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バタフライ拳児エフェクト

こんばんは🌜

昨年末に父が他界し、四十九日の法要のため今週末は静岡の実家に帰省中です。

年末年始に帰省して一ヶ月ぶりの実家ですが、やっぱ落ち着きますね😅

暇なので、元自室の本棚を漁っていたところ、奥の方からコレ👇を見つけました。

拳児(文庫版) 第一巻

かつて少年サンデーに連載されていた「拳児」という漫画の文庫版です(ちなみに全巻あります)。

拳児(けんじ)という少年が武術を通じて人間的に成長していくというストーリーなんですが、題材となっている武術がとってもカッコいいんです。

武術というと空手や太極拳、少林寺拳法などが有名ですが、拳児の題材となっている武術は「八極拳(はっきょくけん)」です。

八極拳は格闘ゲームとか中国武術が好きな方には馴染みがあると思いますが、そうでない方には「いや聞いたことないし」だと思います😅

拳児といまの仕事

なぜ突然こんな古い漫画を紹介したのかというと、私にとって、この「拳児」が今の仕事にうっすら繋がってるような感覚がしたからです。

私の仕事はソフトウェアエンジニアです。Google Cloudというクラウド上で構築したWEBサービスを作ってます。

でもクラウドって別にGoogle Cloudだけじゃないんです。有名なところでいうとAmazonのクラウド(Amazon Web Service)やMicrosoftのクラウド(Azure)もあります。色々と選択肢がある中でなぜGoogle Cloudを選んだのか?というと理由は色々とあるのですが、私にとってGoogle Cloudのイメージって「セガサターン」なんです。

セガサターンとはなにか


セガサターン

セガ社が開発した家庭用ゲーム機です。SONYが開発したプレイステーションと同じ頃に発売され、当時は「次世代ゲーム機戦争」とかいって、どちらが家庭用ゲーム機の覇権を取るのか注目されていました。しかし「ファイナルファンタジー7」がプレイステーション専用ソフトとして販売されたのを機に形勢が決まり、セガサターンは次世代ゲーム機戦争の主役から外れていきました。

Google Cloudとセガサターン

いまクラウドプラットフォームのシェアはAmazonがダントツ1位です。2位がマイクロソフト、Googleが3位だったかな?Amazonが1位なのは使ってみると納得です。とにかく使いやすいんです。管理画面のデザインが洗練されています。さすがはジェフ・ベゾスのAmazonって感じです。

一方、Googleの方は…クラウドプラットフォームとしての機能や性能は申し分ないのですが、管理画面はぶっちゃけ「使いにくい」です笑

「使いにくい」っていうか「イケてない、洗練されてない(デザインが)」っていう方が近いでしょうか。

一言でいうと「武骨」なんです笑

Googleは元々、ガチのソフトウェアエンジニア(オタク)が起業して作った会社なので、ある意味そのカルチャーが製品に反映されているとも言えますが。

そんなGoogle Cloudの武骨さに、なぜか私はセガサターンを重ねてしまうのです。

実際セガサターンはプレステと比べると色々とデザインが洗練されていません。端的に言って「オサレじゃない」んです。でもその武骨さが、ゲーム機としてのエッジを追求するセガ社の姿勢と相まって一部の人間に刺さったりします。
(サターンに限らずセガのゲーム機って大抵そうなのですが😅)。私もその一人でした。

花の慶次 ©原哲夫/集英社

セガサターンと拳児

話は「拳児」に戻ります。私が当時、親にバイト代を前借りしてまで買ったのはセガサターンでした。まだサターンもプレステも発売された直後で、界隈は次世代ゲーム機戦争の真っ只中でしたが、私に迷いはありませんでした。

なぜなら、以下の想いに突き動かされていたからです。

「バーチャファイター」で八極拳使いに俺はなる!!

そう、八極拳を使うキャラクターが登場する「バーチャファイター」という格闘ゲームがセガサターンでプレイできたからです。

元々、バーチャファイターはゲームセンターでしかプレイできないゲームでした。拳児に影響を受けて「カッコよく八極拳を使いたくてたまらない」衝動に駆られた私にとって、1プレイ100 円掛かるゲームセンター通いは大変でした。それがセガサターンなら家で八極拳やりたい放題です。もう買わざるを得ないのです。

その結果、プレステを買った友達と話は合わず、ゲームソフト貸し借りの枠にも入れず、いつしかプレステに覇権を奪われ、気づけば「負け組のゲーム機を買った奇特なヤツ」というポジションになったわけですが、後悔はしていない!!😂

「拳児」を読んだことで八極拳に憧れ、プレステではなくサターンを買い、その武骨さに痺れる自分に気づき、洗練されたAmazonより武骨なGoogleのクラウドを好んで使って仕事をしている自分がいるなう、っていう感じです。

実家にいる間は、こんなバタフライエフェクトな拳児を読み返そうと思います笑

おしまい。

あ、ちなみにGoogle Cloudがクラウド覇権戦争から外れたとは全く思ってませんので誤解なきよう😅クラウド技術の世界は日進月歩であり、いまの趨勢が固定化されるとは思えないため。




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