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果てしない街から始まる果てしない旅。(最長片道切符の旅第1日)

スタートする前に

こんにちは。遂にこの日、この時がやってきました。8月1日、最長片道切符の旅が始まる日です。3ヶ月以上前から計画を立て、2ヶ月も前に気合を入れて、切符を注文、購入した旅行計画をいざ、実行へ移す日となります。

それでは、早速駅へ行って列車に乗ろう、と行きたいところですが、ここは稚内、最北端の街です。稚内に来たからには、宗谷岬を訪れない手はないでしょう(ある)。

朝ご飯。何度目かのペペロンチーノ。
駅の2階には映画館がある。
北防波堤ドーム。
サフィールホテル稚内。
看板にはロシア語の案内。

普通の人は1日で数便しかないバスに乗って、片道1時間くらいかけて行くのですが、僕はそれだと簡単に到達できて、なんだかもったいない気がしているので、昨年同様、今年もレンタサイクルして行くことにします。

駅の中に併設されている、観光案内所でレンタサイクルできるので、早速駅へ向かったところ、海が近いので、鳥の鳴き声がすぐ近くで聞こえるなぁと思いながら歩いていたら、駅舎の角で野生の鹿とばったり出くわすことになりました。

こんなことありますかね、駅前ロータリーを歩いていたら、野生の鹿と遭遇する。稚内なら、こういうこともあります。

僕と目が合った瞬間、走ってロータリーを縦横無尽に横断していった。

サイクリングスタート

鹿から始まった1日ですが、9時半過ぎくらいにレンタサイクルして、荷物も預け、いざ宗谷岬へ向かうこととします。片道31km、往復62km。13時1分発の特急には乗りたいため、「間に合いますかね?」と伺ったところ、片道だけ自転車で岬で乗り捨ててくることができると伝えられ、「なるほど、そんなことができるんですねぇ」と感心しながら出発しました。

とにかく片道2時間かけていられません。平均時速15km以上は出さないといけないので、とにかく漕ぎ続けます。

例の最北端のマクドナルド。


行きはとにかく向かい風が強すぎました。時には構えていないとふらついて転倒してしまいそうになるくらいの突風も吹きます。遮るものがなく、道のすぐ隣が荒れ狂う日本海なので仕方ないのですが、漕いでも漕いでもずっとその場にいるような感覚です。

とにかく真っ直ぐだ。


海風を受け続けて、体中から磯の香りがします。直線区間が終わって、富磯と呼ばれる地区を過ぎると、いよいよ風力発電も本気になってきて、最北端感がそこら中から感じられます。

シカ注意。

宗谷岬タッチアンドゴー

何度かくねくねと道を曲がった先に、宗谷岬が見えてきて、やっとのことで到着です。

岬の街並み。

この時点で11時過ぎ、宗谷岬の写真を撮っていたら、背後を「稚内行」と書かれたバスが出発して行きました。帰りも自転車確定です。とにかく、猛烈な勢いで自転車を漕いで戻ります。13時1分発の特急に乗りたいのです。結局、滞在時間は10分ほどでしたね。しかし、これで3年連続での到達が達成されたので、満足です。

あっ!
片道31kmを100分くらいで行かねばならぬ。

帰りは追い風のはずなのですが、途中まで謎に向かい風で「さっきと違うじゃーん。」と心の中で叫びながら漕ぎました。

帰りは利尻富士がよーく見えた。

Googleマップで稚内駅までの予想時間を移動しては検索し、また少し動いては検索して、予想を何分巻いているかというのを確かめます。間に合うか間に合わないかを見極めて、Googleが提示する予想速度の約1.2倍で漕ぎ続けて、無事駅へ辿り着きました。なお、駅に着いたのは出発の10分前です。

もうホームには乗る予定の列車が停まっている。

最長片道切符の旅開始

稚内から0km / 肥前山口まで10960.5km

急いで自転車を返却し、コインロッカーから荷物を取り出し、昼飯におにぎりを買い、切符と駅舎の写真撮影を爆速で済ませ、最長片道切符に記念すべき最初の入鋏印が押されたのが、12時58分とかでした。

それからホームへ行き、ゆっくり列車の写真を撮りたかったのですが、撮れるはずもなく、唯一撮れた一枚がこれです。

これはこれでいいな。

1本目 稚内13:01発 特急サロベツ 旭川行き 6064D

ということで、何はともあれ、無事、最長片道切符の旅がスタートできたということで、ひと安心でございます。

セイコマートのザンギ。
利尻富士ともお別れ。
昨日も見た車窓。

とりあえず、この特急で音威子府まで行きます。

音威子府で途中下車

今度こそちゃんと撮れた。

音威子府で下車した理由はただ一つ。音威子府の街を歩いてみたかったからです。そのまま旭川まで行ってもよかったのですが、なんせ特急料金が高くなってしまうので。

道の駅。

駅の近くの道の駅とかで、あわよくば音威子府そばが売れ残ってないかな、とも思ったのですが、案の定売り切れて営業終了していました。

道を渡っていた。
落橋してた。
山肌には「おといねっぷ」の文字。
ここも終わってた。
変わらないラインナップ。セイコマートはすごい。

小さな村でした。たしか北海道で人口が1番少ない村だったっけな。駅に戻って、次の列車を待ちましょう。

2本目 音威子府17:54発 普通 名寄行き 4328D

枝幸行きなどのバスが出ていて驚いた。
音威子府のマスコットキャラクター「おとっきー」

昨日と同じ車窓に飽き飽きしつつも、乗車時間は短かったように感じます。いつものように窓全開で呼吸するのには十分すぎるくらいの新鮮な空気を取り込んで、涼をとろうと思いましたが、ちょっと寒かったので、やめておきました。

咲来駅。咲来そばが有名。
明日の行程を練り直す。
初野駅。アイヌ語らしくないな。

名寄で終点。着いた時には、雨がしとしと降っていました。

3本目 名寄19:24発 普通 旭川行き 330D

やはり、名寄から先は通勤通学色が強い。
今日の終着駅。

今日は旭川の2駅手前、新旭川駅でおしまい。ここから歩いて20分くらいの快活クラブに泊まります。旭川まで行かない理由は、この後、石北本線、釧網本線、根室本線、富良野線と辿って、再び旭川に戻ってくるから。

まだまだ最長片道切符の旅はスタートしたばかりです。

稚内から255.7km / 肥前山口まで10704.8km

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