たぬきの親子

~たぬきの親子見聞録~ Japanの本州の端っこあたりに生息するたぬきの親子による見聞録

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~たぬきの親子見聞録~ Japanの本州の端っこあたりに生息するたぬきの親子による見聞録

マガジン

  • タヌキの親子見聞録 ~島根県三瓶山編~

    島根県大田市にある三瓶温泉を目的に国立公園三瓶山界隈を巡る。

  • タヌキの親子見聞録 ~東北旅編~

    Jul.2023 山形県~宮城県~岩手県を巡るたぬきの親子日月抄

  • タヌキの親子見聞録 ~萩往還編~

    萩往還とは、江戸への参勤交代での御成道として開かれた、日本海に面した萩城下町(萩市)から瀬戸内海の海港・三田尻(防府市)までを結ぶ、全長約53㎞の街道。たぬきの親子による歩破記録。

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最近の記事

ドラえもんが本当にいたら

もしも ドラえもんが本当にいたら どこでもドアを出してもらって ガザ地区へ暖かいおむすびを届けてあげたい   もしも ドラえもんが本当にいたら タイムふろしきを出してもらって 壊れた建物や死んだ人をもとに戻してほしい もしも ドラえもんが本当にいたら のび太の部屋からタイムマシンにのって過去に行き 仲が悪くならないように話し合えるようにしたい だけど ドラえもんは本当にいないから 私たちは瞬間移動も死んだ人を生き返らせることも 過去に戻ってやり直すこともできない だから

    • タヌキの親子見聞録 ~俵山温泉(山口県長門市)

       2023年も終わろうとしている12月29日、タヌキ一家は何か物足りなさを感じていた。クリスマス前に急激に冬がやってきて、年末になってまた穏やかに晴れてくると、  「あぁ~高野山行けなかったからどこか行きたい!どこでもいいから行きたい‼」  と、むずむずと旅に出たがる母ダヌキの虫がおさまらなくなって騒ぎ出した。実は、今年の11月に高野山に修業を兼ねた宿坊に泊まる旅を計画していたのだが、弟ダヌキインフルエンザ罹患のため、キャンセルを余儀なくされたのだ。旅行に行く予定だった日は、

      • six-frame comic strips Nov.2023

        • タヌキの親子見聞録 ~島根県三瓶山編②

          第1章 わくわく三瓶温泉  天明年間(1781~1789)の開湯で、中国地方最大の湧出量を誇る「三瓶温泉 国民宿舎 さんべ荘」は、含鉄泉で、34.8℃の源泉温度をそのまま味わえる露天風呂もあり、温冷交互浴がおすすめとされている。また、この地は日本一の星空とも言われており、その星空を眺めながらの入浴もおすすめということだ。タヌキ一家が到着したのは、午後5時頃で、平日だったので人は少なめだった。駐車場に着くと、鉄泉独特のにおいが漂っていて、駐車場わきに流れ出ている温泉水を触る

        ドラえもんが本当にいたら

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        • タヌキの親子見聞録 ~島根県三瓶山編~
          2本
        • タヌキの親子見聞録 ~東北旅編~
          5本
        • タヌキの親子見聞録 ~萩往還編~
          10本
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          5本

        記事

          タヌキの親子見聞録 ~島根県三瓶山編①

          第1章 ご褒美にサウナに行きたい‼  今回、タヌキ一家は、子ダヌキたちの夏休みの終わる前に、お隣の島根県にある三瓶山の北の原キャンプ場で小型ケビンを借り、一泊二日で小旅行を行うことにした。前回、タヌキ一家にとって久しぶりの県外への旅、初東北旅を終えたばかりで、なぜまた旅に出るのかというと、子ダヌキたちの東北旅への不満からである。東北旅を計画している段階で、子ダヌキたちは一つも自分たちの楽しみのある旅でないと、行く前から不満がいっぱいで、「はいはい、仕方なくついて行ってあげま

          タヌキの親子見聞録 ~島根県三瓶山編①

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編⑤~ 岩手(盛岡)

          第1章 BAERENに行こう  盛岡駅には午後7時頃到着した。いつまでも暑い日で、駅前の地下道を通って今夜の宿泊先へ向かう足も、暑い空気の中重くてなかなか上がらなかった。 ホテルにチェックインして、ウェルカムドリンクを貰って部屋へ向かう。本日で3日目なので、もうウェルカムドリンクを貰えるのが基本と思いつつある子ダヌキたちは、手慣れた調子で飲み物をゲットしていた。子どもは順応性が高い。母ダヌキのほうが、ウェルカムドリンクの出る機械が少し違うだけで手間取って、子ダヌキたちに

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編⑤~ 岩手(盛岡)

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編④~ 岩手(花巻)

          第1章 宮沢賢治のふるさとへ  花巻駅には午後0時20分頃到着した。電車に乗っていると、途中から高校生ぐらいの学生が、何の競技かわからないが大勢乗車してきた。花巻と言えば、大谷翔平がいた花巻東高校が有名だが、目の前の席に座っている男の子は、花巻東と書いてある紫色のユニフォームをきている。しかし、髪型等から見ると、どうも野球部ではないようであった。父ダヌキは「サッカー部じゃろ」と言い、母ダヌキは「ラケットケースをリュックの外に持ってなかったから、卓球部」と後に自分たちの推理

