マガジンのカバー画像

本を取り上げてる記事

51
運営しているクリエイター

記事一覧

『居場所。』を読む #300

しばらくnote記事投稿から遠退いていた間に、よしもとの会長 大崎洋著・サンマーク出版発行の『居場所。』を読んだ。 かの「吉本お家騒動」にも触れた 吉本興業の会長さんが書いた本。 吉本興業と居場所??? 興味そそられる本でした。 「お家騒動」「闇営業問題」騒動後、6000人の芸人・タレント一人ひとりと全社員総出でヒアリングと面接をした吉本興業… とあった本を読み終えた翌日のことだった。 「吉本興業・大崎会長が退任」 という新聞記事が私の目に留まった!!! あれ???

おかしな話 #296

以前も取り上げたことのある『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』(高橋和巳著・筑摩書房)と『スウェーデンボルグ 天界と地獄』(高橋和夫著・春秋社)の本、それと『歯車』(芥川竜之介作・岩波書店)をほとんど同時に読み終えて、グルグルと…書きたい衝動に駆られています(^^; 本『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』の中に出てくる異邦人・・・ こちらを読んで、私自身、異邦人であるな~と自覚しています。 虐待を受けた訳ではなかったから、ちょっと違うのでは⁈

グチャグチャなくらしから本当の理想へ  #294

『消えたい 虐待された人の生き方から知る心の幸せ』(高橋和巳著・筑摩書房)という本があります。 『子は親を救うために「心の病」になる』と同じ著者の本です。こちらの本を読み、私は自分を深く理解できたので、『消えたい~~~』の本があることは知っていましたが、もういいや~と思っていました。 それが最近、あるきっかけがあり読んでみようと本を手にしてみたら・・・ もっと深く自分を理解するものであり、いまの自分でないと読めなかった本であったように…思いました。 虐待された記憶はな

本『天界と地獄』と占い #293

2023年1月、とある noterさん の記事に紹介されていた『天界と地獄』。 この本に興味をもって、私は図書館に予約を入れていた。 いつも通う馴染みの図書館は、いま改築工事中で本を手に取り借りることが出来ない。ネットで予約を入れ借りるしかなくて、『天界と地獄』を検索すると訳者が違う2冊の本が表示され、私は迷わず、記憶に残る 鈴木大拙訳を選んでしまった… 2月に入り、本を手にしたのだが、これがまた難しすぎて💦 何が書かれているのかさっぱりわからなかった(-_-;) 早々に

『ターシャ・テュ―ダーの言葉2 楽しみは創り出せるものよ』から #285

前回に引き続き、ターシャ・テュ―ダーの言葉をここに書き留めて置こうと思います。 『ターシャ・テュ―ダーの言葉2 楽しみは創り出せるものよ』の本の最初に出てくる文章です。 「働くこと」と言われると、私は言葉に詰まります。   それは、働いてきた… と胸を張って言えないから。 でも 生きてきた… のです。 幸運なことに、どうにか生きるだけのお金はあったのです。 どうにか生きる ではなくて、もっと豊かなくらしがしたくて懸命に生きてきましたが、 それは叶いませんでした。

『ターシャ・テュ―ダーの言葉 最終章 最期のときを見つめて』を読み終えて#284

以前、『ターシャ・テュ―ダーの言葉 思うとおりに歩めばいいのよ』に触れて書いたことがありました。 今回は、私にとってターシャ・テュ―ダー2冊目の本になる『ターシャ・テュ―ダーの言葉 最終章 最期のときを見つめて』を読み終えまして、書いてみようと思います。お付き合いいただけましたら幸いですm(__)m。 2008年6月に、ターシャは92歳でこの世を去っています。 以前の本と同じように、ターシャが生前家族に語った言葉の数々が写真とともに収録された本でした。 その中に、書き留

ひとつひとつ積み重ねていければそれでいい… #279

早1ヶ月近くになるでしょうか… ある時、noteさんの「あなたへのおすすめ」にあがっていた たいたけさんの記事をクリックして、それ以来拝読させていただいています。 たいたけさんの書かれた記事により、ターシャ・テュ―ダーというお人や『清貧の思想』(中野孝次著・草思社)という本の存在を知りました。 アラカンである私。自分の行動が時々恥ずかしくなることがあります。 年齢に伴った行動とは言えないでしょ???  良い歳をして、何してる??? そんなツッコミを自分に入れること度々

