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一人暮らしクロニクル その8

 1993年3月末、横浜税関を退官した私は実家へと戻りました。
 さて、ここでちょっとおさらいします。
 18歳で東京都新宿区市ヶ谷(8ケ月)
 18歳で横須賀市久里浜(1年)
 19歳から横浜市西区西戸部町(3年)
と、住民票を転々としていた私は、23歳にして福島県郡山市に戻りましたが
 25歳で結婚して住所移転(二人暮らしから三人暮らしへ)
 27歳で広い部屋に住所移転(三人暮らしから四人暮らしへ)
 と、さらに住所を転々とし、31歳で離婚、実家へ住所移転(妻子と四人暮らしから父母と三人暮らし)
 という、市内で住所を転々とする逃亡者のような生活を送ることになりました。これはもう、全くの想定外ということになります。

 そして、少しは実家で落ち着くのかと思いきや、確か36歳くらいで、またも住民票を動かし「一人暮らし 再び」です。いよいよ、アパートでの
「シン・一人暮らし」の始まりです。
 
 当時、バツ1でしたが、女性と交際を始めまして、二人で過ごす場所を確保するために部屋を借りました。その女性は実家住みで、そこから徒歩圏内のアパートを借りたのです。
 30代後半にして、いよいよ本格的な自炊生活です。ご飯はちゃんと炊きました。基本な食生活は「朝は野菜炒め」、「昼は野菜炒めをおかずにしたお弁当」、「夜は鍋を中心に」ということで、結構マメに台所に立っていました。お付き合いしている方からのリクエストに応える形で、シフォンケーキなどを作った記憶もあります。

 ままごとキッチンみたいな生活ですが、そこそこ楽しい時間でした。

 ちなみに、バツ1になるにあたり、基本的に
「夫婦は辞めるが、父は辞めない」
ということで、離婚調停に際し、養育費を負担することはもちろん、月3回の「面会権」を約束していたのですが、数年後に、元妻と子が「北九州市に転居」という行動に出まして、一方的に「面会権」を奪われました。
 その後、女性との交際を始め、子どもたちには養育費を継続して振込むことと、月に1回は手紙と一緒にお菓子や子どもたちの好きな本を送るなどの関係をしていました。

 そして、交際していた女性と新しい生活を考え始めていた時期に
「子どもたちだけが、郡山(元妻の実家)に戻る」
ということが発生し、私も「月3回の面会」が復活し、交際女性との関係も順調とか円滑ではなくなりました。その方には申し訳ないとは思いつつ
「女性との交際よりも、子どもとの面会を優先する」
とした結果、私が振られました。当然と言えば当然です。
 
 ただ、女性とアパートで過ごすことはなくなりましたが、子どもたちが「3人で遊びに行く」よりも、3人でアパートでゆったりと過ごすことを希望することが多く、「パパの家は漫画喫茶か!」と自虐的な話をしながらも、レンタルビデオやレンタル漫画、お菓子作りや、ご飯作りを三人で楽しんだりしました。
 ただ、「月3回の面会」は強制ではなく、「子どもたちの都合優先」ということにしていましたので、成長とともに回数が減り始めていた2010年2月、私が40歳の時に、「東京への転勤」の内示を受け、「郡山市のアパート 一人暮らし」は、予想外の形で終焉を迎えることになりました。

 そして、この「一人暮らしクロニクル その1」が始まることになります。

 この記事は、こちらのメディアパルさんのこちらの企画に参加です。

 って、自分で書いていて何ですが、オッサンの昔話について、どんな需要があるのか、大変疑問ではあります。ただ、このシチュエーションでちょっと笑えるのが

「太郎は、女性に振られた後、東京に逃げた」
ようにも見えるのです。若しくは
「子どもから逃げるようにして、東京に行った」
ようにも見えます。けど、決してそんなことはなく、偶々、女性には振られていました。偶々、子どもたちからの「面会要望」も減っている時期でした。

 なお、東京都中央区に転居してからは、子どもたちとの面会は「月1回」のペースで続けました。一緒に過ごす拠点が無くなり、リアルに漫画喫茶や喫茶店で過ごすことが多くなりましたが、仲良く過ごしていたような気がします。

 しかし、18歳から40歳までの22年間で住民票を9回も動かすって、何なんですかね。なんか逃亡生活をしているような心境です。
 このような経験から、ナチュラルミニマリストみたいな感じで、極力「家具や道具、かさばる物を持たない生活」をしていました。
 一人暮らしをしている間は、「転居」ということも考えて、「モノを増やさない生活」ということはおススメです。さて、
#何を書いても最後は宣伝
 本も意外とかさ張りますので、一人暮らしをしている間は、電子書籍の方が良いのではないでしょうか。福島太郎の電子書籍は、こちらのリンクからお読みいただくことができます。

 一人暮らしに、ちょっと関係する話としては、こちらの「恋する旅人」ですとか、

 「会津ワイン黎明綺譚」なんかをおススメします。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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