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【駄文】人間として、何とかしなさいよ

 昔、リアルな世界で、投げつけられた言葉です。
 当時は「福祉行政」の一角で「生活に困窮している方々」の窓口として務めを果たしていたのですが、その業界あるあるの一つに「生活に困窮している方に同行してくる第三者」という方がいます。
 地域福祉の実践者として、自分の時間やお金を費やして活動してくださいます。行政ではできない部分もフォローしていただけますので、大変有難い方々と感謝しております。が、稀にではありますが、行政に対して不信感を抱いたり、攻撃的になる方もいます。この方も熱心な方でしたが。
「できない、できないって、やりたくないだけでしょう。困っている人を助けるのが福祉でしょう。役所ができないなら、あなたが人間として、何とかしなさいよ」
とおっしゃるに至りました。
「困っている人を助けるのが福祉ですが、私たちは大きな大きな福祉という世界で、福祉行政という分野、しかも生活困窮に対する制度を運用することが役割ですので、制度でできることは行いますが、個人で何かをする訳にはいきません」
とお応えしたのですが、10年以上過ぎた今でも、心に棘として残っています。制度としてできることが無い時に、個人としてできることは無いのか。
 
 福島太郎が生まれた背景については、固定記事でも書いていますが、実はこの言葉も大きく影響しています。

 今、取り組んでいる創作「黒田製作所物語」は、まさに「個人として地元企業のためにできることは」と考えた末に取り組んでいると言えます。
「郡山市の地元企業は凄いのです」
ということをお伝えしたくて取り組んでいる部分が大きいのです。公タマ伝や第2集でもその想いは稿の一つとして纏めたところですが、一般論ではなく、一つの推し企業について語りたいという想いから取り組んでいることになります。そして昨日は
小説 今回は、凄いお話になるかも
と語ってしまいましたが、補足させてください。私の能力はともかく、モデルとなる企業の物語は「凄い」のですよ。「事実は小説より奇なり」ということを体現しているのです。それを表現するに辺り、自分の力不足というものを嘆かずにはいられないのが現状です。

 が、「0と1は違う」、今はこの企業の話を語る人がいない以上、自分が形にする意味はある。どんなに稚拙な文章でも、誰かにその欠片が伝わって欲しい、という気持ちを力にして、何とか完成させたいと思います。
 もちろん「フィクション」としての作品で、虚実を絡ませた展開になると思いますが、正直、「実」が面白いのです。その全てを羅列することなく、「実」を虚で結び、物語を展開していますが、「こんなご都合主義、おかしいよ」という事実を素に構成しています。

 役人生活を通じて、この企業を知ることができたことを感謝したいと思います。そして、役人として「推す」ことは難しいのですが、個人として「推しまくり」の作品として仕上げ、微力ではありますが、「凄い地元企業」のことをお伝えできればと考えています。
 最後までお読みいただきありがとうございます。毎日しつこいですが、当面はこちらをお楽しみいただければ幸いです。


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