見出し画像

私が生まれた日の法要で桜を見た

自分の誕生日が親戚の四十九日法要と重なった。
なわけで、今年の誕生日は朝から喪服を着て出かけることになった。

今回亡くなったのは、去年亡くなった母の妹。
母が亡くなる前後にとてもお世話になったし、気にかけてくれた人だった。
その人が、母の一周忌を待たずに亡くなったのは流石にキツかったなぁ。
母の時は入院したり色々あってからだから、ある程度の覚悟があったし、気を張ってたし、やるべき事も沢山あったからなんだかんだして紛れてたけど、今回は急だったし、立て続けだったので、葬式の後しばらく布団から出れなかった。
「あーあ、人って死ぬなー」て思ったなぁ。

去年からの色々で親戚とLINE交換をしていたので、式場で「今日お誕生日?おめでとう!」と言われ、四十九日でおめでとうもどうかと思いつつ「ありがとう、ありがとう」言った。

四十九日なので式場でお昼ご飯が出た。
お弁当じゃなくて、ちゃんとコースみたいに出てくるお食事だった。
四十九日のお食事がお誕生日ランチになり、デザートがお誕生日ケーキになった。

食事のあと、車でお寺まで納骨しに行った。
道中で満開の桜をたくさん見た。
子供の頃は私の誕生日の頃に桜が満開になってたけど、ここ10年くらいはどんどん早くなって、誕生日の頃には散っている。
でも、今年は桜が遅かったので、久しぶりに誕生日に満開の桜を見た。

桜って、咲いてる期間の短さにしては人生の中で記憶に残ってる場面が多いよね。
覚えてる桜が、今までにもたくさんあった。
今年の桜も、これから先ずっと思い出すんだろうな。

向かった所はうちの家系のお墓じゃないので初めて行くお寺だったんだけど、随分と歴史のあるお寺で、納骨の後で本堂を案内していただいて、色んなものを見せてもらえた。
終始「すげー」「ほえー」「来てよかったわー」などと言ってた。

お寺の周りも楽しそうな街並みだったので、親戚みんなで歩いて、あーだこーだ色々話して楽しかった。
お誕生日だからってお土産を買ってもらったりもした。

こんな風にみんなで集まって、町をブラブラ歩いて、笑って話すのなんて何年ぶりだろう。
子供の時以来だ。
昔はよく集まってたもんな。
年月経って、全員いい大人になって、みんな良い感じに角が取れつつ根本的なノリみたいなものは変わらないのが面白かったな。
なんだかんだ、うちの家系の人って面白いんだよな。

結果的にすごく良い誕生日を過ごせて良かった。
喪服着て集まるのはもういいけどね。

この記事が参加している募集

桜前線レポート

みんなでつくる春アルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?