たらちねmama

多摩地域の某所で2019年から活動している短歌サークルのアカウントです。メンバーはみな…

たらちねmama

多摩地域の某所で2019年から活動している短歌サークルのアカウントです。メンバーはみな小学生以下の子どもの育児中のママ。講師に歌人の花山周子先生をお招きしています。主にX(旧Twitter)では載せきれない文字量の活動報告やお知らせをしていきます。

最近の記事

「近所 Vol.3」一首選<4>

 2024年3月14日。  文学フリマ東京37で発行した「近所 Vol.3」(近所3)の中で、自分以外の作者ごとに1首ずつ選んで語ろうという回。  その時に選ばれた歌と選んだメンバーのコメントを、作者別に2名ずつ紹介するのに加え、ゲストの回を設けて、計5回に分けて紹介します。  最後の5回目は、本条恵さん、花江なのはさんの歌です。  (1回目はゲストの御糸さちさん、2回目からメンバーの一首選を紹介していますので、そちらも是非ご覧ください!) 本条恵 「もうダメ」が好き

    • 「近所 Vol.3」一首選<3>

       2024年3月14日。  文学フリマ東京37で発行した「近所 Vol.3」(近所3)の中で、自分以外の作者ごとに1首ずつ選んで語ろうという回。  その時に選ばれた歌と選んだメンバーのコメントを、作者別に2名ずつ紹介するのに加え、ゲストの回を設けて、計5回に分けて紹介します。  4回目は、散田帽子さん、小林礼歩さんの歌です。  (1回目はゲストの御糸さちさん、2回目からメンバーの一首選を紹介していますので、そちらも是非ご覧ください!) 散田帽子 親の都合で情報が伏せら

      • 「近所 Vol.3」一首選<2>

         2024年3月14日。  文学フリマ東京37で発行した「近所 Vol.3」(近所3)の中で、自分以外の作者ごとに1首ずつ選んで語ろうという回。  その時に選ばれた歌と選んだメンバーのコメントを、作者別に2名ずつ紹介するのに加え、ゲストの回を設けて、計5回に分けて紹介します。  3回目は、阿部二三さん、宮原まどかさんの歌です。 (1回目はゲストの御糸さちさん、2回目からメンバーの一首選を紹介していますので、そちらも是非ご覧ください!) 阿部二三 まさに世代で高校生の頃

        • 「近所 Vol.3」一首選<1>

           2024年3月14日。  文学フリマ東京37で発行した「近所 Vol.3」(近所3)の中で、自分以外の作者ごとに1首ずつ選んで語ろうという回。  その時に選ばれた歌と選んだメンバーのコメントを、作者別に2名ずつ紹介するのに加え、ゲストの回を設けて、計5回に分けて紹介します。  2回目は、黒澤沙都子さん、大住花歩さんの歌です。  (1回目は一つ前の記事、ゲストの御糸さちさんを紹介していますのでそちらも是非読んでくださいね!) 黒澤沙都子 「あやすかのごと」の一句で、満

        「近所 Vol.3」一首選<4>

          「近所 Vol.3」一首選<ゲスト編>

           2024年3月14日。  この日の活動は、文学フリマ東京37で発行した「近所 Vol.3」(近所3)の中で、自分以外の作者ごとに1首ずつ選んで語ろうという回でした。  まず最初に、ゲストとしてお招きした御糸さちさんの短歌から、メンバーが選んだものを紹介します。 初めて御糸さんの歌に触れた。歌を詠んで、私も武豊さんと目が合ってしまったような、そんな強烈なインパクトがあった。(新原) この歌だけでまださん付けの意味を理解していない子どもだとわかる面白さ。おそらく普段は先生

          「近所 Vol.3」一首選<ゲスト編>

          公民館まつり

           2024年3月10日。  普段活動場所として利用している公民館のお祭りでした。  公民館で活動しているサークルが、音楽や踊りを発表したり作品の展示をしたりするもので、たらちねmamaも作品展示で参加しました。  初めての参加でしたが、演奏やダンスなどの発表がロビーで行われていたのもあり、想像以上に盛り上がっていました!(活動中にどこからか聞こえていたあの歌声はあのサークルだったんだな、みたいなこともあったり…)  たらちねmamaの展示にも、観客の方などが見に来てください

          文学フリマ東京37、ありがとうございました!

           ご報告が遅くなりましたが、文学フリマ東京37、無事に出店いたしました!  たくさんの方に手に取っていただき、感謝感激です!  いろいろな方との出会いや再会も出店するからこそで、とても嬉しいことだなと改めて感じました。  本当にありがとうございました!!  先日の活動では、文学フリマ後恒例の、メンバーが買った本たち(一部)を持ち寄って、みんなで立ち読みしたりあれやこれやと話したりしました🎵  文学フリマに行けなかったけど近所Vol.3が欲しい…!という有難い方が、もしい

          文学フリマ東京37、ありがとうございました!

