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フィリピンの民族衣装バロンタガログ

街でよく結婚式をみかけることがあり、もともといろんな国の文化のことに関心があるため、フィリピンの正装のことが気になりはじめました。
フォーマルのときには、どんなものを着ているのだろうと調べてみると、バロンタガログという服でしした。

バロンタガログとは?

フィリピンの正装はバロンタガログです。
2015年にフィリピンで開催されたAPECサミットで首脳たちが最高級のパイナップルの繊維で作られたバロンタガログを着用して集合写真を撮っていました。

2016年の日・フィリピン首脳会談でもドゥテルテ前大統領がお召しになっているのもバロンタガログです。

一瞬、シャツ?と見間違えそうになりますが、フィリピンの伝統的な正装です。

この語源はバロン・タガログ=タガログ人のドレス(正装)から来ているそうです。もともとはスペインに統治されているときから存在したようで、その後もフィリピンで正装として着用されていました。

もともとは植民地支配のときに、生地をスケスケにして、武器を隠していないことをしめすためだったようです。

植民地支配後もフィリピンを代表する服になり現在の正装になっています。
今でも結婚式で着用されています。

バロンタガログはなにからできているか?

バロンタガログは伝統的にはパイナップルの葉の繊維できたピーナでできていたようですが、このピーナは生産がむずかしく、高級品です。
そこで現在にあわせて、ポリエステル製のバロンタガログもあります。ポリエステルでもじゅうぶんに雰囲気がでます。

Organza(オーガンザ)
コスパのよい生地。ポリエステル混で低価格。洗濯もラクそう。
よっぽど生地マニアでなければこれでじゅうぶんだと思います。
1000ペソくらいから手に入ります。

Jusi(フーシ)
シルク素材。ポリエステルで満足できないときのチョイス。
洗濯はどうするんですかね…。ドライクリーニング?

Pina(ピーナ)
パイナップルの葉っぱから繊維から作られた生地です。高価らしいですが、見たことはありません。そもそもパイナップルから生地が作られるのですね。

あとはバナナの葉の繊維から作られた生地もあると聞いたことがあります。

そういうわけでさっそく探して買ってみました。
現地スタッフに相談して売っているお店を教えてもらいました。
フィリピンの民芸品を売っているお店でしたが、気に入ったものを見つけることができきました。

バロンタガログの色は白と生成り色がメジャーですが、色でフォーマルの差はないみたいです。真っ白は少なかったので自然な生成り色にしました。

首まわりはビジネスシャツのようなスタンダードの襟と、スタンドカラー(チャイニーズカラー)から選ぶことができます。雰囲気でスタンドカラーを選びました。

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バロンタガログの下は白のTシャツでいいらしいです。
フィリピンでは気にならないそうですが、半袖のところが透けてなんだかみっともない感じがするので、長袖のTシャツがないかを探しているところです。
そういえばドゥテルテ元大統領もどことなく下に着ているシャツが透けています。

ホテルなどに行くと、洗濯の項目にバロンタガログがあります。

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バロンタガログを買ってみたものの、なかなか着る機会はないですが、フィリピンのことをいろいろ経験したり学んで大好きなフィリピンをもっと知りたいです。

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