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ひねくれ問答

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早すぎる成長

気がつくと、娘の小学校時代が終わりに近づいており、ますます会話が少なくなっている。話しかけても、「ふつう」、「ねえ、うるさい」、「黙っていて」のコンボを決められる。「ああ、きたね。これだね。反抗期だね。」と余裕をもって構えてみせるつもりもなくはないが、いや、書いていて気づいたが、そんなものはない。 少しでも話しをしたいので、無理やり、かの有名な『鬼滅の刃』などを読んで、「そういえば、無惨さんがさあ」と話しかけてみるが、娘は「え」と怪訝な顔をする。老いて廻らない頭を必死に回転

    • 何にでも山椒をかける人

       京都に行って、山椒がよいということに気づいた。  何をいまさら、といいたい気持ちもよく分かる。うなぎはもちろん、焼鳥にだって、山椒は悪くない。ただ、こちら、というのは、関東であるけれど、こちらにいると、山椒にフォーカスが当たりづらい。つまり、甘いタレに山椒、ということだ。山椒はどぎつい味のカウンターパンチとしての山椒であって、お互いに殴り合いだ。  甘いタレを突き詰めていけば、恐らく、砂糖に行き着くはずで、その行き着いた先の砂糖に対抗するために、山椒のビリビリがある。甘

    早すぎる成長