【独立会計士のリアル#18】独立後の従業員雇用問題
【最終更新日:2023年12月7日】
こんにちは!フリーランス会計士のたろうです。
独立してある程度ビジネスが軌道に乗ってくると考えることにの1つに、誰かを従業員として雇用するかどうか、という問題がありますよね。
今日はこの問題について、私なりの考えを書いてみたいと思います。
私が考える雇用のメリット・デメリット
私は独立して8年以上になりますが、正社員はおろか、アルバイトすら雇用したことはありません。
その理由を改めて考えてみると、私が考える従業員雇用のメリット・デメリットは以下のとおりではないかと思います。
ひとりでやることの自由度が勝ってしまった
私の場合、メリットよりもデメリットのほうが多くなってしまいました。
確かにうまくいけばビジネスは加速する可能性もありますし、ビジネスを大きくしていく上では雇用は不可欠なのかもしれません。
ただ、リスクの方がどうしても大きく思えてしまうんですね。
ひとりでビジネスを営んでいてうまくいかなかったとしても自分だけで吸収できますが、誰かを雇用している場合には自分よりもその方のことを優先しなければいけません。
ひとりで8年間やって来れたこと自体が、リスクをとってまで誰かを雇用することを躊躇させている側面は少なからずあると思います。
また、やはりひとりでいることの自由度や気軽さといったメリットが自分の場合は人一倍大きく感じているところも多分にあると思います。
せっかく独立しているわけですから、この自由度は失わずにいたいんですよね。
業務委託契約をうまく活用する
私は過去に一部の業務を別の方にお願いしていたことがありました。
その際は業務委託契約を活用していました。
業務委託契約であれば社会保険料も発生しませんし、業務ベースで必要なところに手当てしていくことができるので、非常に合理的です。
私の場合は、業務量が一人で捌ききれなくなった時にすぐ雇用するのではなく、業務委託で適宜カバーしていくやり方の方が合っているようです。
一方で、業務委託契約にはリスクもいくつかありますので、その理解も必要です。
第1に、お願いする方の業務が仮に期待水準に満たない場合、自分がそのリカバリーに時間をかけなければならなくなるリスクがある点です。
ですので、お願いする方の力量や人柄などがよくわかる方にお願いするのが基本線かと思います。
第2に法的なリスクです。
誰かに業務委託をする場合、法的な仕組みをきちんと理解したうえで契約する必要があります。
たとえば、請けた業務によってはそもそもさらなる外部委託が禁止されているような業務もありますので、それを無視して外部委託すると契約違反となるリスクがあります。
また、派遣契約に該当するケースでは人材派遣業の許認可の取得が必要となります。
資産要件を満たす必要があるなど、ハードルはかなり高いので注意が必要です。
さらに、実際に業務委託するにしても、請負契約・委任契約・準委任契約の別によって責任範囲も変わってきます。
いずれにせよ、素人判断はせずに適切な専門家にご相談することをおすすめします。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
雇用についてはメリット・デメリットでいうとデメリットの方を多く感じてしまっている現状があります。
誰かに業務委託で必要ベースで業務委託するやり方が、自分の場合は合っているようです。
ご参考になれば幸いです。
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