関する話は、難しいと感じながらそれでも興味が絶えないのですが、勉強不足のため専門用語は使わない方針でいきます。  まだまだ理解できてないと思ってるので、自分の言葉で語っていきます。あくまで

      • ハレモノ 【ショートストーリー】

        ハレモノ  暗闇の中で眼ン球のおれを置き去ってゆきまして、身体は何処に向かえばいいか、わからずに気が赴くまんま、ひたりひたりと湿った地面に足を乗せているようでした。  一方、眼ン球のおれは眼窩から離れてしまったので、寒々とした風を全身に浴びて縮こまっていました。  暗い中でも不思議と明瞭に見えている身体は男にしては小さい部類でしょう。段々に遠のいてゆく面皰だらけの背中は、丸まってよたよた歩くもんですから力なく感じます。それでも、無いよりはましでしたんで頼って手を伸ばそうとし

        • ひかるたましい【短歌】

        無職のくせにバンドマンに回転寿司を奢った話

          ショートストーリー|狼と少女

          狼と少女は互いにつらい恋をしていた。 少女が森で果実をもいで食べている所へ狼はやって来た。 「僕は肉ばかり食ってきたがその果実はそんなに旨いのか?」 「私はお肉よりもこの果実が好きよ」 狼は果実を一つ食べてみたが口に合わなかった。 「あなたは私を食べたほうがきっと美味しい筈よ」 「僕は君だけは食べたくない」 「ほら、この果実と私とを一緒に食べてしまえばいいわ」 狼は必死に我慢するが少女は彼にどうしても食べられたかった。 「私はあなたと一つになりたい」 「僕はきみと二人でいたい

          ショートストーリー|狼と少女