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完全にペーパードライバーと化す【山からアマチュア無線】③

こんにちは!踏青工作室です。
資格も取れて、無線であそぶ準備が整いました。私は、そもそも「山で誰かとつながったら面白いのではないか」というところから出発しています。

調べていくうちに、こういうタイプは広い無線の世界ではおそらく少数派なのではないかと思うようになりました。

ただ、この自分が漠然と抱いていたイメージに近いあそびもあって、それが「SOTA」というものです。Summits On The Air の頭文字をとってSOTAです。

SOTAであそぶ前に、いわゆる一般的な交信もしておきたいと思ったのですが、これがなかなか心理的なハードルが高かった…!

(注意:以下は初心者の私がごく一部経験した個人的で限定的な感想になります)

私は南関東に住んでおり、無線では1エリアと呼ばれる地域に含まれています。
そして、沢山ある無線の周波数の中から、主に430MHz帯と呼ばれる周波数帯を聞くことが多いです(なぜなら、この周波数帯で運用されている方が多いので何かしら聞こえることが多いからです)。

無線の資格をとるために勉強している間、「最初の半年はワッチ」と言われました。これは、他人の交信を聞いて学べ、という意味です。私はこのワッチしている間に怖くなってしまったのです。

  • 交信は、会話している両人だけでなく、その周波数を聞いている全員に聞こえる(電話ではないので考えてみれば納得)

  • 会話している両人だけが理解できる暗号を使ってはならない(まあ、うん)

  • 運用地を伝える(まあ、無線の本来の目的を考えればそうなる)

  • 慣習として苗字を名乗る(!!! ※本来苗字は名乗らなくていいはずですが、名乗っていない局をまだ聞いたことがない)

  • 声から男性か女性か、若いか年配かもわかる

「こちらは〇〇市、オペレーターネームは△△(苗字)と申します」
(私は移動する局なので場所は問題なく言えるのですが、苗字は言いたくないよ…)
(なんとなく、追われて、監視されそうな感じがする…)

こういうことが分かってくるにつれ、誰かに応答することも、自分からCQを出す(聞こえているであろう誰かに呼びかける)ことも、随分と怖くなってしまいました。これでは完全に資格だけ取ったペーパードライバーのようなものです。

今のところ、私の心理的ハードルを下げ、安心してあそべる解決法としてはこれくらいでしょうか。

  • 苗字を聞かれても、やんわりお断りする

  • CW(モールス)で交信する(性別や年齢がわかりにくい)

なんだか最初の想いとは遠いところへ来てしまったような…。

ところが、大変幸運なことに私が無線の資格を取ったと知った友人が、自分も無線の資格を取るために勉強を始めたと連絡をくれたのです。
そして、その友人は先日試験に合格し、無線機を購入したことも教えてくれました。(開局申請中)

友人となら、広い無線の海でお互いを探す冒険ができるかもしれない!
(くれぐれも個人情報をもらさない会話にしなければいけないけれども)
私の無線ライフは友人の登場をもって、ようやくスタートできそうです。


以上で、山からアマチュア無線の話は一旦終わりです。
友人と初めて交信するときのことは、別の機会に書けたらいいなと思っていますので、また読んでくださると嬉しいです。

それでは、ここまで読んでくださり、どうもありがとうございました!
(おわり)

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