見出し画像

HIV(エイズ)予防療法『PrEP』とは

今日、5月6日はゴムの日です。
みなさんゴムをつけないセックスは好きですか?
返答に困ってしまいますよね。
僕はつけない方が好きなのですが、今特定のパートナーがいないので性病、特に不治の病である『エイズ』の原因となる『HIVウィルス』の感染リスクが高くなってしまうので、コンドームは使用するようにしています。
ですが、「『PrEP』ってのをやるとナマでやり放題」と、最近ゲイ界隈で話題になってるので調べてまとめてみることにしました。

『PrEP』ってなに?

『PrEP』はPre-Exposure Prophylaxisの略語です。日本語にすると曝露前予防ですね。
HIVウィルスの感染リスクの高い人が、抗レトロウィルス薬(HIV治療薬のこと)を毎日内服して、HIV感染を予防する方法です。
アメリカなど複数の国で使われている予防療法ですが、日本では未承認のため自費診療かジェネリック薬を個人輸入する形になります。
自費診療の場合、月2~30万ほど治療費がかかるようなので、個人輸入の方が現実的かと思います。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の研究データでは90%以上の予防効果があると言われています。
また、性行為前後に特定の時間に内服する『オンデマンド PrEP』という方法もあります(後述)。
ちなみに、『PrEP』と似たようなことばで『PEP』ってものもありますが、こちらはPost Exposure Prophylaxis、すなわち曝露"後"予防になります。

薬の種類~ツルバダ・デシコビ~

『PrEP』ではHIV治療薬のツルバダか、デシコビという薬を服用します。
薬の個人輸入サイトをさらっと見てみると、デシコビのほうが比較的安く購入できるようです。

セックスの前後だけ服用する『オンデマンドPrEP』

『オンデマンドPrEP』は、セックスの2時間前から24時間前の間に2錠、最初の内服から24時間後に1錠、さらに最初の内服から48時間後に1錠内服して、おしまいという予防方法になります。
このように説明すると、一見経済的なように感じますが、『オンデマンドPrEP』はツルバダとそのジェネリック薬品でのみ研究されていて、安価なジェネリック薬が輸入できるデシコビは推奨されません。
毎日服用するのと同等の効果があるとされていますが、ある程度時間を厳密に内服しないと一気に効果が下がると言われています。
僕は忘れっぽくて、決まった時間に飲むことが難しい気がするので、この方法で使うことはないかな、という気がします。
あと、この方法は男性同性間のセックスでしか、研究されていません。

肝炎ワクチンやHPVワクチンの併用を

当たり前ですが、『PrEP』はHIVウィルスの感染予防をするためだけのものなので、他の性病は予防しません。
A型B型肝炎ワクチンや、尖圭コンジローマを予防するHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の併用が望ましいです。
特にB型肝炎は慢性化し重篤な障害を引き起こすので、ケツ舐めやるようなゲイはB型肝炎ワクチン接種は絶対やったほうがいいです。
あと、尖圭コンジローマって治療がめっちゃ痛いらしいですよ。

腎臓や肝臓に障害がある人は慎重に

ゲイはお酒好きな方が多いですが、ツルバダやデシコビは腎臓や肝臓に負担がかかる薬です。
腎臓や肝臓に障害がある場合は、一部の性病科で個人輸入で『PrEP』を服用している方向けのケアを行ってますので、そういうところで医師に相談した方がいいですね。
また、B型肝炎ウィルスに感染している方は、症状が悪化するおそれがあるため『PrEP』は使用できません。

#多様性を考える

この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?