住みたいところ
すげー住みたい街があって、26になったらそこに住むか、と思い立って色々考えているところなんよ。で、そこに住みたいと思ったきっかけみたいなんがいくつかあるから話そーと思う。
朝、その街のルノアールでモーニングを注文する。8時に妹と入った。が、実は9時に美容院を予約している。(同じ街の美容院なので近い。5分くらい)
花輪くんの爺や、みたいなダンディーなおじさまがメニュー持ってきてくれる。(めちゃ丁寧)
で、気遣いすごい。妹の鞄がめちゃ小さいので鞄置き一個で入るのに、潰れてしまうので……と二個目を持ってきてくれる。やさし。
トーストが来たのが8時半くらいで食べるのが遅い私と妹は少し焦るが、なんとか食べ終わる。8時45分。コーヒーを啜る。
コーヒーを飲み終わって8時50分。せわしないけど、行くか、よし。となって鞄置きに手を伸ばそうとしたその時に、爺や。
「ちょっと一服、しめのお茶をどうぞ。」
爺や、去る。
違うやん。このタイミングでお茶ちゃうやん。いや、そもそもお茶ちゃうやん。ルノアールやのに、お茶って、ちゃうやん。でも、ドヤ顔で茶出してくる爺やが好き。優雅に10秒で熱い茶を飲み干す。
夜になると広場で路上ライブをする若者バンドが何組か。そこから外れた高架下に座り込んでギター抱えてるロン毛の若者。
叫んでる、というか嘆いてる。
「なんで僕じゃダメなのよ。なんでどっか行くのよ、行ってしまった君、僕はまだここにずっといるのに」みたいな。
地元の路上ライブする人たちって準備してきました感が強くて興味が湧かないけどなんでかその人は心から歌ってる感じが新鮮で響く。つたないけど伝わる。人々は素通りする。それが心地いい、と思う。
商店街の名前がダサいのもいい。はぐれ刑事みたいな商店街名。すれ違う人の動きが不自然なのもいい。屈折するみたいに歩く。それにはびびる。
今のとこと家賃が一緒ならその街に住みたいと思う。たとえ風呂トイレが一緒でも。
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