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粘土造形はじめました-1作目 空条承太郎

ここ最近、ずっと「なんか趣味が欲しいなー」という想いがあって、プラモでも始めてみっかなと思っていた矢先に、めっちゃカッコいい柴田理恵像に心をぶち抜かれた。

「ああ、これだ」と思ってしまって、気づいたら粘土をポチっていた。

この先、趣味として定着するかは分からないが、粘土を手に入れて1週間、いまのところ楽しくやっている。

予備知識ゼロ、まったくのノープランで粘土を初めて6日目、記念すべき(?)最初の作品はなぜか「空条承太郎」になった。

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粘土選び

柴田理恵像の人の紹介記事を見て、使用粘土がNSP粘土だということは分かった。

けど、NSP粘土を調べてみると常温ではかなり硬いものらしく、温めるためにレンジや専用機器を使っているという話を見て、初めて触るにはハードルが高すぎるような気がした。
Amazonで見ると1ブロックが5000円。高ぇな。

値段やレビューで選んだ結果、パッケージのデザインも良かったので、レオン油土という油粘土を購入。

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レオン油土には赤、黄、紫とあって、赤が一番やわらかいく、紫が最も硬いのだが、赤でもかなり硬いというレビューを見たので、赤を選択。


1日目

レオン油土(赤)を触った感想は「レンガじゃん」

硬い、超硬い。

まず、本当に粘土かどうかが信じられなかったので、ブロックの角を机にぶつけてみた。よかった、ちゃんと粘土側が凹んだ。
これは十分鈍器になるなと1kgのブロックをもてあそぶが、特に面白い殺人トリックは思いつかなかった。

ヘラでブロックを切断するのは無理だったが、3-5mm程度の厚さで削り出すのはなんとかなった。
そして、削り出した粘土をこねこねしていると、だんだんやわらかくなった。ひとたびやわらかくなると、子供の頃に遊んだ油粘土と同じかそれ以上にやわらかい。

とりあえず顔っぽいものを作ろうとやってみたが、手順もゴールもまったく見えない。
想像以上に難しくて、さっそく心が折れそうになる。

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2日目

このままでは、あっさり挫折してしまいそうなのでYoutubeで師匠を探す。

まず鼻と口の作り方を勉強する。
偶然だが、以前ワックス彫りをやってみようと買ったまま未使用で眠っていたスパチュラが同じチャンネルの動画でオススメとして紹介されていたので、道具の問題がなくなる。

スパチュラを使って鼻と口、細かいところを頑張ってみたが、全然動画のようにはいかない。すごく難しい。

あと、スパチュラに粘土がベタベタとくっつくせいで、より難易度が上がる。
この辺りで、粘土がやわらかすぎたかと後悔が始まる。

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目を作れる気がせず、心が折れた。

3日目

目の作り方を覚えるため、さらに師匠動画を探す。

前日、スパチュラを使ってみて細かい作業に限界を感じていたので、一回りサイズアップした。
なお、製作中の作品を入れておく箱など用意してなかったので、綿棒の空きケースを使っており、必然的に綿棒ケースに入るサイズが作品の最大値になっていた。

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初めてスパチュラで目を彫ってみて気づいたのが、絵を描く時でも目を左右対称に描くことなんてできないのに、それを粘土に彫れるわけがないなということ。
なんとなく自分の限界が知れてしまって、ヤバいなーと思った。

インスタに毎日の練習成果をアップしているのだが、タイムラインをスクロールしてると突然気持ち悪い顔が出てくると、嫁さんからは大変不評である。


4日目

転機が訪れる。

相変わらず師匠動画を探していて、油粘土で承太郎を作る動画と出会った。

うっそ、承太郎って、粘土で立体化できんの?!

これまではモデルなく脳内イメージでなんとなく顔を作っていたが、この動画をマネすれば承太郎が作れるんだと思うと、一気にテンションが上がった。

3日分の経験をすべて発揮し、承太郎づくりに挑戦する。

ムズい。めちゃくちゃムズいが、めちゃくちゃ楽しい。今までで一番たのしい。

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インスタでは、作風がいきなり劇画調に変わったことで嫁さんが爆笑していた。

5日目

JOJOっぽさとは何か?

インスタにアップした昨日の画像を見ながら、何か違うんだよなー、と感じていた。

いろいろな承太郎の画像を検索して、悪いポイントを洗い出していく。

まず思ったのは、顔が短すぎるということ。ジョジョの顔は、もっと長くないといけない。

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ジャック・ハンマー的な思想で、顔を伸ばす。

ここまで来ると、少しでも上手くないなと感じた場所を潰して作り直すということに抵抗がなくなってきた。
トライアンドエラーを繰り返すテンポが上がったことで、作業に慣れるペースが上がったように思う。

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JOJOっぽさを掴むのは難しい。


6日目

重大な発見をする。

平面的な絵から立体を想像するよりも、すでに立体化されてるものを参考にすりゃいいじゃん!

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ということで、プロの原型師により立体化された、かっちょいい承太郎フィギュアをお手本にJOJOっぽさを求めていく。

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何か違うんだよなー、何かがJOJOっぽさを妨げているんだよなー、と悩んでいたところ、ふと気づいたのが頬のラインだった。
目の下から頬を通る縦のラインがきれいに見えるように頬と口まわりを整える。

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ぐっとJOJOっぽくなった!

これで完成。
最初の作品「空条承太郎」

初めての作品にしては上出来だ。満足!

感想

粘土めっちゃ楽しい!!

すべてにおいて、手先の器用さより、見取る力の方がよっぽど大事だと痛感した。目で見たものを正確に形に落とし込む力。

デッサン力だいじ。

粘土が上手い人は、必然的に絵も上手いんだろう。

それにしても、レオン油土の赤はベチャベチャするのが辛い。
もう赤は買わないぞ。次に買うなら黄か紫か、NSP粘土に挑戦するか。

しかし、まだ赤が半分ほど残ってる。
次は何を作ろうか。

せっかくJOJOっぽさを学んだからポルナレフとか?
けど、いろんな引き出しを増やして行きたいという気持ちもあるなあ。

他作品も見てね! 



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