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音声文字変換

聴覚障碍者の方とコミュニケーションをとるとき、あなたはどのようにしていますか。

手話を覚える、普段から筆記用具を持ち歩いて筆談にも利用している、など今まで携わってこられた様々な方々の知恵を利用しながらコミュニケーションを図っていたことと思います。

私がカウンセリングで利用したのは、当時は筆談でした。要約筆記のボランティアの方がついた場合もありました。一人の聴覚障碍者に対して要約筆記のボランティアさんが2人来られ、講座の時は内容を文字でおこし、聴覚障碍者の方に伝えてくれる姿もありました。

最近では、ITの進化により、パワーポイントの内容がそのまま文字変換され画面を共有できる(たまにクスッと笑える変換もあり)ようになり、随分と便利になったなあと思います。心のバリヤフリーに繋がりますね。

聴覚障碍者だけでなく、文字書き困難な学習障害を持つ方にも便利なツールが日進月歩で開発されています。
その中でも特に優秀だと感じたのは「音声文字変換アプリ」です。使い方も簡単ですし、音声文字変換がスムーズ。タイムラグもなくストレスフリーです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.audio.hearing.visualization.accessibility.scribe&hl=ja

音声文字変換


例えば、学校で先生が黒板を板書したものを書き写すことが困難な生徒には、iPadで写真を写すことを認めらるなど、合理的配慮がなされています。その一環として、「書く作業」を声の入力で文字変換していけば、授業に無理なく参加できる生徒さんもでてくるわけです。活用の幅が広がります。職場でも同様です。

このように、便利なものを活用する寛容さと、便利なものを活用することを提示できる「人」の存在があれば、生活の困り感から解放される人が増える、ということです。

本当の意味で「心のバリヤフリー」が進む社会の実現がとなりますように。


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