佐伯タシノソ

物語中毒。アラフィフ。 スキ:西森博之、富士鷹ジュビロ、皆川亮二、京極夏彦、高橋克彦、…

佐伯タシノソ

物語中毒。アラフィフ。 スキ:西森博之、富士鷹ジュビロ、皆川亮二、京極夏彦、高橋克彦、金子一馬。 別名:平治、バトーキン。趣味:粘土造形(new)、読書、サーバー設計、プログラム。株式会社ノウリス代表。

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  • 粘土造形はじめました

    新しい趣味として粘土造形をはじめました。油粘土たのしー!!

  • 物語る技術を考える

    物語論、作劇術などの物語る技術について考える。

最近の記事

粘土造形はじめました - 4作目 ワルモノ見参!!

前作の初号機を作ってる頃から、ちょうどスラムダンクを読み返していた。 何回読んでも面白いね、スラムダンク。たぶん人生で一番読み返した漫画。 そろそろエヴァの完成が見えてきたころ、次は何を作ろうかと考えたときに「もしアレが作れたらめっちゃステキやん」と思ってたアレがコレ。 山王工業戦の入場シーン。 湘北問題児軍団が一番カッコいいところ。 やってみるか、と決意して、、、そして始まった苦闘の日々。 桜木花道難しかったー。 ふてぶてしさが足りないなーとか、輪郭が気に入らな

    • 粘土造形はじめました - 3作目 エヴァンゲリオン初号機

      次はメカを作ろう、という目的だけが最初にあって、次作に選んだのはエヴァ初号機だった。弐号機(ザ・ビースト)と迷ったんだけど、あれはメカというには生々しすぎた。 なぜメカが前提にあったかというと、粘土が硬かったから。硬すぎたから。 ガンダルフの目を作るために買った、レオン油土の紫がほぼ丸々残っていた。 赤がやわらかすぎだからと、なぜ一番硬い紫を買ってしまったのか、なぜ間を取って黄を選ばなかったのか、と後悔しても遅い。現実に糞硬粘土は1kg残っている。 とにかく粘土が伸びな

      • 粘土造形はじめました-2作目 ガンダルフ

        承太郎を完成させて「粘土おもしれー」とテンション高めになり、次に手をつけたのは、映画 ロード・オブ・ザ・リングに出てくる魔法使いガンダルフでした。 なぜガンダルフなのかというと、Pinterestでたくさんの3Dモデルを見つけたから。 承太郎を作った時にも思ったけど、すでに立体化されているものって作りやすい。色んな角度からの画像が公開されているので、とても参考になるのだ。 制作過程 まずはベースになる老人の顔から作り始めた。 頬や顎まわりはヒゲと髪で見えなくなるのだ

        • 粘土造形はじめました-1作目 空条承太郎

          ここ最近、ずっと「なんか趣味が欲しいなー」という想いがあって、プラモでも始めてみっかなと思っていた矢先に、めっちゃカッコいい柴田理恵像に心をぶち抜かれた。 「ああ、これだ」と思ってしまって、気づいたら粘土をポチっていた。 この先、趣味として定着するかは分からないが、粘土を手に入れて1週間、いまのところ楽しくやっている。 予備知識ゼロ、まったくのノープランで粘土を初めて6日目、記念すべき(?)最初の作品はなぜか「空条承太郎」になった。 粘土選び柴田理恵像の人の紹介記事を

        粘土造形はじめました - 4作目 ワルモノ見参!!

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        記事

          物語る技術を考える - 主人公の成長について

          物語には法則や文法があるらしい昨年は、物語論や作劇術など「物語る技術」に関する本を読み漁った1年でした。 最初の一冊は大塚英志さんの「物語の体操」だったのですが、才能やセンスではない、理論的で学習可能な「物語る技術」というジャンルがあることを、この時はじめて知りまして、めっちゃドキドキしてしまいました。 お酒やタバコ、ギャンブル、ゲームなどの趣味を持たないのですが、そんな私の唯一かつ最大の娯楽が、マンガ・小説・映画などの「物語」に没頭して「感動」することで、つねに物語を摂

          物語る技術を考える - 主人公の成長について

          読書メモ 「息子と狩猟に」

          読み終わった瞬間に「あぁーーーー!!!」って言っちゃった。 面白かった。 ゾクっとした。 こういう小説もあるのか〜〜〜。目からウロコが落ちまくって、ついつい読書メモに小説の感想も書いてしまうほどに。 元々は、間違って買った本だったの。 アマプラのカリギュラで、東野幸治がガチの狩猟に挑戦していて。そのインストラクターをしていたサバイバル登山家の服部文祥という人に興味を持って、Twitterをフォローしたのがキッカケ。 Twitterで紹介されていた著作のうち、「息子

          読書メモ 「息子と狩猟に」

          読書メモ 「予想通りに不合理」

          行動経済学といえばこの本。行動経済学といえばダン・アリエリー。 行動経済学とは、人の意思決定プロセスに潜在するクセを明らかにして、現実に起こる経済の動きを説明するもの。 きちんと実証的な研究に落とし込んで、エビデンスを得ているところが、その辺の心理学とは立場を胃にしている。 意思決定のバイアス相対性 人が何かを選択するとき、その対象となるモノの情報だけで判断せず、何らかの比較対象と比べて、その相対的な価値によって選ぶ。 アンカリング 人は何かを判断する際に、アンカ

          読書メモ 「予想通りに不合理」

          読書メモ 「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」

          言葉=音という物理現象が、脳のイメージを引き起こす力を持っているという話。 そういえば、匂いが記憶を呼び起こす現象については有名だもんね。脳の担当領域が近いという理屈だったか。 それが、言葉・音が特定のイメージを想起させる効果があったとしてもおかしくはないよなあと思う。 この本で紹介される法則については、なんら実証実験が行われたわけではなく、ものすごく主観的なイメージに沿っているように思うが、まあ少なくとも日本人的な感覚に拠れば、あるていどの共感はできた。 例)トマト

