タオル

ツイッターの投稿のまとめ(電気設備、機械設備、建築など)を載せていきたいと思います。 …

タオル

ツイッターの投稿のまとめ(電気設備、機械設備、建築など)を載せていきたいと思います。 仕事:建築電気設備設計 特に学生時代は電気の勉強はおろか理系でもなかったのに何故か今の仕事に…。がんばって知識増やしていきたいです。

最近の記事

高額機器の真上の設備を改修する際の足場

自分の設計業務の半分は改修工事です。改修となると運営されており、時には動かせない機器や展示物の真上に改修対象の設備がある事も良くあります。 こうした場合設計段階ではどういう作業台、もしくは足場を使用すれば良いのか検討、図面、積算に盛り込みます。この足場の知識ですが実際に使用するわけでも必ず立ち会える訳でもないので、現場の方と比べると相当疎く、設計が難航します。今回のポストの場合もフォロワーの皆様に伺い案を出して頂きました、ありがとうございます。 こういった移動が出来ない、高

    • 低圧受電と厨房機器

      主に保育園が多いのですが、低圧受電か高圧受電になるかの検討を何度かした事があります。 電気容量のインパクトが大きいのが1番は空調機、次に厨房機器になります。この厨房機器ですが単純に全てを積み上げるのではなく、「午前(調理中)」と「午後(片付け)」で使用する機器を分けることによって同時使用率を下げて、低圧受電に近づける検討をします。 (動力低圧受電は負荷設備契約(動力機器を全て申請するやり方)か、主開閉器契約(主幹ブレーカーサイズで契約)の2種類ありますが、今回は主開閉器契約

      • 電灯分電盤主幹ブレーカーサイズについて

        主幹ブレーカーサイズはよく「分電盤内容量全部/200」で出すことがありますが、厳密にはこの出し方はNG。正しくはR相、T相をそれぞれ積み上げて大きい方を100Vで割ることにより最大の電流値が出ます。 上記のポストでは合計14000VA/200V=70A→75ATにしましたが、 R相が8000VA/100V=80Aなので通常の使用でトリップ(100%使用することはほぼ無いですが)してしまうことになります。 そもそも分電盤表がR相、T相で分かれてない一列のフォーマットだと気づき

        • 雑な施工

          これは確か埼玉県の某大型ショッピングモールに隣接する池の付近なのですが、既設の意匠性の高い照明器具に殺虫灯(かな?)が増設で据え付けられていました。写真を見ても分かるようにエフレックス管露出で本当に繋げただけ、といった施工です…。まぁこれ以上同じコストでどう綺麗に施工するのだ!と言われたら確かに悩んでしまうのだがこれはいいのか。まぁこういう施工が気になるのは自分のような電気設備関連、建築関連の人間くらいなので気にしすぎなのか…。 いやそれにしてもこの事例はあまりにもといった感

        高額機器の真上の設備を改修する際の足場

          100m2以下の部屋、誘導灯免除について

          X(旧Twitter)をやっていると本当色々な方よりご教授を頂きありがたいです。今回の話もその一つなのですが、消防からの指摘で小学校の集会場100m2強の部屋で全部の出入り口誘導灯を付けるよう指摘がありました。 腑に落ちなかったのでXで投稿したところ フォロワー様より100m2以下の居室は免除、さらに建物の関係者、雇用されている者の使用であれば400m2以下は免除できる免除条件をご教示頂きました。後者で認めてもらえれば誘導灯を付けなくても良さそうです。 後日、消防に協議に行

          100m2以下の部屋、誘導灯免除について

          分岐回路の電圧降下を見込む

          通常ケーブルの電圧降下計算は幹線ケーブルの計算して規定の電圧降下内に収まってるか確認しています。 規定の電圧降下許容範囲は下記となります 内線規程なのですが、国交省基準でもこちらの数値が使用させています。 60m以下と120m以下の場合を見比べると合計値は両方同じ5%ですが、60mのほうは明確に幹線3%と分岐2%で数値が定められているのに対し、120m以下は幹線+分岐で5%と合計値での数値です。 想定の意図としてはあまりに長い亘長で3%を守るのはケーブルサイズが太くなり経済

          分岐回路の電圧降下を見込む

          アンペアブレーカー・リミッターの特異な性質

          アンペアブレーカー(またはリミッターとも呼ぶ)とは電力会社の持ち物のブレーカーで契約電力以上の電流が流れた際に遮断してそれ以上は使用できないようにするためのブレーカーです。 頻繁にこのアンペアブレーカーが遮断する場合は契約電力を見直して、サイズアップして貰う必要がありますね。 このアンペアブレーカーですが一般的なMCBやELBのブレーカーとは異なる特性があります。それは片相に偏ってもトリップしない特性です。 どういうことかと言うと 普通のブレーカーは例として単相三線3P3

          アンペアブレーカー・リミッターの特異な性質

          既設の動力盤にポンプ回路を入れる

          電灯分電盤と動力盤では回路の追加の確認方法が動力盤の方が格段に難しいですね。 今回のケースでは既設は「空調」動力盤なので内線規程の開閉器選定表はインバーター機器を想定した表ではないため、このままでは使用できないので要注意。ご教授頂いたやり方を明記すると ①既設空調機の仕様書、もしくは茶本のインバーター負荷容量の項より空調全部の電流値(A)を積み上げる ②①の電流値に増設するポンプの電流値を足す ③②の電流値で既設のブレーカー、幹線が問題ないかチェック ④チェックの際は内線規程

