情報が書き換わると人が変わる

私は新宿で仕事をしていた時にたくさんのプレッシャーにさらされていた。
それを跳ねのけるために仕事にのめり込んでいた。

そんな余裕のない私はホームレスの人を見る度にとてもうらやましく、その気持ちから『働かなくて生きていけるなんて良い身分だな』『努力せずに生きているなんて本当に社会のゴミだな』『邪魔だから早く死んでしまえ』と思って通り過ぎていた。

しかし、親友の優しい伴走支援からフードバンクにかかわることになり、ホームレスの方の支援を行い、お話を聞き『自分はなんて無知で愚かだったんだろう』と深く反省した。

幼い頃からネグレクト(育児放棄)を受け、学校にも行けず生活保護を受ける両親しか見ていなかったその方は『努力することを知ることもなく』『大人になったら生活保護を受けて生活する』未来しか描けなかったことは私には当然だと思った。

なぜなら私が同じ立場なら全く同じだったと想像出来たからだ。

もちろん生活保護を受ける人が全て同じ環境ではないし、不正受給を受けている人がいることも事実である。

しかし、環境を変える事で、かたや納税して社会を支える人になる。
その一方で税金で社会に支えられる人になる。

環境が変わることは、すなわち情報が書き換わることに繋がる。

『環境が変わり人が変わる』イコール『情報が書き換わる事で人が変わる』のである。

子供たちを地域で育てることに力を注いで欲しい理由はそこにある。

『貧しいから貧困から抜け出せない』のではなく『抜け出す方法を知らないから抜け出せないのである』

子供たちにはたくさんの可能性があり、それぞれ強みを持っている。
その強みを活かして生きていけば社会に素晴らしい貢献が出来る人材が育つ。

早く自己責任論から脱却し、子育てを親の責任として押し付けるのではなく、地域に育てることで『私たちの将来を支える素晴らしい人材』をたくさん育てるべきである。

それは他人事ではなく、確実に自分事なのである。

5つの資産とは… 「時間」「関係性」「体験」「情報」「経済」 人は「時間」を使って「情報」「関係性」「体験」「経済」 みんながそれぞれの持つ資産を分かち合う→子どもが 強みを生かして生きていくことで『自分→家族→仲間→社会」を楽しく元気にしていく