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The still steel down

安藤裕子なるSSW
ファンが怖い(ディープなイメージ)故にさほど深入りはしなかったけれど
むかし月桂冠のCMで流れていて
夜中の弾き語りをした曲がある。
「のうぜんかつら」

これ以外にもサビが特徴的な
「さみしがりやの言葉たち」

最初の陽気な出だしと陰気なコードが絶妙に混ざり
‛サリー’というタイトル、
なんとも言われぬギターリフが癖になる

「サリー」


位しか、私は知らなかったのですが
Spotifyミックスリストに入っていて
背中をグサリと刺されたように
久々に道端で涙が出てきた曲が

タイトルの「The still steel down」

Amy, ほら笑って あきらめも少しは大事
highにのぼれ 高く あらがえぬ道を 歩いて

誰かが素敵な恋したい。そんなことを呟けば 誰かがほらまた 涙を流す
いつまで泣いて泣いて泣いて泣いて
いつまで泣いて 抱いて抱いて抱いて
せがむの?
降りやむことなどない雨の季節を越え
花びらさえ消えても いいや、
ねえ溢れ出す想いを 木の葉に刻んでも
雪がいつかそれを隠してくれるのなら

the still steel down

巡る日をめくって 向かい合って
年を重ねた君はまだ 何を憶うだろう
いつまで裂いて 裂いて裂いて裂いて
いつまで裂いて 他の誰の手を願うの?
さあ灼熱の想いがこの身を焦がしても
君がどこかで笑っていると そう思えば
溜めた涙も氷に変えて
日差しがいつかそれを溶かして消すだろう

いつまで泣いて 泣いて泣いて泣いて
いつまで泣いて 他の誰の手を願うの?

降りやむことなどない雨の季節を越え花びらさえ消えても いいや、
ねえ溢れ出す想いを木の葉に刻んでも
雪がいつかそれを隠してくれるのなら
降りやむことなどない雨の季節を越え
花びらさえ消えても いいや、
ねえ溢れ出す想いがこの身を焦がしても雪がいつかそれを冷まして笑うだろう

the still steel down

Spotifyより書き起こし

歌詞をみるまで、Amy.は‛笑って’にかけた
‛笑み’とはわからず。

裂いて裂いて裂いて

咲いて咲いて咲いて

だと思ってた。

‛年を重ねた君’
だから、散ってしまうの対義で
「いつまで咲いて」なのかな、とか。

も、いいよ
は「もういいよ」
という冒頭の「あきらめ」に対してなのかとも。

でも、さして曲としての在り方は
変わらず。
結構、私は自分勝手にコトバを聞くなぁと
想いつつ。

あと
タイトルに意味がない。
訳せない。わたしの曲によくあるやつ!
語韻だけ英語?

背中をグサリと刺されたのは

‛巡る日をめくって 向かい合って
年を重ねた君はまだ 何を憶うだろう
いつまで裂いて 裂いて裂いて裂いて
いつまで裂いて 他の誰の手を願うの?’

の部分。

この曲は主語が定かでない。

さも、私にむけられたコトバのようで
痛々しくなってしまった。
わたしのココロが。

しかも、‛咲いて’ではなくより強烈な
‛裂いて’

いい歳になっても、
泣いて、
裂いて、
誰かや何かにすがって、願ってしまう。

あきらめて、花が散って
灼熱のこころも
やがて雪で冷めるだろう

と。

人生ってそんな、繰り返しだなぁと

泣いて泣いてせがむのだ。
大人になれずに。
妙に切迫した
泣いて泣いて裂いて裂いて~
で、背中をグサリと刺されたような気になってしまった。

そしてなにより曲が楽器主義。
オルガン、ギターフレーズ
この手のものは、
複雑おしゃれにコードを並べて作るだけで
済むDAWでは作り得ない世界。
演奏で成り立っているから。
それは「サリー」しかり。

ググったところ、カーネーションの方の演奏なのですね。渋い。
出だしのオルガンが儚くて、
そこから、ギターフレーズを挟んだ
‛ねぇ笑って’の入り。

安藤裕子さん自身がカバーしてる
くるり とやや似たオルタナティブロックな音をしている。

「The still steel down」

ここ数日こればっか聞いている。
たまにひやりっと背中を刺されて泣きそうになりながら。

まさに、いつまでそんなこと(そんな音楽の聞き方?)してるんでしょうかね、
私は。
生き方も含め。

しっかりせいよ、わたし。
すがるな、せがむな、
裂くな、泣くな、うらやむな!


私には作り得ない曲だなぁ。

コダヌキ
シホ


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