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月が好きか、太陽が好きか

私の住む東京では今日、梅雨が明けたそうだ。
なんでも、6月中の梅雨明けは観測史上初とのことで、なんともけったいなことである。
そんなわけで、これから太陽ギラギラの日がやってくる。

一方で、昨日の月はストロベリームーンで、今日の夜空にもほぼ満月と言ってよい明るい月が輝いている。


ステレオタイプな認識だとわかってはいるが、人の個性のひとつに「月が好きか、それとも太陽が好きか」というものがあると思っている。

月は古くから、人間の詩情を掻き立ててきた。月をテーマにした名詩は多い。
対する太陽は、作物を実らせ、人を屋外へと誘う。
「自分で輝く太陽」と「太陽の輝きを受けて光る月」との対極的なイメージもある。

私の話をするならば、かつては間違いなく「月派」であった。現在名乗っている「秋本」は筆名なのだが、そこに「秋」が入っている理由のひとつは、秋は殊更に月が美しいからだ(ちなみに「佑」は、平凡社ライブラリー版『純粋理性批判』等の翻訳をされた原佑氏に敬意を表して、本名をもじって付けたもの)。

だが、生来人に影響されやすい私は、近年出会った無二の親友が「太陽派」であることによって、太陽もまた良いと思うようになった(その親友は太陽を愛し、「太陽からパワーをもらう」と言って日光浴をしている)。

昨日今日のような満月が美しい夜にはやはり月の魅力の虜になるが、実のところ、日中輝いていた太陽にも同じように魅力を感じていた。完全な「月派」だった頃に比べて、太陽も楽しめるようになった分、2倍得しているなぁ、などと思うのであった。

さて、皆さんは「どっち派」でいらっしゃいますでしょうか。

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