アルセウスサンダースの生まれた経緯とメタデッキの扱い方
自己紹介
お久しぶりです。カードラッシュプロのアリスです。今回はWCS2022で入賞したシマダダイチ選手やイシヤマリョウタ選手を始めとした日本人何名かが使用したアルセウスサンダースデッキが完成した経緯、デッキ作成の際に意識していることについて書いていきたいと思います。簡単に私の実績を記すと国内大会の入賞が数回とWCS2017Masterで準優勝しています。
以下ではカード名を略語で記していますがご了承ください。
7月中旬
始めにこのデッキが生まれた経緯から書いていきます。発端は7月中旬に開催されたWCSレギュレーションの自主大会に参加しようと思ったところからです。そのため世界大会に参加する友人にどんなデッキがあるのか聞いたところ
・パルキアVSTAR
・アルセウスVSTARインテレオン
・ディアルガVSTAR
などが多く存在すると伝えられました。
これを見た時に勝つには世界大会に参加する人たちのパルキアやアルセインテに複数回勝たないといけないと思いました。しかし自主大会までそんなに時間が無く、ミラーマッチを全て勝ち切る練度は間に合わないと考えたためメタを貼って勝負をしようと考えました。メタを貼って勝ちに行くと考えた時、当然シェア率の抜けているパルキアとアルセインテには勝たないといけません。この2つに勝ちにいこうとした時に2デッキの共通点であるうらこうさくを止めればいいのではないかと考えました。というのも、どちらのデッキもうらこうさくが前提の構築となっているため展開に繋がるサポートの枚数が絞られているからです。相手の展開を止めてこちらが一方的に攻撃することが出来ればそれは負けません。そこで出てきたポケモンがサンダースです。特性じんらいのめざめを活用することによってうらこうさくを完全にストップさせれば勝てるのではないと考えました。
もちろん完全にストップさせたところでエネルギーの付いたアタッカーを倒さなければ勝てません。そのため弱点付けるそらをとぶピカチュウを相方に選びました。サンダースをしっかりと立てるのに1番貢献できるのがスターバースと考えていて、元からアルセウスピカチュウデッキが環境にいたこともあり自然とこの組み合わせでデッキ完成しました。イメージとしてはアルセウスピカチュウに採用されているビーダルがサンダースに変わったぐらいで大丈夫です。そんな感じで自主大会で使ったリストはこちらになります↓
上記で記した点に加えてVSアルセウス系統とミルタンクの突破用としてジュナイパーVSTARラインを1-1で採用しています。アルセインテに対してうらこうさくを止めて勝負するのは当然ですがそもそもがアルセウスミラーというのもあり、先攻時の先2雪道がとても強いゲームとなるためアルセウスを一撃で倒すことの出来るジュナイパーVSTARは後手捲り手段としてはとても有効なカードでした。そしてこれがメモ杯でのマッチングとなります。
全7回戦のうち6戦がパルキアorアルセインテとのマッチングとなっています。唯一違ったルナソルに対してはピカチュウVMAXがとても強いマッチングであったためしっかりと勝つことが出来ました。それと同時にメモに書いてあるとおり最終戦、構築上の欠陥が原因でメタ対象であったパルキアに負けてしまい優勝を逃す形となりました。
優勝を逃したとはいえ世界大会に参加しない身としては充分な結果でした。この時に色々環境を教えてくれた友人からこのデッキを改良して世界大会で使いたいと言われたため、この時の欠陥部分やそれ以外のチューニングもしっかりしていこうということになりました。
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