          既設の動力盤にポンプ回路を入れる

          ポンプ類の警報

          丁度忘れかけていた事でした…。 給排水や雨水のポンプ類。ポンプの据え付けは機械設備工事ですが、電源を送ったり時には制御盤(最近は電源送りで済むことが多いですが)を設けるのは電気設備工事になります。 ポンプの容量を確認して動力盤から電源を送って一安心…と思いきやポンプ類、水槽類には大抵警報(故障、減水、満水等)が非常時に発報されるのでその制御線、警報盤の準備も電気設備工事になります。結構これが忘れがちです。 ポンプは大抵普段人が入らないポンプ室にありますので、警報が無いと異常に

          ポンプ類の警報

          空調機のブレーカー、ケーブルサイズ選定

          空調機のブレーカー、ケーブルのサイズは基本的には 機械設備担当より参考型番をもらってメーカーホームページより、仕様書を入手してそこに記載されているものを入れます。 単純に内線規程の電動機開閉器選定表や、電灯と同じ感覚で消費電力を電圧で割って電流値を出すなどやるとえらい目にあいます。。 また上記は主に動力盤~空調機間の話ですが 幹線、つまり動力盤~受変電間の幹線ケーブルサイズやブレーカーサイズの話になると結構ややこしくなります。 空調機の電流値には「定格」「最大」の2種類明

          空調機のブレーカー、ケーブルサイズ選定

          実施設計キックオフ確認事項を作りたい…

          とまぁ上司の質疑のメモです。 理想は勿論自分から確認できれば良いのですが、こういった場面では確認事項チェックリストなどがあればその場の思い付きではなく、落ちもなくなりそうですね。まぁ普通の設備設計事務所は自社のフォーマットがありそうですが、その場その場で確認事項を思い浮かべるのは結構まずいですね…。フォーマットが無いにしろせめて前日には資料見て確認事項をまとめておかなければ。 うーんこれは作って仕組化したいですね、他の事務所はどんな感じに進めているのだろうか、こういう時、何

          実施設計キックオフ確認事項を作りたい…

          キュービクルの面数について(2面~4面程度の場合)

          受変電設備図面に参考でキュービクルの参考姿図を載せたり、建築に基礎工事の依頼をする為に寸法を算出する事があります。 そこでこの結線図のキュービクルは何面体になるのか…と検討します。 大きな判断基準としてそのキュービクルの主幹がLBSかVCBなのかによります。LBSはPF-S型キュービクル、VCBはCB型キュービクルと呼びます。 PF-S型の場合LBSの下にスペースが開くのでコンデンサ、リアクトルが収まることが多いです、VCBだとなかな難しいようです。 よってPF-S型はツイ

          キュービクルの面数について(2面~4面程度の場合)

          屋内・屋外コンセントの回路は分けるべきか

          コンセント図面作成時によく悩む、屋内と屋外のコンセントの回路は分けるか否か。 まぁやや考えすぎ、一般の人からしたらどっちでも…といった内容かもしれませんが…。 こちらのツイートにも沢山のリプを頂きました。主なご意見としては ・住宅で分電盤の回路に余裕が無ければ一緒にしてしまう。 ・屋外は水廻りとなるので混在せず、分ける。屋外コンセントが漏電等、トラブルの際に切り離せる。 ・住宅でも電気容量高容量の器具を使用するお施主なら、分ける。 一概に条件が提示されていないと決められな

          屋内・屋外コンセントの回路は分けるべきか

          小型のハンドホール

          上記のツイートの数日後 未来工業の樹脂製ハンドホールですね。ハンドホールというと一般的にφ600の蓋のイメージがありますが、細いケーブル数本位だとかなり過剰…。そこで未来工業の樹脂製ハンドホールだとφ150,200とい小型のものがあって便利ですね。もしかしたら最初に載せたツイートのように唐突なプルボックスを避けられたかもしれませんね。 外灯のケーブルなど1本程度延々と埋設ですからね、これで中継すれば便利そうだなぁと思います。

          小型のハンドホール

          梁スリーブの雑記

          なかなか設計段階だと梁下に懐があるのかどうか判断しにくく、図面にスリーブが抜けることがあります。(施工業者様、いつも図面に無くてもスリーブを仕込んで頂きましてありがとうございます。) 梁スリーブ同士の離隔などの規定の画像をのせます。電気設備はそこまで設計時に梁スリーブの検討はしないのですが、「柱からはD(梁せい)以上」「スリーブ同士はスリーブ径の3倍以上は離す」くらいは覚えておきたいです。 元ツイートのしたのPF管打ち込みで梁跨ぎですがちょうどいい画像がありました。これで

          梁スリーブの雑記

          避雷針の新JIS,旧JIS

          避雷針の規格は新JISと旧JISがあり、ざっくりいうと旧の方が緩く、必要な導線や部材が少なく済みます。建築基準法的にはどちらを採用しても良く、個人的には特に指定が無ければ旧JISを使用します。(安全よりコストを優先ということですが…)お施主様によっては新JISにて設計と定められているところもあるようですね。まぁ建物のコストのうち避雷針のコストはごく僅かですから、少しでも落雷のリスクを下げたいという考えもありですね…。 新JISは設計側とすると引き下げ導線が増える分、接地極も

          避雷針の新JIS,旧JIS