見出し画像

福島太郎の小さな夢

 福島太郎を名乗り、福島文学を標榜している私には、これまで表に出さずにいた小さな夢がありました。
 人気が無くても、売上が悪くても、noteやKindle出版の活動を続けてこれたのは、その夢を支えにしてきたからです。それは
『福島太郎の作品をきっかけに、福島県に来て欲しい』
というものです。今まで表に出さないでいたのは、『太郎さんが来て欲しいなら行きますよ』
という受け身ではなく、自発的、主体的に
『福島に行ってみたい。作品の舞台を観に行きます』
と、考えていただきたかったからです。
 現実的にはあり得ない、この小さな夢を胸に4年間あがき続けてきました。

 さて、昨夜、芝浜と題して
【逃げる夢になるといけねぇ、口にしねぇよ。】
と投稿しました。 
 実はこの「小さな夢」が叶いそうなので、うれして昨夜皆さまに報告したいと思いつつ、「夢が逃げる」ことを恐れて我慢しました。

 先週は文学フリマ東京37に出店して、noteで交流している方々とリアルで交流させていただきました。それだけでも望外の喜びなのですが、なんと、文学フリマで交流した方の中の一人が、本日は福島県入りして「元宮ワイナリー黎明奇譚」のモデルとなるワイナリーを訪問してくださるとのことなのです。

 嗚呼、嗚呼、嗚呼、まさかまさかですよ。いわゆる『聖地巡礼』のようなことが現実になるとは。
 福島太郎としての活動が、0じゃなくなる。無駄じゃなかった。福島県に1人来てくれた。
 と、感無量なのです。

 落語の「芝浜」では、フラフラしていた男が、心を入れ替え3年間商売に精を出して店を持つまでになったそうですが、福島太郎は4年間活動して、未だに大きな成果は得られていません。
 ですが、1人、遠方から福島県に来てくれたことを誇りに、福島県のファンになってくれるかもしれない、読んでくださる1人のために、これからも夢を見続けます。

#何を書いても最後は宣伝
元宮ワイナリー黎明奇譚がこちらです。

イルカの恋は涙色がこちらです。


サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。