タリータウン@11/18〜21東京公演

脚本・音楽・歌詞:Adam Wachter 翻訳・訳詞・演出:中原和樹 出演:高島健一…

タリータウン@11/18〜21東京公演

脚本・音楽・歌詞:Adam Wachter 翻訳・訳詞・演出:中原和樹 出演:高島健一郎、山野靖博、武田莉奈 公演日程:2023年11月18日(土)〜21日(火) 会場:両国blackA(墨田区千歳1-3-4 1F)

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【公演情報🎫】ミュージカル 『タリータウン』

【🎉公演情報👻】 ミュージカル「TARRYTOWN」 脚本・音楽・歌詞:Adam Wachter 翻訳・訳詞・演出:中原和樹 出演:高島健一郎、山野靖博、武田莉奈 【公演日程】2023年11月18日(土)〜21日(火) 18日(土)14:00~ / 18:30~ 19日(日)14:00~ / 18:30~ 20日(月)15:00~ / 19:30~ 21日(火)15:00~ / 19:30~ 【会場】 両国 blackA 東京都墨田区千歳1-3-4 1F JR両国

    • 第21回「翻訳・訳詞④【主語】について訳詞編」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

      こんにちは!ミュージカル「TARRYTOWN」の翻訳・演出の中原和樹です。 今回の創作ノートも前回に引き続き、翻訳・訳詞で【主語】を扱う際の観点について触れていきたいと思います。 前回は脚本を翻訳するという作業での記事を書いたので、今回は楽曲の設定や裏話にも触れつつ、訳詞作業での考えを書いていきたいと思います。 題材として取り上げるのは、作品の冒頭の方でイカボッドが歌うずばり「Tarrytown」という曲です。 (サントラでは最初にPrologueと呼ばれる曲も含まれて

      • 第20回「翻訳・訳詞③【主語】について脚本編」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

        こんにちは!ミュージカル「TARRYTOWN」の翻訳・演出の中原和樹です。 つらつらと続けている創作ノートですが、ついに第20回までくることが出来ました。 思いつくままに徒然と書いているので、続くに伴い内容がいったりきたりしますが、それも含めてこういう創作ノートなんだと思ってもらえたら幸いです。 さて今回は、さらに深堀りして書きたい内容が出てきましたので、少し前に書いてきました翻訳・訳詞シリーズに再び焦点を当てていこうと思います。 こちらの記事を読んでからですと、より楽し

        • 第19回「TARRYTOWNの面白さ」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!ミュージカル「TARRYTOWN」の翻訳・演出の中原和樹です。 前回の作品振り返りはいかがだったでしょうか。 少しずつ「TARRYTOWN」の創作ノートを続けていますが、公演を終えた作品のことをこうして考えたり振り返り続けることもなかなかないので、ふと考えました。 どうして自分にとって「TARRYTOWN」は特別なのだろう? 創作ノートの序盤の方で、海外のミュージカル作品を探した結果、偶然にも「TARRYTOWN」に出会ったことを書きました。 この記事の中

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        【公演情報🎫】ミュージカル 『タリータウン』

          第18回「振り返り編① 三人の場面!」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!ミュージカル「TARRYTOWN」の翻訳・演出の中原和樹です。 今回は今までと少し趣向を変えまして、振り返り編と題して、創作の裏話を少し載せつつ、「TARRYTOWN」が上演された際の本番写真をご紹介していこうと思います! まず一発目は・・・ いきなりの空舞台(出演者が誰もいない状態の舞台のこと)写真です。笑 「TARRYTOWN」の上演はBlackAという場所で行われたのですが、ここはカフェとしての営業もしていたことがあるスペースです。 劇場空間というよ

          第18回「振り返り編① 三人の場面!」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          第17回「演出編⑥ いったんの総まとめ」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!ミュージカル「TARRYTOWN」の翻訳・演出の中原和樹です。 今回の創作ノートは、いったんのまとめとして演出編の今までの記事の振り返りを行いたいと思います。 ■第12回 この記事には第1回~第11回の創作ノートのまとめと、演出編のスタートとしての記事を書きました。演出という業務に関しての僕の考え方です。 その上で、特に重要に思っている「戯曲を実在する一つの社会として読む」という作業の紹介をしています。 この軸はミュージカルのみならず、ストレートプレイの演

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          第16回「演出編⑤ 登場人物たち その3」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 今回の創作ノートも演出編の続き、登場人物たちにスポットを当てていきます。 テーマは「楽曲を登場人物との関係で考える」です。 これまで登場人物の分析のために台本に書いてある行動や情報を拾っていくという方法を書いてきましたが、今回は楽曲・音楽の観点でそれを行っていきます。 「TARRYTOWN」ではアンサンブルは登場せず登場人物3人のみなので、まずはどのキャラクターがどの曲を歌っているのかに分けていきます。す

