たぬきの弟子育成講座、販売します🐾

1 本講座の目的
 「たぬきの弟子育成講座」は、昨年(2023年)10月より、今年(2024年)3月にかけて、全36時間にわたる講義を録画したものになります。今回noteにてこの講座の動画・資料を販売いたします。
 この講座は、私(めいり)の司法試験・予備試験にむけた学習において感じた受験生の「越えるべき壁」をどのように超えるかを、受験生活の総括として、これからの受験生に伝授しようという趣旨ではじめました。
 私の感じた「壁」とは、端的にいえば論文の書き方がわからない、というものでした。教科書を一通り読み終わり、予備試験論文の解説を一通り聞き、論証も徐々に覚えてきた段階で、初見の論文問題に向き合ったとき、パタッと手が止まってしまいました。問題を読んでなんとなく論点らしきものは見えるものの答案の形にまとまらない、そもそも論点自体もわからない、など、当時はかなり苦しんでいました。
 私は、この「越えるべき壁」に対して、①事案の処理手順化、②規範の暗記という2つの戦略をとりました。これらは大変有効に機能し、また誰でも取りうる戦略であろうと考えているところです。
 論文を書けるということは、事案を適切に分析し、判例・学説に基づいた適切な規範を立てて、結論をだすことができるということです。事案の分析には、事案類型ごとに、分析の思考をパターン化し、処理手順化することが有効であり、思考の時間を短縮し、淡々と事案を処理できるようになります。また、適切な規範を立てるためには、判例の規範を暗記し、使いこなすことが不可欠です。後者はいわゆる「論点」の暗記であって、基本事項として現場思考においても思考のきっかけになります。
 論点の学習は、判例学習として、自力で学習したり、ロースクールや予備校の授業を受けたりすることで、深められるだろうと思います。しかし、学説や判例がフラットに並べられてしまうとどの学説をとればよいのかわからないとか、全体の体系をみうしないがちになるとかの問題が生じます。また、事案の処理手順に沿って教えてくれるわけではないため、事案の処理手順も自力で発見しなければならなくなります。そこで、「たぬきの弟子育成講座」では、一定の理解に基づいて論点を体系的に整理し、私が使っていた処理手順をお伝えすることを目標としています。
 この講座が少しでも受験生の皆さんのお役にたつことがあればこの上ない喜びです。

2 本講座の構成
 本講座の構成は、テーマごとに講義パートと過去問解説パートをセットにして、論文学習からさかのぼって基礎知識を確認できるように企図しています。
 まずテーマごとに体系的に論点を整理し、処理手順を講義します。個々の重要論点がどのようにつながっているのかにフォーカスし、初学者でもついてこれるように、ごく基本の事項にまでさかのぼります。
 次に当該テーマに関連する予備試験の過去問(1年分)の解説をします。これらを1セットとして、各科目5セット(過去問5年分)行います。1セットおよそ1時間程度の講義となっています。本講義はすべて動画で配信し、講義資料も配布します。
 このような構成にしたのは、基礎知識が十分でなくても、どんどん論文の問題に取り組むことが効率的だからです。いきなり過去問に取り組んでもらって、基礎知識からの解説を聞けば、学習効率が格段に上がります。
 そして、単科目版は1科目5000円で販売しますが、7科目版は割引として3万円で販売します。また、7科目版には、おまけとして、民事・刑事の事実認定講座(各30分程度)もあります。

3 こんな方におすすめ

① 基礎学習から論文に移行したものの「壁」を感じている方
 まさに私も同じように「壁」をかんじた経験があり、その経験に基づいてどのように「壁」を乗り越えるか私のやり方をお伝えするのがこの講座の趣旨です。

② なかなか司法試験に合格できない方
 司法試験になかなか合格できない方、論文の勉強を長く続けているのに成果が出ない方は、一度、論文への取り組み方、法体系に基づく基本事項の有機的なつながりをもう一度見直す必要があると思います。この講座は、各科目5時間という比較的短時間で、法体系の全体像を把握し、今一度論文への向き合い方を考える上で、最適です。

③ 初学者
 初学者にもできるだけ早く論文に触れた方が、効率的に学習が進むという観点から、基礎知識から過去問を解説します。もちろん、その分ハードですが、論文というゴールを見据えて、法の体系と論文の書き方のイメージをつかめます。

4 本講義のテーマ
 詳細は各note記事にてお読みいただけるので、ここでは簡潔に扱うテーマと過去問の問題のみ記載します。

⑴    憲法
①平等権(H23)、②自由権総論・信教の自由(R1)、③表現の自由(R3)、④経済的自由(H29 )、⑤制度上の人権(H25)を扱います。

⑵    行政法
①実体的違法性(R1設問1,H30設問2)、②手続的違法性・国賠(H28設問2、H29 設問1)、③処分性(H27設問1、H23設問1)、④原告適格(H29設問2、R4設問1)、⑤訴えの利益(H28設問1)を扱います。

⑶    民法
①要件事実的思考・総則(H23)、②物権(R1)、③契約責任(H26)、④譲渡担保(R3)、⑤担保物権(R2設問2、H24設問1)を扱います。

⑷    民訴法
民訴法は、①訴訟物・既判力(R2)、②既判力の拡張(R3)、③当事者(R4)、④弁論主義(H28)、⑤複雑訴訟(H30)を扱います。

⑸    商法
①株式譲渡・共有(H23)、②株式の発行(R4)、③株主総会決議の瑕疵(R1)、④競業・利益相反(H30)、⑤第三者責任、代表行為(R3)を扱います。

⑹    刑法
①未遂犯(H29)、②因果・故意(H23)、③共犯(R4)、④窃盗・詐欺(H24)、⑤横領・背任(H27)を扱います。

⑺    刑訴法
①強制捜査・任意捜査(H29)、②令状に基づく捜査(R4)、③公訴事実の同一性(R1)、④訴因変更の要否(H29)、⑤証拠法(H26)を扱います。

⑻    おまけ
事実認定講座(民事、刑事)を行います。

5 私の成績
私の実力の裏付けがないと信用もできないだろうということで、私の成績も公開しておきます。事故ってる科目がちょいちょいあるのは、ご愛敬だと思ってください…
ちなみに、私の再現答案はこのnote上ですべて公開しています。

⑴    予備試験(R4)の成績

⑵    司法試験(R5)の成績

6 各note記事のリンク

⑴    憲法
たぬきの弟子育成講座・憲法|めいり (note.com)

⑵ 行政法
たぬきの弟子育成講座・行政法|めいり (note.com)

⑶ 民法法
たぬきの弟子育成講座・民法|めいり (note.com)

⑷ 民訴法
たぬきの弟子育成講座・民訴法|めいり (note.com)

⑸ 商法
たぬきの弟子育成講座・商法|めいり (note.com)

⑹ 刑法
たぬきの弟子育成講座・刑法|めいり (note.com)

⑺ 刑訴法
たぬきの弟子育成講座・刑訴法|めいり (note.com)

⑻ 7科目版
たぬきの弟子育成講座・7科目版|めいり (note.com)


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