          「近所 Vol.2」一首選<4>

           2023年3月16日、文学フリマ東京35で発行した「近所 Vol.2」(通称:近所2)の中で、自分以外の作者ごとに1首ずつ選んで語ろうという回。  その時に選ばれた歌と選んだメンバーのコメントを作者別に2名ずつ、計4回に分けて紹介します。  4回目は、阿部二三さん、花江なのはさんの歌です。 阿部二三 読む人それぞれの心にもあるであろう「あの夏」へと、一瞬にして連れ戻してくれる。(花江) すっぽりとおさまるのは今だけだと知っているから「ぎゅっ」だけでなく「むぎゅう」と

          「近所 Vol.2」一首選<4>

          「近所 Vol.2」一首選<3>

           2023年3月16日、文学フリマ東京35で発行した「近所 Vol.2」(通称:近所2)の中で、自分以外の作者ごとに1首ずつ選んで語ろうという回。  その時に選ばれた歌と選んだメンバーのコメントを作者別に2名ずつ、計4回に分けて紹介します。  3回目は、小林礼歩さん、宮原まどかさんの歌です。 小林礼歩 (宮原)ロイヤホスト2回のパワーがすごい。洗濯の歌も、よくある生活の風景が急にポップになる。 お子さんの人柄が見えてきて、それを見守っている小林さんが素敵だなあと感じら

          「近所 Vol.2」一首選<3>

          「近所 Vol.2」一首選<2>

           2023年3月16日、文学フリマ東京35で発行した「近所 Vol.2」(通称:近所2)の中で、自分以外の作者ごとに1首ずつ選んで語ろうという回。  その時に選ばれた歌と選んだメンバーのコメントを作者ごとに2名ずつ、計4回に分けて紹介します。  2回目は、大住花歩さん、本条恵さんの歌です。 大住花歩 子どもが親そっちのけになる瞬間が描かれていて共感した。なんとなく寂しいけど笑ってしまう瞬間。(阿部) テンテンからひらがなへの成長の軌跡が愛おしい。我が子とも重なってあた

          「近所 Vol.2」一首選<2>

          「近所 Vol.2」一首選<1>

           2023年3月16日。この日の活動は、文学フリマ東京35で発行した「近所 Vol.2」(通称:近所2)の中で、自分以外の作者ごとに1首ずつ選んで語ろうという回でした。「まくらべ通信」の時より歌数が多いので、巻いて巻いての語り回でした。  その時に選ばれた歌と選んだメンバーのコメントを作者ごとに2名ずつ、計4回に分けて紹介します。  1回目は、散田帽子さん、黒澤沙都子さんの歌です。 散田帽子 月曜日のブルーな感じと「裂く」「刃物」「血」等の一見怖い単語が合っていて、とて

          「近所 Vol.2」一首選<1>

          文学フリマ東京37に出店します

           情報が遅い上に前後してしまっていますが、11月11日(土)に開催される【文学フリマ東京37】に出店します!!! 出店名:たらちねmama ブース:U-07 (第一展示場)  会場は東京流通センター 第一・第二展示場で、たらちねmamaは第一展示場です。入場無料です。  新刊「近所Vol.3」を引っ提げて出店します! 赤い水筒の表紙が目印です。    ↓↓↓  Vol.2以降にメンバーが詠んだ短歌はもちろん、初の吟行に行ったり、そして初のゲスト!の御糸さちさんをお招き

          文学フリマ東京37に出店します

          お知らせ

          「公民館だより」で紹介されました  西東京市の公民館だより10月1日号にて、たらちねmamaの活動が紹介されました。  メンバーのインタビューが対談形式で掲載されています。  1面で取り上げてられています!  また、WEB限定の増刊ページで、主に近所Vol.2からメンバー1首ずつ紹介してもらいました。 ●公民館だよりのページ ●増刊ページ テレビ番組の取材を受けました  そんな活動が日本テレビ「DayDay.」のスタッフの方の目に留まり、番組のコーナーでたらちねma

          「まくらべ通信」を読む<後編>

           2023年2月9日、この日の活動は文学フリマ東京35でメンバーの本条恵さんが発行した「まくらべ通信」をみんなで熱く語ろうという回でした。  前回に続き選ばれた歌の紹介、後編です。 ※()内はページ数 小林礼歩 選 たんぽぽの綿毛を蹴散らす 腹いせはいつかどこかに花を咲かせる (8) 僕たちは飼い殺されてしまうだろう銀のエンゼルほどの希望に (20) 水に浮くトマトは甘くないトマトでも遠くまでおよげるトマト (22) 来し方に花を咲かせて歩みゆく隣の町のベーグル屋

          「まくらべ通信」を読む<後編>

          「まくらべ通信」を読む<前編>

           2023年2月9日。この日の活動は、文学フリマ東京35でメンバーの本条恵さんが発行した「まくらべ通信」をみんなで熱く語ろうという回でした。  メンバーそれぞれ好きな歌を3首選んで発表するということになっていましたが、ふたを開けてみたら3首に絞れない…!と言って4首以上選んできたメンバーばかり。  今回はその時に選ばれた歌を2回に分けて紹介します。 ※()内はページ数 宮原まどか 選 「迷う」って打とうとしたのに三回も間違えて、もう「魔王」で生きてく(1) バス路には

          「まくらべ通信」を読む<前編>

          斉藤斎藤氏の短歌を読む

           2023年1月26日の活動にて。  花山先生が講義で斉藤斎藤氏の短歌を引用されたことが始まりでした。  この歌を詠んだ斉藤氏は、イラク戦争に賛成していると思いますか?思いませんか?という問いでした。  その問いにメンバーでああでもないこうでもないと話していたら、花山先生からとても面白いから200字くらいの文章にして提出してほしいと要望があり、3月までの活動の宿題になりました。提出後、先生からやはり面白かった!とコメントをもらいました。  せっかく書いたし(文字数を超えた力

          斉藤斎藤氏の短歌を読む