          第16回「演出編⑤ 登場人物たち その3」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          第15回「演出編④ 登場人物たち その2」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 今回のノートは引き続き演出編と題しまして、登場人物の分析 / 人物造形に焦点を当てていこうと思います。 今回考える基軸は「登場人物の行動の特徴」です。 前回のノートに書いた、登場人物の「事実」を台本から拾っていくというものに近く、その延長みたいなイメージです。 そのままずばり、台本に書いてある登場人物たちの行動の特徴 / 傾向のようなものを探していくという作業なのですが、ここでいう「行動」とは、一般的に言

          第15回「演出編④ 登場人物たち その2」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          第14回「演出編③ 登場人物たち その1」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 第12回の創作ノートから演出編と題して、作品を創作する上での演出的な観点を書いています。 前回は作品全体にまつわるマクロな視点を書きましたので、今回はミクロな視点として、登場人物たちにスポットを当てていきたいと思います。 さっそくですが、僕の場合、最初に登場人物の性格みたいなものを分析することはあまりありません。 台本は何度も読んでいくのですが、まずはその人物の現在の生活に想いを馳せて読むことが多いです。

          第14回「演出編③ 登場人物たち その1」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          第13回「演出編② 演出プラン」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 前回のノートでついに演出編に入り、演出する際に僕が重要だと考える観点を書きましたが、「TARRYTOWN」の場合は実際どうだったのかを今回は書いていきます。 ちょっとだけおさらいからスタートしていきたいと思います。 演劇公演は、戯曲という文字情報をいかに立体化するか(上演するか)だと僕は思っているのですが(下の表でいうA→B)、その作業の間にある工程に演出家のオリジナリティが現れます。 僕の場合は、下の表

          第13回「演出編② 演出プラン」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          第12回「今までのまとめ+演出編① 戯曲の社会の実在化」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 2023年11月に上演されたミュージカル「TARRYTOWN」、その裏側を見せる創作ノートですが、前回までで上演準備に関する内容が一区切りつきましたので、ちょっとだけまとめをしようと思います。 ■第一回~第三回 「TARRYTOWNを選ぶまで」 TARRYTOWNをどう見つけてきたか、そして上演すると決めるに至るまでを書いています。海外のミュージカル作品サイトを漁ったり、他の候補作品とサントラの聞き比べをして

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          第11回「ライセンス(上演権)を獲得する(さらに続き編)」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 創作ノートもついに11回を数えて(漢数字表記から数字表記にしました笑)、少しずつ読んでくださる方も増えていることもあり、大変ありがたく思います。 今回は、少し前に書いた「上演権を獲得する」テーマで、もう少しマニアックな(?)内容に踏み込んだものを書いていこうかなと思います。 ミュージカルの作品内容ではなく、あくまで権利関係についてのことなので、読みづらかったり、読む方によってはつまらないなぁという内容もあるか

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          第十回「TARRTOWNの翻訳で感じたこと」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 昨年2023年の11月に上演したブロードウェイミュージカル「TARRYTOWN」の創作プロセスを徒然と書いてきたこのノートも、ついに第十回になりました。 最近は翻訳・訳詞についてを書いてきましたが、今回は総括的に、TARRYTOWNの作品全体を翻訳・訳詞して感じたことを書いていこうと思います! 今までは作業内容の開示的なものでしたが、今回は完全に私の感想ノートみたいなものです!笑 まず最初にマテリアル(台本

          第十回「TARRTOWNの翻訳で感じたこと」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          第九回「訳詞をするとき②」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 前回のノートで訳詞にまつわるコトを書き連ねましたが、今回は訳詞前に歌詞を調べるという作業から、実際の訳詞作業に移ってきます。 便宜上、見出しごとに整理していますが、一つずつの作業を終えて次の作業にいくというより、実際は以下の作業の中を行ったり来たりするイメージです。 楽曲の核となる内容を表す単語をたくさん書く これは前回の記事で書いた「韻を踏む箇所」という事柄に通じるのですが、まず、楽曲として大事にしてい

          第九回「訳詞をするとき②」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          第八回「訳詞をするとき」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 前回の記事では台本を翻訳するという過程での思考を書いてみましたが、今回は「歌詞(楽曲)の訳詞」という作業にスポットを当ててみたいと思います! ※今回に関してもあくまで私の観点での作業プロセスなので、これが正解!であったり、こうした方がいいよ!という記事ではないことをご了承ください。 曲をたくさん聞く これはあくまでサウンドトラックやキャストレコーディングのデータがある(楽曲を聞ける)ことが前提ですが、まず

          第八回「訳詞をするとき」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          第七回「脚本の翻訳」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで

          こんにちは!TARRYTOWN翻訳・訳詞・演出の中原和樹です。 とうとう上演権を獲得し、やっと台本・楽譜がきた!というところまで前回の創作ノートで書いてきましたが、 今回は台本を翻訳するという作業にスポットをあてて記事を書いていこうと思います。 ※あくまで私の観点での作業プロセスなので、これが正解!であったり、こうした方がいいよ!という記事ではないことをご了承ください~。 中原はこんな考えでやっているんだなぁ、ふむふむぐらいに思っていただければ・・・・。 台本を読む

          第七回「脚本の翻訳」~創作ノート~TARRYTOWNが上演されるまで