矢野顕子を人間国宝にして上原ひろみを五輪開会式に出すべきだ

矢野顕子と上原ひろみのデュオツアー「ラーメンな女たち」の追加公演に行ってきたので、とりあえず途方もなく素晴らしかったとここに言っておく。とりあえず数年ぶりにCD買うくらい素晴らしかったと強調しておく。

どのくらい凄かったかを言葉にするのも馬鹿馬鹿しいが、極めて個性的なピアニスト2名のデュオでありながら一体感のある濃密な演奏が続けられ、かつそれぞれのヴォイスが失われていないということが軌跡的であり、ピアノ・デュオでこんなことができるのかという新たな発見がある。それは上原ひろみによる緻密かつ大胆なアレンジによるところが大きそうだ。

上原ひろみを生で聴くのは初めてだったのだが、その超絶技巧は想像以上であり、あれほどの音数を長時間弾ききる体力と筋力に感嘆する。彼女は現役ジャズ・ピアニストとして世界最高峰だと思うが、過去のジャズ・ジャイアント達にも負けないと個人的には思っている。
上原ひろみのピアノを聴くとそのスケール感に圧倒される。それは音の多さによるところが大きいとはいえ、彼女のピアノの比類なさはダイナミクスの幅と音色の多様さにある。まるで一人オーケストラのように多彩で変化に富んだ表現ゆえ�の音の多さであり、単純に早くいっぱい弾くというレベルではないのだ。
東京オリンピック開会式の舞台で世界に聞かせられる日本の音楽は上原ひろみと宇多田ヒカルくらいだと思うので、是非彼女にその舞台に立ってもらいたい。(少なくとも椎名林檎ではない)

矢野顕子は天才である。ただただ世界で唯一の音楽をやっている。自由で伸びやかなヴォーカルはもちろんだが、ピアノも超絶技巧の上原ひろみに安定した高い技術と超人的な反応でぴったりと寄り添う。人間業ではない。
彼女こそ世界の至宝であり、人間国宝とするにふさわしい才能だと思う(細野晴臣もセットで)。

いろいろ書いたが要するに「凄かった」の一言に尽きる。これがアンコール含めて2ステージ2時間半の公演でS席8000円もしないというのは、ブルーノート1ステージがだいたい8000円だということを考えると破格だ。もう東京公演は終わってしまったが、まだ札幌公演が残っているのでチケットがあれば札幌遠征をおすすめしたい。

あとはこのCDも是非聴かなくてはならない。



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