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この美味さがわかったら韓国通。かも。

石焼ビビンバの小さいサイズの、蓋付きの石釜で炊いたご飯が好き。  

一人用の石釜


韓国語だと영양밥(栄養ご飯)とか돌솥밥(石釜ご飯)なんていうんだけど。
そのご飯を食べた時におまけで食べるヌルンジをようやく好きになった。在韓10年以上だけど、これが、最初は良さが全くわからない食べ物だったからおもしろい。

(ヌルンジって名前もなんかダサいと思ってる。ごめんね。)



ヌルンジってお釜で炊いたご飯のおこげの事で、大きく分けて食べ方2種類あって、私が最初に知ったのはお湯でふやかす方。


何のことかというと、石焼ビビンバとかの入れ物の一回り小さい一人用の石鍋で炊かれた、ごはんを取り出して、そこにすぐお湯(もしく温かいコーン茶や麦茶)を入れて再び蓋をして蒸らす。
食事が終わった頃に蓋を開けて蒸らされてふやけたおこげを食べるもの。


お店によってトッピングなしのところも。


できあがり



こんな感じで、ふやけたおこげを食べる。スープの部分も食べる。おじやともお粥とも違う味。
最初食べた時の感想は、『なんでこんなの食べるの?』だった。特に辛くもしょっぱくもない。ご飯の残りにお茶かけた味。身も蓋もない。ほとんど食べずに終わったし、その後数回は、お腹いっぱいご飯食べたのに、なんで残り物(←酷いw)わざわざ食べなきゃいけないの?って感じだった。


ただ、段々とこの良さがわかってくる。
歳かなぁ。おなかに優しい。なんなら炊き立てご飯は食べ切らなくても、このおこげだけは食べておきたいって感じになる。



定食をしっかり食べた後に、この箸にも棒にもかからない、ぼやっとしたふやけたご飯。
しかも、おこげの部分だけじゃなくて、お茶も全部スプーンですくって食べる。
普段、ぶよぶよになったご飯は得意じゃない。でもこれは食べれるようになった。


お湯かけるバージョンのヌルンジには、実はもう一つ食べ方があって、カリッカリに焼いてあるヌルンジが売ってる。これを鍋に入れて、お粥を炊くみたいに多めのお水を入れて沸かす。くたくたになるまで炊いて、それを食べる。

このヌルンジ、お粥よりも香ばしく、おなかに優しい。ほんとに優しいって言葉がピッタリ。(梅干し欲しくなるけど)


お湯かけない方のヌルンジの話もしとこうね。おこげをしっかりカリッカリに焼いたり、さらに乾燥させたものをそのままたべる。
もともとは非常食でもあったみたいで、おなか痛いけどなんか食べなきゃって時に食べたり、おやつとか、おつまみに食べる人もいる。

これをそのまま食べたり、
お粥みたいに炊いたりする
写真はお借りしました。

※めちゃくちゃかたいのもあるから、歯を痛めないように注意。マジでかたい。時々、部屋の隅に落ちてる(?育児あるある?)踏んだら痛いご飯粒の塊だからね。かたいよ。


私はどちらかというとお湯かけヌルンジが好きかなぁ。
日本で、お茶碗に残った米粒を食べるのに、お茶かけて、お漬物で流し込む人いますね? (最近は見かけないけど)あんな感じかなぁ。


自ら買ったり作ったりして食べないけど、石釜ご飯を食べられる時はワクワクする。
一回食べたくらいじゃなかなか『これが楽しみ!やったー!』とはならないと思う。

もし韓国で食べる人がいたら、間違っても冷たいお水を入れちゃダメですよ。お店に用意があるから、あったかいお湯か、お茶をいれてくださいね。

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