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編④~ 岩手(花巻)

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編③~ 宮城(仙台)~岩手(平泉 中尊寺)

          第1章 牛タンよりポケモン  仙台駅には午後6時半過ぎに到着した。この旅で立ち寄った駅の中では、一番大きな規模の駅だ。木曜日の夕暮れになるかならないかの境目の街に、大きなリュックを背負ったタヌキ4人が、あたりをキョロキョロしながらエスカレーターで駅から降り立った。今晩の宿泊先のホテルがある方向へ父ダヌキに先導されて、兄ダヌキ、弟ダヌキ、母ダヌキがついて行く。駅をすぐ出たところには、24時間オープンのマクドナルドもあり、「ポテト食べたい」と条件反射のように兄ダヌキがぼそりと

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編③~ 宮城(仙台)~岩手(平泉 中尊寺)

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編②~ 山形(山寺)

          第1章 最高なお出迎え  出羽三山神社から旅行1日目の宿泊先に着いたのは午後6時前だった。朝から歩き通しで、しかも超いい天気だったので、干からびる寸前でホテルになだれ込んだ感があった。「当ホテルでは、ウェルカムドリンクをご用意していますので、どうぞご自由にお召し上がりください」と、ホテルの人が干からびそうなタヌキをかわいそうに思ってか、声をかけてくれた。受付の右手にある食堂のようなところに、様々なジュースや今流行の飲むお酢や、日本酒やウォッカなのどの洋酒が用意されていた。

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編②~ 山形(山寺)

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編①~ 山形(出羽三山神社)

          第1章 タヌキの親子 県外に出る  新型コロナウィルス感染症が、令和5年5月8日以降は5類感染症に移行したこともあり、ひっそりと県内で活動していたタヌキの親子たちも、そろそろ穴倉から出てみたくて、様々な旅行先の資料を読み漁っていた。  タヌキ一家の県外旅行は2018年の10月に島根へ温泉に出かけたのが最後で、それ以降はコロナ禍のため県内にキャンプをしに行ったぐらいだった。それまでの家族旅行は、沖縄やTDR、USJなど、子ダヌキたちが喜ぶ内容のものが多く、テーマパークには複

          タヌキの親子見聞録 ~東北旅編①~ 山形(出羽三山神社)

          six-frame comic strips Jun.2023

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          タヌキの親子見聞録 ~萩往還編~ 外伝 肆 防府編おかわり

           萩往還完結編である第6弾 鳴滝~英雲荘が、タヌキたちの体力不足のため完璧でなかったので、英雲荘(三田尻御茶屋)周辺を再度散策してみることにした。とりあえずタヌキの親子のバイブルであるルートマップ15ページを参考に、萩往還ができた頃の海岸線沿いにあった「三田尻御舟倉跡」へ行ってみた。  「三田尻御舟倉跡」は防府市記念モデル児童遊園の近くにある。この日は日曜日で、家族連れが園内で遊んだり、ベンチでお弁当を食べたりしていた。弟タヌキもついて早々ターザンロープで遊んでいた。萩往還お

          タヌキの親子見聞録 ~萩往還編~ 外伝 肆 防府編おかわり

          タヌキの親子見聞録 ~萩往還編⑥~ 鳴滝~英雲荘(三田尻御茶屋)

          第1章 恐怖の勝坂トンネル  昨日、萩往還第5弾の山口市の瑠璃光寺五重塔から鳴滝のバス停まで歩き、本日は父ダヌキに車で鳴滝バス停付近まで送ってもらい、朝の8時前から防府へ向けて最後となる萩往還第6弾を決行した。第6弾のルートは、鳴滝バス停から防府市英雲荘まで歩く。香山公園前観光案内所でもらったパンフレット「歴史の道 萩往還 ルートマップ」の13ページを見ると、山口市から防府市へ超えるのにトンネル付近を渡るようであったので、どのようにわたるのかインターネットで調べてみた。どう

          タヌキの親子見聞録 ~萩往還編⑥~ 鳴滝~英雲荘(三田尻御茶屋)

          タヌキの親子見聞録 ~萩往還編⑤~ 瑠璃光寺五重塔~鳴滝

          第1章 もう一つのゴールへ  2022年の夏休みから始めた萩往還の旅も、山口市から萩市のルートが完了すると、一段落してしまい、子ダヌキたちにとっては終了した旅となっていた。しかし、親ダヌキたちは正規のルートを知っているため、残りのルートを歩いて、すべての行程を完了させたいとずっと考えていた。暑い夏が終わり、歩くのに最適な秋がやってきたが、母ダヌキの仕事が忙しく、土日祝日を利用して歩くことが難しかった。そうしているうちに寒い冬がやってきた。寒さが苦手なタヌキたちは、冬に萩往還

          タヌキの親子見聞録 ~萩往還編⑤~ 瑠璃光寺五重塔~鳴滝