罌粟 畠山美由紀
保健所からあと1日でシャバと聞いていたのに、なぜか東京都が2日と主張してきた自宅療養者、
コダヌキのシホです。
え…。もうシステムめちゃくちゃやんね。
仕方ないけど8日目まで東京都に放置されてました…いまさらバイタル確認されても…いいけど。忙しいんやなぁ。
さて、暇なので昔から書こうとしていた
畠山美由紀【罌粟】について。
美しい曲です。
高い音域でのベース・ライン、
整いつくしたホーンセクションとストリングス。
冨田ラボの旋律の美しさの秘訣についてはnoriさんに書いてもらうとして。
私は詩のハナシ。
松本隆の作詞は あからさまに毒々しく
後ろめたいものはあまりないというイメージから、なんとなくこの作詞は松本隆とは違うと思っていたのですが、
この曲も〈松本隆×冨田恵一〉なのですよね。
歌詞に「流星」が使われていて
同じく松本隆×冨田恵一の名曲
【眠りの森】と同じだなぁと思っていたのですが
松本先生でしたか!
【罌粟】…育ててはならぬものですね。
歌い出しも「毒薬」から始まります。
【育ててはならぬ愛】
これは、道ならぬ恋の曲なのでしょう。
あまり考えて聞いていなかったけれど。
いきなり出だしから道ならぬっぽい。
溢れだす流星というのは奇跡にも近い自然の現象、美しさ。
とうてい抗えない奇跡のような想いなのでしょうね。流れ星なんて人の力では到底止められません。そこまでの想い。
胡桃のように固い私の心をトンカチで叩いて壊して入り込んだ想い。
な、なんか壮大。
どうなるかわからないけど、松本隆お得意の【風】にまかせて、末路のない旅に出る主人公…
えと…髪には溺れたいですよね。
私自身の作詩にも髪に溺れたいってフレーズがあります。
古内東子の【朝】という曲に相手の髪を両手で包むシーンが描かれているのですが、
髪=女性ではなく、意外にも女性は
男性の髪をワシャワシャしたいのです。
わかります?女性の皆様?
Joni Mitchellの詩にもそんな一説があります。
万国共通かな…愛しいひとよ、
髪をワシャワシャしたい…
なんだろ 人妻なんかなー相手がおるんかなーと、想像力が及んでしまう。
〈錆びていた〉
なんだかしばし誰かを愛していなかったのですね。
〈胡桃のように〉とさっきも言ってたし。
イメージは昼顔の吉瀬美智子的な?
松本隆天才か!って思うの!この一説!
人生で、お互いに吸い込まれて止まない眼に出合ったことはあるかい?
それを運命と呼ぶんだよ。
その恋の結果がどうであれ…
あのえもいわれぬ感覚コトバにするとは…
きっと誰かの瞳に吸い込まれたことある人、
共感してくれる。
狂ってしまうのだよね、何もかも。
でも凡てが回りだすようなあの感覚よ。
松本隆やっぱり天才か!
【運命】とは呼ばず
【魔法】って呼ぶのね。忘れない少女性と
いうか、コトバがファンタジーなんですよ。生きてて1度位、そんな風に恋に落ちることきっと、あるじゃないですか。
それを魔法って呼んじゃう。
信じてもいいって、さ。
風街の住人はすごいなぁ。
また【風】出てきましたね。
育てては行けない愛の行方を
「何色の花粉飛ばすの?」と表す松本隆…
美しくも毒々しい表現。
罌粟の花は見かけは可愛らしいです。
色とりどり、思い思いに咲くのでしょう。
多分に内面に毒を孕みながらも。
曲は流れ星のようなギターフレーズでフェイドアウトして行きます。
な、なんか、壮大な映画見たような曲でした。
(全部想像と妄想だけど)
冨田ラボ×松本隆で壮大なサウンドに乗せて、流星だの風だのに身を任せていたら、
昼顔真っ青な愛の逃避行だったわけですね?
ずっと何年もサラリと聞き流していました(^^;
非常に抽象的な詩で
どうとでも解釈できますが、
私はこんな風に
「道ならぬシチュエーション」を心の機微を描きつつ美しい詩に落とし込めず、
テレサ・テンになっちゃうなぁ。
松本隆改めてスゲー。好きすぎる。
私を風街に連れてって…
~関連曲~
古内東子【朝】
〈羽のような柔らかなその髪を〉
Joni Mitchell【Blue】
〈あなたの髪を洗いたい〉
何度目かわからない。
ハナレグミ×冨田ラボ【眠りの森】
流星 繋がり。
さらっと、【毒薬だね】で始まるような詩をいつか書いてみたいものですね🌠
シャバまでリーチ!
シホ☆彡
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