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あんまり知らないと思う税関のこと

 本日は娘を福島空港に送るため、休暇をいただきました。時間調整を兼ねて、空港のレストランで昼食をとろうとしたところ、お休みでした。まさかの事態に少し戸惑いながら、二人でぼんやりとロビーで過ごしていますと、ロビーのモニターには、「鉄拳」さんのパラパラ漫画をベースにした、横浜税関のPRビデオが流れていました。

 はい、次の話が本日のハイライトになります。「横浜税関」が管轄しているのは、宮城、福島、茨城、栃木、千葉(成田空港を除く)、神奈川の各県になります。新潟県と成田空港、その他の関東圏は東京税関の管轄です。
 その他、函館、名古屋、大阪、神戸、門司、長崎、沖縄地区の合計9税関を拠点として、全国を分割して所管しています。興味のある方は、税関の公式サイトをご覧ください。

 また、税関は「社会悪物品の取締」のイメージが強いと存じますが、職員は、一般行政職の国家公務員になります。所管官庁は財務省です。元々は『関税』に係る事務が主たる業務でしたので、財務省になるのです。
 しかしながら、自由貿易推進の動きの中で、関税の税率がどんどん下がり、「税の徴収事務」の役割が縮小していく中で、社会悪物品の水際での取り締まりについての割合が大きくなってきたことになります。

 なお、私が横浜税関に在籍していた時は、大蔵省でした。私ども一番下の役職の肩書が「大蔵事務官」というもので、何だか偉そうな肩書を名刺に記載していました。事務方トップの肩書が「事務次官」でしたから、何か変な感じでしたね。
 行政職、事務職でありながら、「取締業務」も担うということで、研修では「柔道」か「剣道」が選択科目としてあり、私は柔道を選択し、約8ケ月の研修期間に、初段を取得しました。昭和62年のことになります。
 全国の税関で採用された職員が、東京都新宿区市ヶ谷の研修所に集められ、3人一部屋の寮で、風呂、トイレ、洗濯、冷蔵庫はフロアに1カ所の共同と、今の若い方には考えにくい、昭和テイスト溢れる生活でした。(翌年からは税関の研修所は千葉県四街道市に移転して個室になりましたので、私たちが最後の市ヶ谷の研修生となりました)

 ちなみに、高校卒業時に横浜税関に採用され、研修所に北は北海道から南は沖縄までの18歳の異文化が集合しましたので、時にカオスな状態を巻き起こしながらの共同生活となりました。
 「税関のこと」と題しながら、研修所の話ばかりになりましたので、税関に話を戻します。
 税関のイメージでは「空港の荷物検査」や「麻薬犬」もあると思いますが、基本は「海の港の貨物検査」です。なので、主要な港があるところに税関の拠点があることになります。

 また、麻薬犬が麻薬を見つけることについて、「麻薬の匂い」に反応していることになりますが、「麻薬が欲しい」ということではなく、匂いで「薬物中毒」になることはないそうです。この話については麻薬犬を扱うハンドラーと呼ばれる職員からの伝聞情報です。
 麻薬犬への指示は全て英語です。もともと米国から輸入された仕組みのためだとは思いますが、もしかしたら、全国の方言を消す意味もあるのかも知れません。そして、麻薬犬にとって麻薬の探索は「遊び」の意味が強いそうです。麻薬を見つけるとハンドラーが遊んでくれるので、それが楽しくて、懸命に麻薬を探すとのことでした。ちょっと可愛い話ですね。

 ほとんど役に立たない知識かと存じますが、話のタネにどうぞ。ということで、横浜税関の5年間の勤務、福島県への2年間の出向も含め、30年以上の公務員生活ということになります。
 最後まで御読みいただきありがとうございました。



 


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