No.33

世の中には答えのない問題がたくさんある。

そういう問題に限って私たちの前に立ちはだかる。

いや、答えがないから困って立ちはだかっているように思えるのかな、、

まず一つ目

おばあちゃんの家に行った時のこと

おばあちゃんが『私なんてもうすぐ死んじゃうね』と私に言ってきた。

おばあちゃんのことは大好きだし死んでほしくない

でも死んでしまうのが人間だから死なないでとも言えず

何か言葉を発したら涙が止まらなくなってしまいそうだったから何も言えなかった

何も言わなかったからそこには静かな時間が流れてしまった

嫌な思いしなかったかな

なんて返してほしかったのかな

もし、私が泣かないぐらい強かったら何を返せただろう

あの時は、涙をこらえるの必死で何も言えなかった。

このことを人生の先輩でもある担任の先生に聞いてみた。

『まだ、私結婚してないんだけど』『え、まだ私就職してないよ？働く姿見てもらわないとなぁ』

一つ目は結婚願望がないから簡単には使えない

けど、二つ目は使えるなと思った。

これだ。

きっとこれだけじゃないだろうけど一つの答えにはたどり着いた気がした。

ありがとう先生。

みんなはどうやって答えるのだろう

そして二つ目

高校受験で第一志望校に不合格だった時

一年生の時の担任の先生が急に声をかけてきた

『残念だったね、でもね、僕が持ってた生徒なんだけど君みたいに努力したんだけど都立高校に受からなかった子がいるんだよ。でもその子、明治大学受かったよ』と

正直、受験で落ちた慰めはしてほしくなかった。

ただ、こんなことを言われて

私は、はいとしか返せなかった。

だから何？と心の中で毒づいていた

けど少し大人になった今。

あの時、もう少しマシな返しができたんじゃないかと思えてきた。

けど、なんて返すべきだったのかはわからない。