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あ! #木曜日ノ木之瀬

『あずまんが大王』が好きだ。

21世紀の4コマ漫画、スタート地点。らしいよ。
おれが知ったのはぴったり10年前の2009年、小学館の『ゲッサン』が創刊したタイミング。
新装版がゲッサンコミックスとして出版される際に、描き下ろしエピソードがゲッサンに載っていた。のを読んで知った。
ったので、21世紀のスタート地点のことは、おれは全然知らない。

09年当時高校生だったおれは、女子高生日常マンガをなぜか、やたら読んでいた(※)。リアルタイム高校生なのだから去りし日の憧れとかでも無いはずだが?
そんなおかげか、好きなジャンルは「日常モノ」に傾倒している今現在。
まあ実のところ「日常モノ」と括るのもあまりしっくりは来ていない部分もあるんだけど、『あずまんが大王』は(スタート地点たる所以でもあるが)「日常」というものの雑味、形容しがたいもやもやとした時間の流れを感じるから、「シン・日常モノ」と思える。

キャラクターでいえば、大阪。
エピソードでいえば、受験から卒業式に向かっていくあたり。
やはり青春というものは、かくも普通にこびりついていくのだなあ。

↑ゲッサンで複製原画応募者全員プレゼントをやってて、応募して、貰った。夏の絵が好きでずっと飾っている。

なかでも、このマンガを長年おれの中で好きと位置づけていられるのは、「風の色マーチ」という曲の存在。
アニソン作詞界の女帝(そうなの?)、畑亜貴がブレイク前(たぶん)に手がけた、アニメ版『あずまんが大王』の挿入歌である。作曲は「ピタゴラスイッチ」で有名な栗コーダーカルテットの栗原正己。

「風の色マーチ」YouTube

アニメも見ずにサントラCDをT屋でレンタルし、この曲に出逢う。
平易なことばに、叙情的なメロディ(サビはカノン・コード)、そしてマーチのリズム。大好き。
なにしろ畑亜貴さんの歌詞。

時は流れ(人も街も)
変わり続け(巡り続け)
忘れること 嘆くことを
少し怖がる日もあるけれど
.
胸に届く風の匂い
遠い遠い季節の匂い
.
君と行こう
ずっと行こう
今は思い出にさようなら

世界にまるで知られていない名曲第1位ではない?
これがオープニングでもエンディングでもなく、挿入歌ってのがね。やばいよね。


※高校生でありながら読んでた女子高生日常マンガ…………『それでも町は廻っている』『GA』『ヒャッコ!』『第七女子会彷徨』など。それぞれについてもいずれ書く。『それ町』はぜったい書く。

#あずまんが大王 #あずまきよひこ #風の色マーチ #畑亜貴 #栗原正己

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