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DTRTってなんですか?

突然ですがみなさん、"DTRT"っていう言葉を知っていますか?

「韓国のメンズコスメでしょ?」って思った方もいるかもしれませんが、全然関係ありません。

"DTRT"とは、当社のバリューのひとつ"Do The Right Thing"(ただしいことをする)の略語であり、僕の造語です。
知るわけありませんよね。すいません。

そんなわけで、当社のバリューの紹介を通じてビジネスを通じて普遍的に大事なことを考えるシリーズ第2弾を始めたいと思います。

第一弾はコレです。

この記事は以下のことに興味がある方に読んでいただきたいです。

・ビジネスにおいて"正しさ"がなぜ重要か
・トラックレコード社が何を大切にする会社か

ビジネスにおいて"正しさ"が重要な2つの理由

ビジネスにおいて正しさが重要な理由は2つあります。ひとつは、正しくないことをしてそれが明るみに出ると、会社を一瞬で吹っ飛ばすからです。

いかなる企業もいつかは滅びるわけですが、その滅び方には大雑把にいって二つのパターンがあるのではないかと考えています。

ひとつは事業がうまくいかなくなって、資金が底を尽きて最終的に倒産に至るようなパターン。この場合、スピードの差はあれど会社はじわじわ衰退していきます。言い換えると、会社はほんとうに行き詰まるまでなんとかしようと試行錯誤できます。

もう一つは、悪いことをしたり社会からの信用を失ったときです。最近の例を挙げるとあまりにも生々しいので控えますが、ひと昔前で言えばエンロンのような超巨大企業でも、不正があれば一瞬にして消滅します(その意味では日本は大企業に対してはわりと甘い印象です)。

要するに、「常に正しいことをして信用を失わないようにしないと、何かあったら一瞬ですべて失う」ということです。その大変さを実感をもって理解するには一定の人生経験が必要かもしれませんが、実体験で学ぶと本当に大変なので、他者から謙虚に学んでおいた方がいいやつです。

スタートアップこそ"正しさ"が必要

経営者の倫理観というのは企業の長期的存続には不可欠だと思います。コーポレートガバナンスにおいても経営者の誠実性がないと内部統制はちゃんと機能しないと考えられています。

スタートアップはまだ未熟な会社なんだし、多少大目に見てもいいんじゃないかと思うかもしれませんが、全然そんなことはありません。

スタートアップはスピードが命です。スピード感のある意思決定をするために、スタートアップではどんどん権限移譲します。
その上、スタートアップは通常より不確実性の高い環境でビジネスを行います。不確実性の中でリスクを取った意思決定を積極的に行うことで勝負します。

そのため、権限を移譲され、事業のフロントに立つ個々の社員の一人ひとりにまで、高い倫理観と誠実性が浸透していなければならないのです。経営者はもちろん、一社員にまで徹底されているからこそ、経営者は安心して(信頼して)権限移譲ができるのです。

世の中の模範になる

僕らにとって”正しさ”が大事なもうひとつの(より重要な)理由は、やっぱり人に誇れるような立派な会社になりたいからです。

成功している会社や儲かっている会社はたくさんあります(たくさんないと社会が成り立たなくて困ります)。でも、人や他の会社から尊敬されるような会社ってそんなに多くありません。

「こういう会社が増えたら社会はきっともっとよくなるだろう」と思うような会社がときどきあります。そういう会社が模範になることで、社会のスタンダードが押し上げられ、よい世の中に近づいていくんだと思います。

当社も将来は「こういう会社になりたい」と思ってもらえるような模範になっていきたいです。それにはもしかしたら何十年もかかるのかもしれませんが、僕個人にとってはユニコーンになるより上場するより1兆円企業になることより経営を続けるモチベーションとして重要です。

"正しさ"を実践するのはめちゃくちゃ難しい

僕は常日頃から「善い人」でありたいと思っているのですが、「善く」あり続けることは簡単ではないと考えています。

それは、私欲や誘惑に負けたり、善意や正義の気持ちが失われてしまうという意味ではありません。(そういうことも多々ありますが)

「善い人」であり続けるには、単につねに自分の良心や正義感に従い、その善意を実行し続けるだけでは足りません。なぜなら、人はよかれとも思っても無自覚に・無意識的に人を傷つけたり、誤ちを犯したりするからです。

僕らは日頃ニュースで知る、耳を疑うようなトンデモない不祥事や不正の多くは、実際はその人の悪意というよりは「正しい行いに関する認識のズレ」によって起こっているのではないかと思うことが多いです。

今では絶対に許されないような性差別的な発現をしてしまう人も「昔は普通だった」と思っているかもしれません。

 僕らはそれらに気づき、人の間違った行動や発現を指摘し正しますが(twitterにいくとそういう人がたくさんいます)、「自分は正しい。自分は間違わない。」と思った瞬間に、自分自身も同じように無自覚に過ちを犯す可能性があると考えた方がよいです。

そんなわけで、僕は「人が自分自身の力だけで正しくあり続けることは不可能だ」と考えています

結局、正しさの基準は時代とともにけっこう変わるのです。だから、正しさは定義できないし、定義した瞬間に間違える可能性が生まれる。定義できないゆえに、正しくあり続けることはより一層難しくなるのです。

"正しさ"を実践する方法

あなたは自分自身が常に善い人間でありたいと考えているとします。

素晴らしいことです。しかし、それだけでは足りません。

まず、他社からのフィードバックを受け、そこから学んでいく謙虚な姿勢が必要です。それゆえに、当社のもうひとつのバリュー "Coachable"  と "DTRT" は密接に結びついています。

それでもまだ足りません。

同質的な集団においては、そもそも異なる視点からの指摘や気づきを得ることが難しいからです。(女性の活躍推進について中年男性だけで議論するコレとかがわかりやすい例です)

なので、多様性がとても大事になります。集団における多様性とは、それ自体が善であるということだけでなく、個人の限界を超えて、時代とともに代わりゆく"正しさ"を実践していくための唯一の基盤なのです。
無自覚な過ちを回避するには、多様な声に耳を傾け続けるしかないのです。

みんなで背中を合わせて"正しさ"を実践する

そんなわけで、当社のバリューDTRT(Do the Right Thing)は個々人がビジネスの最前線で実践していくものであると同時に、みんなで力を合わせていかないとそもそも継続できないものなのだと思います。

まだまだ僕らだけでは力不足なので、僕らの襟を正してくれる、僕らに新しい視座を与えてくれる仲間を募集しております。

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