相馬から帰って来た日の話。
行って来ますの投稿のあとが、いきなり帰って来た日の話であれなんだけど。色々報告しようと思って写真とったのだけれど、SDカード無くしたので、どうしたもんかと落ち込んでいる。がびーん。
「いやぁ、今日これから横浜から25人もお客さんくるんだわ。17時30からなんかしゃべってくれって言われてんたけど、なにしゃべろうかなw」相馬から帰る午後14時30分、漁師のもっちゃんが駅まで送ってくれている車の中でそう話していた。と仲間の旅館の元には、別のお客さんが。
(海にのぼる朝日が見えるとてもいい宿だった)
もっちゃんは、つなかんのいちよさんと同じで、例えば、旅館に泊まりにきたお客さんが相馬のことが知りたいとか、相馬で暮らす人に会いたいとか。
そんな話がくると。「とりあえずもっちゃん呼ぶか」と、そんなポジションで、財界、大学教授から個人のお客さんも含め、いろんな人のおもてなし役を担っている。誰が来ても、かしこまらずに素のじぶんで勝負してるところも同じで「いやぁ、偉い人はこういう普通の対応が嬉しいんだって」と話すところも同じだ。もっちゃんは、気軽に行き過ぎてSPの人にヒヤヒヤされた時もあったらしいw
地元のお祭りや、クリスマスイルミネーションの企画もやっていて。「私、3つの人生を生きてるんだよね」そんな話をしていたいちよさんみたいに、人のために、生きている人だ。
「せっかくここまできたんだから、喜んで帰ってもらわないとな」
いちよさんと、全く同じセリフをもっちゃんが言っていた。
今回も、釣りに行って。
夜はみんなでごはんを食べて来た。
まぁ、友だちみたいなもんだ。でも、ただの友だちじゃなくて。僕らをつないでくれているのは、仕事で、海で、魚で、おすしで。どれがかけても、きっと、うまく行かない。楽しそうにもしているけれど。魚のことでど真剣に、あーだこーだという話もしてて、特に魚屋のてっちゃんは、今まで付き合ってきたどの恋人よりも、ラインのラリーをしまくっている。
今日はこれが、よかった、ダメだった。これだったら正直、市場で買ったほうがいい、、、。とか。
そういうことも、含めて、相馬では朝からてっちゃんについて、仕入れから発送までの1日(正確には半日しかいられなかった。)を見学して、また、思うことがあったりして。こっちもがんばろー。と思いなおして、帰って来た。
夜の22時に家につき、電源が切れたスマホを充電すると。
「今日のお客さん、タラちゃん知ってるんだがw」ともっちゃんから、メールが入っていた。
話を聞いたら25人のなかに、何人か、つなかんに来たことがある人がいたんだって。それと、別でその旅館に気仙沼から来ていたご夫婦が、毎回気仙沼に帰る度に、僕が、今でもおすしを握らせてもらっている、おじいちゃん仲間たちのひとりだった。
僕が帰る日に、2組も知り合いが相馬にいくなんて!!
もう一日泊まりたかったな!!!!!
「なんか、つなかん、いちよさんのおもてなしも、料理もよかったって言ってたぞ。」
「そんなこと言ってたんですか?」
「タラちゃん、いいところで、働いていたんだな」
「ほんとに、そうなんですよー。」
「とんだ、置き土産になったなw」
漁師のもっちゃん、魚屋のてっちゃんと、この夏、つなかんまで行って来たのは、いい思いで。というか会ってもらいたくて、この夏、弾丸スケジュールで付いて来てもらったんだ。
いちよさんの隣はやっぱり楽しかった。
あの頃は、よかったなぁという話をしてるわけじゃなくて。
ほんとに、いつでも、いちよさんは超おもしろい。
そして、その日には、続きがあって。
次の日、お店の営業開始17時に、ふらっとはじめて来たお客さんは、たまたま、もっちゃんてっちゃんたちがやってる「相馬食べる通信」の読者の友だちがいることがわかって。
「いっつも、相馬たべる通信のこれがおいしいとか、写真が送られてくるんですよー。」
「えー、僕、昨日まで相馬にいたんですよー。」
なんて話をしながら、もっちゃんたちが暮らす、相馬の魚も食べてもらえた。そしてもっちゃんにも電話して。こんな人、今いるんだよと。お客さんにも変わってもらった。
「働いてるところ、新百合ヶ丘のなぶらやだっけ?」
「そうです。」
「25人の人たち、お店の名前もちゃんとメモしていったから、そのうち行くと思うよ。よろしくなー。」
そういって、電話を切った。
もううすぐ、まる2年がたつけれど。
気仙沼から帰ってきたとき。
「あぁ、長い旅が終わったな、、、、」という感覚だったけれど。
全然、この旅は終わってなかったよー!!!!
正直、この2年くらい、ごっそり記憶が抜けてると言うか、霧の向こうにうっすら見える富士山のように、いろんなことがぼんやりとしている。
まじでずっと酔っ払ってたし笑。それでも、じたばた動き回ってよかった。
身体には、気をつけて。ご自愛できるように。
そして、どこに向かっているかもわからない、自分の旅を続けて行こうと思う。向かう先は決まってないけれど、信じているものは、あります。
Wherever I am, I'm getting ready!!
がっつさんのPeople get ready,染みるわぁ。
People get ready
There's a train a-comin'
You don't need no baggage
You just get on board
All you need is faith
To hear the diesels hummin'
Don't need no ticket
You just thank the Lord
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