見出し画像

違法アップロードを観たことないお嬢様

カップ麺を食べた事ないお嬢様というのは陳腐化されているが、現代ではテレビ禁止ならぬネット禁止の箱入りな家庭も居るのではないか。「ネットを見るとバカになる」と嘆く保守的な両親は実在したらちょっとテンション上がる。そして我々世代のスーファミやプレステぶっ壊しの如くスマホ破壊両親という家庭内珍事も観測したい。

子供の頃、面白フラッシュ倉庫をみんなで鑑賞するというイベントがあったのが懐かしい。そして漫画版バトルロワイヤルを緩い家庭の友人の家で観た時は、今までにないポケモンとは違う害悪的な要素にドキドキしたのを覚えている。そしてGANTZやウシジマくんなど露悪的な人間描写のある作品は、周りにそんな奴居なかったのでかなりの劇薬であった。大人になったらこんな無惨な発想に辿り着くのかと子供ながら少し絶望したものの、コロコロコミックにはない成分は何故か気持ちよかった。

自分は珍しくジャンプやマガジンなど少年誌を購読する事なくコロコロからヤンジャンヤンマガに飛び級するように移行していた。ドラゴンボールやワンピースに熱狂する事なく大人になってしまい、必修科目的に知識として理解はしているがいざブックオフなどで読んでみようとしても殴り合いで全ていい感じに解決する感じに拒絶反応が出た。結局いい奴が暴力で解決するってダメだろ。

ジャンプ的なバトルマンガって戦闘シーンとか苦痛過ぎないか?と今でも心の底で思っている。決着が着いて一息付く次の展開の導入となる平和なパートがやってくると無性にワクワクできる。大人になって月曜だからジャンプ読まないと、と普通にルーティーン化している存在を知った時はちょっと怖かった。そしてワンピース考察でメシが食える世の中になっていると知った時は更なる衝撃であった。

あとボーイズラブという概念を知ったときは逆に自分にない発想過ぎて無茶苦茶興味が出た。大学でBL好きの女性に感覚的概念を説明してもらったときは今までで1番女の話で面白かった気がする。この時ばかりは多感な時期にその概念を理解しときたかったなと後悔したほどである。女性はBLの話をしてる時が最高に面白いので腐講談みたいな文化はもっと広がって欲しい。

そして少女漫画の描写は凄過ぎてちょっと引いてしまう。ホモティックなものは男色的なカルチャー探求として興味深いが、支持を集めている恋愛漫画の倫理観は多分一生理解できないだろう。あとSDガンダムのようにデフォルメ化する描写が多いのはセコくないか?と何故か思ってしまう。でも銀魂みたいな喋り方をするのだけは続けて欲しい。あれはやっぱ1番テンション上がる。多様性の時代である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?