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直感女子のまちあるき

王道の女子旅スポットの「京都」。次の休みに仲の良いあの親友と女子旅の計画中の方も多いのでは?

お寺巡り、カフェ巡りなど歴史とグルメがたくさんある、インスタ女子には嬉しいまちである一方で、京都に行くときは事前に入念な計画を立てているため有名な観光地しか見てないのではないだろうか?

2019年6月8日、9日に京都の町屋スタジオで、学生向けに「地域とつながるライティング講座」が開催。記事作成について様々なワークがあり、「京都のまちを取材しよう」というワークで学生同士でグループを作り、京都のまちを散策した。

僕以外は、女子メンバー!?彼女たちが何に興味を持ち、地域の方に取材する中で何が心に刺さったのかを紹介する。

初めに講師の方が、各方面の観光地を説明してくれた。しかし、彼女たちの興味は「わらび餅」。予想のななめ上をいく目的に驚きつつも出発!!道行くおばあさんに、店の情報を聞き取りして、(行動力が半端ない)向かおうとしたら、ふと堀川にかかる橋や道に感動。

川の近くの道路に降りると、テンションが上がって、みんな写真をパシャりパシャり。目的とずれているなあ〜と思いつつ、ふと近くにあった看板をみると、自分たちの通った橋の解説が。昔、この橋には市電堀川(昭和36年に廃線)が走っていたらしい。彼女たちが橋に興味を持たなければ発見できなかったことだと思うと素敵な発見!!

まちあるきを再開すると、彼女たちは何気ない看板や自動販売機にカメラを向ける。普段とは異なる場所だからこそ素敵だと思えるのかもしれない。

ふと、一軒のお店に足が止まる。奥からお父さんがやってきて、アポなしの僕たちに丁寧に説明してくれた。話によると、ここは100年も続く神祭具店で、御所や伊勢神宮と京都ならではの伝統技術の空間。神輿の修繕や御神体を入れるやなぎ箱など普段ではめったに見ることができないモノを紹介してくれた。

面白いことに自己紹介したのは、話の終盤。それでも、彼女たちとお父さんが話せていたのは、興味があるという気持ちが全面に溢れていたからだと思う。インタビューの技術は未熟でも、面白い発見があると時間を忘れてのめり込んでしまう彼女たちの意欲。会ってたったの20分だが、店を出るときに、「また、来ます」と言える関係は素敵だなと。

旅と聞くと、計画立てるのを入念にすることに重きを置かれているが、彼女たちのように、直感(真っ直ぐに感じたまま)でまちあるきをすることは遠回りのようで、事柄や人柄をよく発見できている。探すのではなく、気づくこと、そして楽しむことが大切なのかもしれない。

わらび餅は次の機会に笑