見出し画像

ハンガリー訪問記②へーヴィーズ温泉湖

ハンガリー訪問の大きな目的のひとつは、温泉に入ること!
在住地のチェコには、カルロヴィ・ヴァリなどの温泉はありますが、日本の公衆浴場のような感覚で入れる場所はないので(飲泉をします)大きなお風呂に浸かってゆっくりしたい!と常々思っていました。

そして検索していて見つけたのが、へーヴィーズ温泉湖(Hévízi Tófürdő)。温泉の湖…!夢のような響き!首都のブダペストから電車とバスを乗り継いで3時間ほどのところにある天然の温泉がわく湖です。

バラトン湖という中央ヨーロッパ最大の湖の近くにあります。

こちらが公式サイト。英語のページもあります。開業時間などは季節によって異なりますので、こちらをご確認ください。


【準備】ユーロショップでビーサンを買う

温泉湖の中では、ビーチサンダルが必須ということを事前に調べていたので、出発前にブダペストのEuroshopというお店(100均のような場所)で買いました。後々へーヴィーズ以外にも温泉に行ったのでかなり重宝しました。ビーチサンダルは温泉によっては借りられますが、レンタル料が高いので、事前に買っておくことをおすすめします。
Euroshopは、コロナ前に書かれたブログでは490HUF(ハンガリーフォリント)均一となっていたのですが、私たちが行った時には590HUF均一となっていました。ブダペストは物価上昇の勢いが激しいようです。

ブダペストからへーヴィーズへ

ブダペストからへーヴィーズまで直接行く電車はありません。(直通バスで行くことは可能です。)近郊のケストヘイ(Keszthely)へ電車で2時間半、そしてへーヴィーズまではバスで30分ほどです。
ブダペストには、複数鉄道駅がありますが、今回は Budapest-deli駅を使いました。ハンガリー国内の電車の移動は、下記ハンガリー国鉄のサイトで調べることができます。

電車のチケットは駅の窓口か、券売機で買えます。
券売機で出発駅と目的地を入力すると、同じ経路・所用時間で2つ料金(4120HUFと3430HUF)が出てきたのですが、おそらく同じ便で等級の違う座席が買えるのだと思います。この料金には、座席指定料金(一人300HUF)が含まれています。

券売機の画面。英語でスムーズに買うことができました。

切符はこんな感じ。乗車券と指定席券が出てきます。写真は指定席券。チェコ鉄道と同じくQRコードです。

車両番号と、座席番号が記されています。

電車は、バラトン湖沿岸を進むので、Balaton〜という駅が並びます。ハンガリー語のアナウンスでBalaton〜以下はほとんど聞き取れなかったので、乗り換えのBalatonszentgyörgyを乗り過ごさないように、一つ一つ駅を確認していました。


なぜかチェコのサイトがヒットしたので、ここで確認していました。
車窓から見えたバラトン湖は海のようでした。

少々遅れはあったものの、乗り継ぎの電車が待ってくれて無事ケストヘイに着きました。

ケストヘイの駅舎。駅員さんの帽子の赤が素敵です。

ケストヘイからへーヴィーズまでのバス

へーヴィーズまでのバスは、ケストヘイ駅近くのターミナルから出ています。このバスのチケットは、バスの乗り口まで行って運転手さんから買います。運転手さんに行き先を告げると(「へーヴィーズ」で通じます!)、料金を教えてくれて、レシートのような乗車券を出してくれます。へーヴィーズ温泉湖の最寄りまでは800HUFでした。
ここではクレジットカードが使えないので、事前に現金を用意しておきましょう。(ATMは、バスターミナル近くにはありませんが、ケストヘイの中心街に向かう道にいくつかありました。)

黄色いバスのマークが可愛いです。

いよいよ温泉湖!

バス停から少し歩いて、着きました!温泉湖!とんがり屋根がレトロな雰囲気。チケットを買って、腕時計型のリストバンドを受け取ります。
一人4500HUFの3時間チケットを買うつもりでいたのですが、着いた時間が17時前ごろで閉館まで2時間しかなかったため、チケット代は3600HUFでした。

Tófürdőの文字(google翻訳によるとtó=湖、fürdő=風呂という意味らしい)

建物の外は、湖!

