見出し画像

偶然を味方に。《noteの書き方》

人それぞれnoteへのアプローチは違っていて、書き方もスタイルもみんな違って、私にとってそれがnoteの魅力になってます。いろんな人がいますね。

私の場合の「noteの記事が出来るまで」を書いてみます。参考になるか分かりませんが興味のある方はどうぞ。

ざっとこんな流れになります。

■ noteの記事が出来るまで
1.書きたいこと
2.タイトル
3.書き出し
4.本文2/3部分
5.見出し画像
6.本文1/3部分
7.推敲・投稿

順に説明します。

1.書きたいこと

そもそも書きたいことがなければ無理に書きません。書きたいことがあって初めてスタートします。時間がかかることもあります。書きたいことが書ける時期まで自分の内側で育ててるような感覚もあって、それは自分にとって必要な時間なのだと思ってます。

2.タイトル

いざ書くぞとなったとき、だいたいタイトルは決まってます。というかタイトル浮かんだ時が準備OKの合図。この時はまだタイトルとふわっとした内容と全体のトーンぐらいしか決まってません。たぶんこんな感じになるだろうなという段階です。

3.書き出し

具体的な作業はここからです。どういう内容になるか考え始めます。メモは取りません。頭の中で考えるだけ。載せたいトピックが頭の中に広がるのでそれを拾い集めていろいろ並べてみます(頭の中で)。これが記事の構成になっていきます。編集好きな私にとって一番好きな作業です。

実際の書き出しはもう少し後になります。熟成という面もあるけどここに偶然の要素が入ってきます。意外とこのとき目にしたものや聞いたものが記事に反映されることが多いです。アンテナが立ってるからいろいろ引っかかりやすいのでしょうか?それをまた構成に加えていきます。

そして最大の難関が書き出しです。ここをクリアすれば後はわりとスムーズに書けます。え?そこが難関なの?と言われそうですが、私の最難関はココです。書き出しを間違うとそれに引っ張られてしまい用意してたトピックを載せそこなうことがあります。その後どう展開できるかは書き出しによってあらかじめ決まっているような印象です。少なくとも私の場合は。だから書き出しの文章にはいつも慎重になります。

4.本文2/3部分

書き出しの文章がうまく決まれば、そこからは載せたいトピックを考えた順番に書いていくだけです。のびのび好きに書いてます。当初考えたトピックより良さそうなものが浮かんだらそれも取り入れます。その後の展開が変わってもお構いなしです。いろんなアイデアが浮かぶのもこの段階です。ここに偶然の要素が入ってきます。サーフィンはしたことないけど思いがけない波が次々やって来るのをわくわく待ち受ける気分です。そして…

全体の2/3ぐらいまで書いたところでいったん筆を止めます。

ここで全体を見渡す作業をします。読み切るための理想の文章量というのが私にはあって、そこに収まりそうか検討します。長すぎると読む人が疲れるし最後まで読んでくれないかもしれない。載せたいトピックがどれくらい残ってるか確認して、場合によっては2回に分けることもあります。もしくは1回に収めるためすでに書いたトピックを削ることもあります。この段階で全体の文章量を調整します。

5.見出し画像

全体の見通しが立ったところで一気に書き上げたいところですが、私の場合ここで見出し画像を決める作業をします。書き上げてからだとしっくりこないことがあったからです。

見出し画像を決めてから書き上げると文章を微調整できるのが利点です。ぴたっと着地できる感じ。逆に最初に見出し画像を決めてしまうとそのイメージに引っ張られて思うように書けないときがあったので、私はこのタイミングで決めるようにしています。

そうすることで文章と連動させることが可能になるのも利点のひとつ。見出し画像と組み合せることで文章との思わぬ相乗効果を狙えます。

例えばこんな感じです。

みんなのフォトギャラリーで「出会い」を検索した中から、この桜の画像を選びました。記事の一番最後で「もうすぐ春が来ます」と書いたのは、この見出し画像からの連想です。いっけん無関係に見える桜の画像とこの記事の内容が最後にカチリとはまります。当初の構想にこれはありませんでした。

青みがかった色調だったこともこの桜を選んだ理由です。この記事で書きたかったのは2つの世界。仕事と家庭、群馬と福岡、1年前と1年後、2つの世界を否定も肯定もせず微妙なバランスの上に立ってる不安定な文章です。春の桜なのに蒼い色調は、この記事の世界観そのものでした。

文章と見出し画像を組み合わせることで記事に奥行きが増した気がします。最初から狙ったわけではない偶然の面白さがここにあります。

6.本文1/3部分

ここまで来たらフィニッシュまで一気に書きますが、それまでに書いた2/3部分で使えそうな言葉をもう一度登場させることも多いです。これも偶然の為せる業。あたかも伏線を回収してるようにみえて実は後付けです。

先ほど紹介した『出会えなかったかもしれない』だと、この部分です。

本当なら群馬にいたかもしれないこの1年間を福岡で過ごしました。そう思うことがいろいろ私を混乱させます。

話の導入部として使った言葉ですが、これを最後にも使いました。そうすることでエンディングの効果を演出することができます。今回のケースでは最後まで私は「混乱したまま」で、結論を出すでもなく不安定な気持ちのまま文章を終わらせてます。そこを強調する効果も狙ってみました。

7.推敲・投稿

書き上げたらすぐにでも投稿したくなりますが、ここから推敲します。可能なら1日あけたほうが客観的に読めます。書き上げてるので記事は消えてなくなったりはしません。安心して納得のいく文章にすればOK。

私を知らない人が読んで分かる内容か、説明なしに難しい言葉を使ってないか、その視点で読み直して足りない部分は分かる文章に変えていきます。

一文は短く簡潔になるように心掛けてます。「のような」などあいまいな表現はつい使ってしまいがちだけど、意味が繋がるなら思い切って取るようにしています。

その上で気になるところがなくなるまで細部を手直しします。私は何度も読みます。声には出さないけど口の中でもごもご言ってます。読みやすさはもちろんだけど、言葉を口にする快感まで本当は追求したい。読んで気持ちのいい文章が理想です。

準備が整えば、いざ、投稿! 

こんな感じで記事を書いてます。参考になるでしょうか?

楽しんで書きたいので、書く前にガチガチに内容を固めたりはしてません。ところどころに偶然を取り入れるように工夫しています。そのほうが書いててわくわくしますよね。

だから私のnoteはその時にしか書けない一回限りのもの。もう一度同じことを書こうとしたら、違う偶然が取り込まれて別のものになります。

最後に

なぜこの記事を書いたか、書いておきます。

これはひとつ前の記事「出会えなかったかもしれない」を解説したくて書きました。あの記事が感傷的な内容だったので、単なる照れ隠しです。あーだこーだと自分で解説してしまえば照れくさいのも薄まるんじゃないかと。ああ でもやっぱり恥ずかしいな。書くんじゃなかったか。


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