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石原慎太郎氏、死去。

石原慎太郎氏、死去のニュースで、福島第1原発事故で、放水作業に従事された消防隊員に対して、石原氏が涙を流し感謝の言葉を述べる場面を、昨晩テレビで放送してましたが…この人「(原発を)東京湾に」だとか「訳の分からぬ連中が(原発に)反対」と…おまけに「震災は天罰だ」と言ってた人ですよね…

「ALSは業病」「(障害者に)人格あるのかね?」「やまゆり園事件犯の気持ちがわかる」…石原氏の書いた戯曲の題名は「狼生きろ豚は死ね」だとか…この人、社会的弱者を侮蔑する発言ばかりで、石川好氏との対談で、「ヒトラーになりたいね、なれたら。」と発言したという石原慎太郎氏ですが、ナチ同様、優生思想の持ち主のようで…。

マチズモだかナチズムだか…多くのミーハーな年配男性が石原氏をロールモデルにしたことで、生き方を間違えたように思います…また障害者差別に人種差別、女性差別に同性愛者差別の、元祖ヘイトスピーカーでもあり…。
しかしこのジジイの発言に対しては、「ヘイトスピーチ(憎悪表現or差別扇動)」ではなく「歯に衣着せぬ発言」などと、まるで堂々と正論を述べてるかのように言い、日本中が石原氏を甘やかし、その自己顕示欲やプライドを保たせ、その幼児的凶暴性を助長したわけです。

石原氏の作品「処刑の部屋」の影響により強姦事件が起こり…。また「いじめっ子に育てろ」「なぐることを恐れるな」という、石原氏の著書「スパルタ教育」の影響で、どれだけの親が子供に体罰を…またどれだけの人間が悪質ないじめっ子となったのか…世の中にはアンガーマネジメントのできない人間もいるわけで、石原氏の発言や著書がどれだけ暴力や犯罪の発端と…DVや虐待の要因ともです…。

亡くなった時にですが…この人ほど戦後、この国に悪影響を及ぼした人はいないと思います。でも実際会うと、とても「人たらし」だそうで…村上龍さんや豊崎由美さんもたぶらかされ…そしてスパルタを説きながら自分の子供には甘かったとか…。しかしまあ、あまりに無茶苦茶な暴言を撒き散らし…一体なんだったんすかねこのクソ中のクソジジイは…

「良い人は早く亡くなる」などと言いますが、「ALSは業病」発言の時は、こんな悪辣なジジイがのうのうと長生きしてるのが許せなく…水俣病の患者さんにも、ALSの患者さんに「業病」という言葉を使ったことも、非難が殺到すると「不明の至り」だとか、よくわからない形式だけの謝罪をするだけで…幾度もそのような発言を繰り返し…なぜそのような発言をするに至ったのか…どのような気持ちの変化があって謝罪するのか、全くきちんと説明されませんでした。

結局、この人は数多くの著書を残し、この人には多くの発言の場も与えられましたが、見栄を張り外観を繕うようなことばかりで…本当に大切なことについては何も語らなかったと思います。この人に与えられた時間は全くの無駄でした。

「石原慎太郎氏は1977年環境庁長官時代、水俣病患者さんの手紙に「IQの低い人が書いたような字だ」「(患者には)偽患者もいる」と発言しマスコミや患者団体から追求され、患者さんに直接謝罪(写真)。当時はマスコミも人権のために闘っていた。」香山リカさんのツイートより。


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