          読書メモ 「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」

          読書メモ 「発想力の全技法」

          うーーーん、残念! とにかく残念な感じ。正直、私にはハマらなかった。 最近読んでた他の本が特に、親切で分かりやすい本ばかり読んでいたせいもあるんだけど、とにかく構成が上手くなかった。 まず、エピソードの始点と終点が分かりにくい。 あ、さっきの例ってまだ続いてたんだ?とか、さっきの例えに出てきた会社どこ?とか。 で、その章で何が言いたいの?言いたかったの?という主張・主題がはっきりしないでダラダラと話が続く。 そもそも、そのエピソードって主題に結びついてんの?と疑い

          読書メモ 「発想力の全技法」

          読書メモ 「学力の経済学」

          すごく良かった。 この本で語られるのは、エビデンス(証拠)に基づいた教育論。 「○○したら、子どもたちの目が輝きはじめました!」みたいな、無根拠な精神論ではなく、科学的な根拠に基づいた因果関係について語ってくれる。 やってることは、まんま行動経済学。 ご褒美の設計について遠くのご褒美より、目先のご褒美を設定した方が効果が高い。 人は遠い将来の楽しみより、目先の楽しみを強く求めるもの。 たとえば、1年後にもらえる5000円がさらに1週間待てば5500円になる場合は5

          読書メモ 「学力の経済学」

          読書メモ 「東大読書」

          気づかないフリをしてたけど、いよいよ誤魔化しきれなくなってきた。 本を読んでも教養になっていない。 毎日なにかしら本を読んでいるのに、読んだ内容が垂れ流しになっていて、記憶にちっとも定着してない。なんだったら読んだことすら忘れてしまった本もたくさんある。 若い頃は興味に任せて読み漁れば、自然と知識として蓄積されていたと思うが、これも老化なんだろうな。 ということで、ちょっと本腰を入れて教養を貯めていこうかなと、大好きな小説を封印して、しばらくの間は教養になる本を読んで

          読書メモ 「東大読書」

          プログラマーとなるまでの変遷を記す

          こんな記事を読みました。 今となっては経営とディレクションが本業ですが、私もプログラマの端くれではありますので、自分がプログラミングを生業とするまでの変遷を思い返してみます。 なお、私の場合は情報系の大学やスクールに通ったことはありませんが、プログラムを教えてくれた師匠がいました。師匠との出会いが無ければプログラマにはなっていなかったかもしれません。 就職前私がプログラマになった決定的な事由は、大学時代にあります。 今でも完治はしておりませんが、当時から重度の厨二病を患

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          うっかりゲイバーでバイトしてしまった時の話 (4)

          ←【前回 (3)】 ※ 2020/05/22 オチを追記 狩場からの脱出、さらなる地獄それから、そのシゲさんには何度か尻を触られた。 俺が後ろを向いてるすきにカウンター越しに乗り出してきて、さわさわっと。 「!?????」 最初はあまりに想定外の出来事すぎて、ロクなリアクションが取れなかった。 2回目でやっと、おっさんに尻を撫でられているのだと理解すると、ぞわわっと鳥肌が立った。 しかし、この程度は夜のお店では冗談の一つなんだろうと思って「ちょっとー、止めてください

          うっかりゲイバーでバイトしてしまった時の話 (4)

          うっかりゲイバーでバイトしてしまった時の話 (3)

          ← 【前回(2)】 水商売デビュー初めての出勤日。営業開始の1時間前に店に行くと、すでにマスターと後藤先輩が待っていた。 「タシノソくんだから、タっちゃんだね。これからよろしく」 店内の簡単な説明を一通りするとマスターは外出して、ジャルジャル後藤先輩に教わりながら開店準備を手伝った。 後藤先輩と二人きり。グラスを拭きながら雑談している中で、よく分からないことを聞かれた。 「タっちゃんて、ノーマル?」 ノーマル? 聞かれている意味が分からなくて頭を捻ったが、まあア

          うっかりゲイバーでバイトしてしまった時の話 (3)

          うっかりゲイバーでバイトしてしまった時の話 (2)

          ← 【前回(1)】 店と人の雰囲気は最高。ただし看板はダサい面接の当日、飲み屋が詰まった雑居ビルの通路の奥。突き当たりに目的の店はあった。 「サピエンス」とドアに貼られた看板を見つけて二人でホッとする。いつも余裕ぶっているトノも表情が固い。 どぎつい蛍光ピンクで、でかでかと『サピエンス』と書かれている。すげえダサいと思った。 こんな場所のマナーが分からないので、一応ノックしてから、おそるおそるドアを開ける。 店の中には二人の人間がいた。 一人は黒いジャケットをラ

          うっかりゲイバーでバイトしてしまった時の話 (2)

          うっかりゲイバーでバイトしてしまった時の話 (1)

          水商売やってみねえ?今から二十数年前、おれは18歳で、世間知らずのガキだった。 この頃のおれは、天羽セロニアス時貞に憧れてギターを買ったり、スピードの向こう側を目指して原チャリで走ったり、リューヤに憧れてアイパーをあてたり、そんな青春時代だった。 ちなみに、初めてタブ譜を買った BLUE BLOOD がまったく弾ける気がせず、ギターは挫折してすぐに売り払った。先輩から3万円で譲ってもらったボロい原チャリは走行中に車輪が飛んでいった。リューヤになるつもりでアイパーをあてたら

          うっかりゲイバーでバイトしてしまった時の話 (1)