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ハンガリー訪問記③湖岸のリゾート・ティハニ

中央ヨーロッパ最大の湖、バラトン湖。海のように大きくてコバルトブルーの水面が美しい湖です。
バラトンに来たからには船に乗ろう、湖岸の街を一つ見ようということで、バラトン湖に突き出す半島でリゾート地のティハニ(Tihany)へ行きました。バラトン湖岸で観光できる街はいくつかあるのですが、湖を一望するきれいな景色を見たい!と思ったことがここを選んだ決め手です。



へーヴィーズからバラトンフュレドへ

温泉湖のあるへーヴィーズから2時間ほどバスに乗り、まずバラトンフュレド(Balatonfüred)まで行きました。
このバスは観光バスのような形なのですが、たくさんの駅に停まるローカルな路線バスです。観光バスだったものを中古で買って路線バスとして利用しているのかも。
通りすぎるバス停は小さな小屋のようなもので、それぞれ少しずつ違ってとても可愛らしかったです。バス停の中に、本がたくさん置いてあるところもありました。

魚のサインがかわいいバス停


そして到着したバラトンフュレド。ここで遅めの朝食のためにカフェに入ったのですが、ここで私が頼んだフレンチトーストがハズレでした。なんというか、残念な油揚げみたいだった…!でも、夫が頼んだハンガリーのラタトゥイユ、レチョー(Lecsó)は野菜の優しい味がとても美味しかったです。そしてトイレはすごく綺麗でした。しかしサービス料一律12%取られたのも悲しかった…。googleを見るといいレビューもたくさんあるので、朝食メニュー以外は良いのだと思います。
*ハンガリーで食べたご飯については、別の記事でまとめたいと思います。

フェリーに乗ってティハニへ

チケットは、レシートのような形で、乗り口でレシートのバーコードを読み取ってもらって乗船します。

船着場の様子
ヨットがたくさんとまっていました
船からの眺め。遠くにヨットが見えます。

ザ・観光地なティハニ

ティハニの中心部は丘の上なので、上り坂を進みます。上がり切ったところにはザ・観光地という感じのお土産屋さんが立ち並びます。
丘の上にあるのは、ベネディクト会修道院(Tihanyi Bencés Apátság)。

かなり坂を登った後にさらに階段があります

修道院の中には入らずに、丘の上からの景色を満喫しました。

手前に見えているのが、フェリーの船着場です。

ティハニは、ラベンダーが有名だそうで(その割には大きなラベンダー畑は見れなかったですが…どこにあるのだろう)あちこちにラベンダーが植えられていて、ラベンダーの加工品やラベンダーのイラストが描かれたマグカップなども売っていました。

ザ・観光地なラベンダーアイス

観光地すぎるところがあまり得意でないので、道を一本入って歩いてみることに。半島内の湖であるベルソ湖(Belső-tó)を目指します。

半島内の湖へ行く

一歩入ると観光地の喧騒は嘘のようで、静かな住宅地(別荘地?)でした。

茅葺屋根?の家。煙突の装飾が素敵。

そして、何か遺構のようなものが見えてきました。
調べてみると、ここは修道院の農場だった場所。納屋と羊小屋が残されていて、今はハンガリー芸術大学が工房として使っている場所とのことでした。
こんなところで制作できたらとても気持ちいいだろうなという理想の場所でした。

湖と一緒に見えてきた建物。
元納屋には絵を描いている人が。手前には彫刻作品が点々と。
右がおそらく元羊小屋。湖が臨める素晴らしい場所です。

ラベンダーの石鹸をお土産に

道中にあったラベンダーの加工品などを作っている工場?併設のショップでラベンダーの石鹸を買いました。

とてもいい香りがします

最終地点、ベルソ湖岸のカフェ

ベルソ湖の湖岸には、Kotyogós Kávéteraszというカフェがあります。湖を見ながら屋外に設置された席でゆっくりできるとても良いカフェでした。テーブルと椅子を自由に移動して良いし、寝転がれるタイプの椅子?もあるので、かなりのんびりできます。ケーキがとても美味しそうだったのですが、注文しなかったのを少し後悔…。

バナナシェイクと自家製アイスティー

小学生くらいの子どもたちが引率の先生と一緒にグループでカフェに来ていて、みんなで輪になって座ってアイスを食べている様子が微笑ましかったです。平和そのもの、という場所でした。

帰りもティハニの船着場からフェリーに乗って1時間、シオーフォク(Siófok)まで行き、そこから電車でブダペストへ帰りました。

フェリーに乗る時に、良い席(屋外で海が見える席)に座りたい!と思っていたのですが、これがなかなか難易度が高かったです。フェリー出発の1時間ほど前に船の前に着いたら、もう人が並んでいる状態で、ギリギリ外の席に座れるくらいでした。

シオーフォク行きの船を待つ人

ハンガリーの海と呼ばれるバラトン湖。海のない国チェコに住む私にとっては、久しぶりに大きく広がる水面を見ることができて、とても良い1日でした。開けた景色をみると、気分もすっと開けて、気持ちがよかったです。ティハニのハイライトは、丘の上から見たバラトン湖と旧農場の工房でした。あんなところで制作してみたいな〜と、写真を見ながら振り返っています。

つづく!


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