時代錯誤~それでも大切なことがそこにあると思うから~ #282

前回、『清貧の思想』(中野孝次著/草思社)を読み終えて を書きました。 今の時代の傾向と全然マッチしていないことわかっています。 それでもお立ち寄り、お読み、スキいただきました皆様、心よりありがとうございますm(__)m そうなんです。 私は悉くマッチしていないとわかっていたから、これでいいのか? これが我が子のためになるのか? 迷い続けてきたのです。 ただの私のエゴなのか??? そうして長い長い歳月を生きてしまいました。 迷いながらも結局はその道を選ぶことしかできま

『清貧の思想』を読み終えて #281

以前取り上げました本『清貧の思想』(中野孝次著・草思社)を読み終えまして思うまま、綴ってみようと思います。 お付き合いいただきましたら幸いですm(__)m 著者がこの本の中で取り上げていたのは でした。 西行は(1181~1190年)、兼好は(1283?~1352年以後)、光悦は(1558~1637年)、芭蕉は(1644~1694年)、池太雅は(1723~1776年)、良寛は(1758~1831年)に生きた人。 彼らの言葉がたくさん取り上げられた本でした。 私の伴侶

ひとりの若者の生き様と書く力 #271

いま、2020年第18回・開高健ノンフィクション賞 受賞作『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』(河野啓著・集英社)を読んでいます。 何故、いまこの本に出合い、引き寄せられたのかよくわかりませんが、 私の中で、久しぶりに先を読みたくなる本となっています。 (最近、あまり本が読めませんでした…) 2018年5月、35歳の若さでこの世を去った栗城史多さん。登山家なのか下山家なのか…ネットの世界を賑わせTVでも取り上げられていたようですが、私はこの本に出合うまで、知りません

人と人が向かい合い、「存在」を確認しあえる日常を過ごしていたい #270

久し振りに、高橋和巳著『子は親を救うために「心の病」になる』の本から抜き出したメモ書きを開いていた。  この文章と出合い、「普通の」親子関係・「普通の」人生を歩んでいなかった自分に気づき1年以上を過ごして、私は自分を責めなくなっている。 幸せへと向かっているのか…不安であったり、素直に喜べない自分がいたり、、、(-_-;) しかし、こうして再びこの文章を目にしているのだから、私は幸せへと向かっているのだ!と言いきかせよう♪ 「存在」を確認しあう作業は、日常の、どこででも

時を超えて届く言葉たち #254

 いま『人生に、上下も勝ち負けもありません』(精神科医・野村総一郎/文響社発行)を読んでいます。新聞の広告欄で見つけたこの題名、興味そそられ飛びつきました(*'▽') 。  この本は、「老子の教え」を読みこんだ精神科医が患者と向き合う中で、ポロッと放った「老子の言葉」に効果を示す体験が積み重なって、1冊の本として出版されたようです。  読んでいると、いまの自分へのメッセージ? と思える文章が出てきて、私はいま面白く読んでいます。  たとえば、  前回や前々回に書いた記

宗教遍歴を経て #248

「私の宗教遍歴」として書いてきましたが、その後も書いてみようと思います。お付き合いいただけましたら幸いですm(__)m。  最後は、様々な本により様々な宗教と出合い、私の宗教遍歴は終演を迎えました…と書きました。  宗教を通して、私の血となり肉となったものがたくさんあったように思います。そうして本を読む日々が続き、出合った本が『愛着障害~子ども時代を引きずる人々』(岡田尊司著・光文社新書)でした。  謎が解けていきました。  親への感謝が足りないから良くならない私の人

たとえ少数派であったとしても #237

「ふつうに生きる」と、時々私は表現します。 その時の「ふつう」や何気なく使う「ふつう」。 「ふつう」と表現される中に入るか入らないか… 「ふつう」自体が本当に曖昧な言葉ですが、想うところあり 書きたかったのですが、言葉にならず数日…  出合った新聞記事により、書けそう(…本当?)ですので挑戦です!  お付き合いいただけましたら幸いですm(__)m。  それは、毎日新聞 金言:豊かな「見ない族」文化 の記事でした。  この表現により、「見る族」が多数派、「見ない族」を