へーヴィーズ温泉湖は、湖の中に建物が立っている構造です。
建物の外はこんな感じ。水温も低めで(30度かそれより低いくらい?)、小さな魚が泳いでいたり、蓮の葉が浮かんでいたりして、こちらで泳ぐのは温泉というよりは湖に遊びにきている感覚になりました。

浮き輪を借ります

へーヴィーズ温泉湖は浅いところでも水深2m。湖岸や建物内にある手すりを離れると、もう足がつきません。なので浮き輪を使います。皆が使っているのは空気で膨らますタイプではなくて、ウレタン?チューブをぐるっと丸めたようなもの。湖岸にある貸出所で借りられます。(貸出料:1つ700HUF、デポジット2000HUF)クレジットカードで決済できました。

黄色いのが浮き輪

この浮き輪は接続部分が取れやすいものもあるので、手すりを離れて泳ぎに行く時は、接続部分が外れてただのチューブになってしまっても焦りすぎないように注意です。私のも途中で外れて、ちょっと焦りました…。

建物の中は温泉!

建物の内部は、湖がいくつかの四角いプール状に区切られていて、それぞれに階段とたくさんの手すりが設置されています。
硫黄のにおいが漂っていて、水温も35度くらい?と高めなので、浮き輪+水着姿で日本とは趣が違うものの、温泉に入っているぞ〜という気分になりました。浮き輪でぷかぷか浮かびながら、あったかいお湯に浸かるのはとても気持ちよかった!
面白かったのが、手すりにベルのマークと矢印が付いていて、「ベルが鳴ったら、次の場所に移動してください!」と書いてあること。書いてある通り、数分ごとにベルが鳴っていましたが、皆あまり動いていませんでした。みんな手すりにつかまって温泉にゆっくり浸かりたいから仕方ないね…。

建物内部の様子や、温泉の成分などは「温泉部」のサイトが詳しかったので、こちらも読んでみてください。

私もこの記事を訪問前に読んで、「足がつかない」という点にかなりビビっていました。泳ぎは得意という自覚はあるものの、久しぶりに泳ぐし…足がつかない場所で泳ぐのは緊張する!
しかし、足がつかないぞ、ということを事前にわかっていれば水に入った時にも焦らないし、浮き輪の浮力も十分あるので安心して楽しめました。どうしても怖い時は階段の手すりに捕まっていれば大丈夫!また、ライフガードの方も各所に常駐しています。

閉館時間に注意!

英語のサイトには下記のように書いてあります。

High season 29 May2023 - 3 September 2023
Open: 8:30
Closing of the cashdesk: 18:00
End of bathing time/wellness: 18:30
Closing: 19:00

https://www.heviz.hu/en/lake-heviz/lake-bath-opening-hours-prices

みんな19時ギリギリまでいるのかなと思っていたら、撤収の早さにびっくり!更衣室に入らずプールサイドでささっと着替えている方もいるほどで、18:45には、あたりに4-5人しか人がいなかった…。私たちはのんびりシャワーなど浴びていて、最後の方に撤収しました。
浮き輪を返却する場所は18:30に閉まるのを知らず(しっかり扉に書いてありましたが…)18:45に行ったら「もうレジ締めたわよ!」と言われ、この浮き輪どうすんの…と途方にくれました。結局メインエントランスのレジの方が対応してくれて、浮き輪を返してデポジットのお金も戻してもらえました。閉館時間まで居る予定の方は、ご留意を…。

お土産的な硫黄のにおい

最後バタバタしましたが、温泉湖はとってもとっても楽しかったです。日本からハンガリー旅行というと訪問先はブダペストのみの場合が多いかなと思いますが、都市だけでなく自然に触れたい方、温泉が好きな方には本当におすすめのスポットです。洗った水着にも硫黄のにおいが若干残っていて、へーヴィーズよかったなあ…と思い出すほど。ハンガリー旅行の際には、ぜひ訪れてみてください。(硫黄のにおいが気になる方は捨ててもいい水着を持っていきましょう…)

へーヴィーズでの宿泊先

ここに泊まりました。

大きな家をホテル用に改装したような宿でした。清潔で、値段を考えるとお得だったなと思います。ドライヤーがあったのも嬉しかった。テレビがあったので、ハンガリーの音楽番組を見ていました。
受付の人は、英語は話さずドイツ語で話す人で、私はドイツ語ができないのでダンケシェン、ビッテシェン、グーテンモルゲンの3つで乗り切りました。ハンガリーの人もチェコの人も英語を話す人がかなりいるので(10年前に留学した時よりもかなり増えている印象です。)英語が全然通じないという経験は久しぶりで、それもまた楽しかったです。

つづく!


最後まで読んでくださってありがとうございます。 いただいたサポートは、雑誌『tanec』の出版費用に充てます。