キリンジ/ロマンティック街道

原曲は打ち込みトラックなのですが、ライヴではこんな感じにやっていたのですね。

この曲は「キリンジを脱退してしまうのではないか・・・と危惧している弟」を「もうすぐ別の男と結婚してしまう彼女」に例えて堀込高樹が作詞作曲した曲と言う説があります。
もし本当なら、それを当の弟に歌わせるという倒錯ぶりですが、それがこの頃のキリンジの真骨頂(特に高樹作品において)なのかもしれません。

「ロマンティック街道」というタイトルが秀逸です。
この歌詞には「ロマンティック」も「街道」も「ロマンティック街道」も出てきません。

ドイツの有名な観光地、ロマンティック街道に関してはワタシも長らくその名前(というか邦題ですね)に違和感がありました。

ドイツなのになんで「ロマンティック」(英語)と「街道」(日本語)なのか?普通は全部日本語の訳名にしてしまうか、日本は原語発音主義なので(Peterがイギリス人ならピーター、ドイツ人ならペーターと発音する)ドイツ語の名称のカタカナ読みが普通なんです。

同じ違和感を高樹氏も持っていたのだなぁ、と勝手に共感しております。

弟の泰行作詞ですが、デビューシングルの「双子座グラフティ」でも「シュワキマセリだろ」という歌詞があるのです。

キリスト教系の幼稚園に通っていたので「もろびとこぞりて」(このタイトルも日本語かってくらい意味が分かりませんでしたが、「諸人こぞりて」なんですね)を歌わされていましたが、サビの「シュワキマセリ」の繰り返しは、どこかの国の言語によるオマジナイと思ってました。

「主は来ませり」だと知ったのは大分後です。

前後の意味もなく突然「アドリブをぬけたテーマに沸くだろう シュワキマセリだろ」と(しかも)カタカナで表記するあたり同じように思っていたのでは、とこちらも勝手に共感しております。

今宵の担当:nori

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