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【青春18で行く】鉄道唱歌1人旅(東海道編序奏)

序奏(この旅について)

鉄道唱歌」と聞いて最初に何を考えますか。

中には初めて聞いたという人もいるかもしれません。

聞いたことあるという人にとっては、大昔に作られた日本の童謡として、または、車内チャイムもしくは発車メロディーに使われる、少しレトロなオルゴール調のリズムを頭の中に思い浮かべる人もいることでしょう。

いわゆる鉄道ファンの中では知らない人はいないのではないかと思われる、有名な歌い出し「汽笛一声新橋を~」から始まるこの歌は、実は新橋駅を起点に東海道本線の終着駅である神戸駅まで66番にも続く歌詞があるのです♪♪

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ここでは2020年12月16日から22日にかけて7日間かけて実施した、鉄道唱歌の歌詞に沿った旅、「鉄道唱歌1人旅(東海道編)」の記憶を可能な限り思い出しつつ、そして歌の魅力、旅の道中で考えていたこと、感じたことを日記形式で(忘れないうちに)書き残していこうと思います。(”東海道編”とあるのは、既に”山陽九州編”も実施しているという背景があります。)

そもそも、延々と続くこの歌詞に沿った旅をしようと思った理由は2つあります。
1つは漠然とした1人旅への憧れです。好きな時間に起き、好きなものを食べ、行きたいとこに行き、見たいものを見る。全ての決定権は自分が握っているという誰にも邪魔されないこの状況は1人旅をしている間にしか実現されません。また、大学の授業がオンライン形態になったため、オンデマンド授業やzoomでの遠隔授業など世界中のどこにいても受講可能となったわけですから、この機会を最大限利用しないわけにはいかないのです。そこで12月の冬休みとなる前に、授業や課題の影響・負担が少ないことが予想される平日を狙って1週間の旅に出かけたのでした。

2つ目に、単純に鉄道唱歌の魅力に気づいてしまった自分がいたことです。意味もなく長大な単語を覚えるのを得意とする僕にとって、声にするだけで旅気分を味わえるこの歌の歌詞を暗記するのは、そこまで苦ではありませんでした。毎晩のように湯船に浸かりながら熱唱していたら、いつの間にか神戸まで何も見ずに暗唱することができるようになっていたという具合です。日本の鉄道の歴史の黎明期となる時代に作られたこの歌の歌詞には、その当時にしか綴ることのできなかったであろう歌詞がたくさん登場します。その一方で、時が経つと共に鉄道は発展し、その発展の様子を謳歌する歌詞も登場します。しかし、その中で100年前と変わらない車窓の様子をほのめかす歌詞にはロマンを感じざるを得ないのです。

以上2つの理由が、66番と気が遠くなるような長い歌詞を一言一句逃さずに堪能しよう、かつての作曲者と同じ視線で旅情を感じようという目標を芽生えさせ、青春18きっぷ片手に僕を旅出させたのであります。

このままでは1000字以上も書いて一向に旅が始まる気配がない旅日記となる予感がするので、次の投稿ではさっさと新橋を出発しますね。


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