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あんたのままの あんたで おいでよね

いやはや、アドベントカレンダー、無事に担当回をアップすることができてホッとしました。お読みいただき、そしてお聴きくださった方、ありがとうございました。

仕込みを始めたのは数日前だったのですが、そんな折、一昨日だったか昨日だったか、Twitterで中島みゆきのオールナイトニッポンに関するツイートがバズったとかで、ネットニュースになっていました。もしかしたらご覧になった方もいるかもしれません。1984年2月7日の放送に関するものです。

中島みゆきのオールナイトニッポン。これも、僕がリアルタイムで体験できなかったものです。
残された音源を聴くと、2時間のうちのほとんどが明るく快活であらゆることを笑い飛ばしています。でも毎回、最後のお便りのコーナーだけはしんみりとした雰囲気で、リスナーからの真剣な手紙を紹介してコメントをしていたようです。

言葉というのは本当に力があって、たった一言で人を傷つけることもできれば、たった一言が人を救うことがあります。
このハガキを書いた女の子も、「ブス」という心無い一言、そしてその他の心無い行動により深く深く傷ついて、必死の思いで筆をとったのでしょう。そして、「あんたのままの あんたで おいでよね」という一言で救われていてくれたらいいな、と思うのです。

「今の私でない私になってみようと思います」という女の子に対して、さらりと、そして「そうじゃなくて」などの否定の言葉を交えずに「あんたのままの あんたでおいでよね」と声をかける。他者へのこうしたまなざしというのを、僕は本当に見習いたいのです。
手紙の女の子、当時受験生で15歳だったとすると、今は49歳。どこで何をされているでしょうか。

中島みゆきは高校を卒業する際、寄せ書きに「この世で一番醜いのは人の心、そして、この世で一番美しいのも人の心です。」と書いたそうです。それから約半世紀が経過しましたが、彼女の根本的な考えは今でもまったく変わっていないと思います。

僕の書くものも、あのオールナイトニッポンのように明るく楽しく、でも最後は真剣に…というのをどこかで目指しています。その意味で、彼女は僕が最初に出会った「言葉の師匠」だと言えます。

まだまだ、師匠から学びたいことはたくさんあります。
そして新たにnoteで出会った師匠の皆さんにも、今後も引き続きご指導を仰ぎたいと思います。

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