いつだってshelaは、わたしを色鮮やかに彩ってくれた。

先日、shelaのサブスク解禁情報が飛び込んできた。
まさかこの令和の時代に、こんな事が起こり得るなんて
今年の運を全て使い果たしてしまったのではないかと
一瞬、先行きが不安になってしまったが
やはり、小躍りしてしまうくらいには
嬉しい情報だって事に変わりはなかった。

shelaは、わたしの血肉となっている音楽の1つで
特に1stアルバム『COLORLESS』は
わたしのバイブル的円盤であり
定期的に引っ張り出してきては
未だかつて取り出した事のない
初回限定盤のケースに埋め込まれてるボールペンが
はたして機能するのかどうか気になりながらも
今日まで、えらく聞き続けてきた一作だ。


『True&Blue (1997~1999)』を聞いては
別にこれといって失恋した訳でもないのに
架空の彼氏をでっちあげては失恋した気になって
「不幸なわたし、かわいそう。」と
悲劇のヒロインぶりながらこじらせてみたり

『19RED』を聞いては
強がった女に憧れてはみたものの
そもそもがメンヘラ体質なわたしにとって
強がること自体が至難の業なわけで
結局は強がった女どころか
超重量級の愛情を一方的に押しつけては
余りの重さに捨てられてしまったり

『friends』を聞いては
四六時中、一緒につるんでた女友達と
「friendsの歌詞、最強だね~。
まるで、わたしたちみたい。」と言いながら
確固たる友情を確かめあったりもしたけれど
今となっては、とうに破綻した
友情という名のまぼろしと共に
ただの黒歴史となってしまったり

『君のいない場所はどこも嫌いだよ』を聞いては
寂しさに耐えられなくなって
華やいだ夜の街に繰り出してはみたものの
結局は、あてもなく徘徊するおじいちゃんに
成り果てただけで余計に寂しさ倍増してしまったり

どれもこれも、こんなみっともないわたしを
いつだってshelaは色鮮やかに彩ってくれていた。


ちなみに、そんなわたしが一番大好きな曲は
4thシングル『orange』に収録されている

『Happiness』だ。

これまで「Happiness、アゲだわ。」という方に
出会したことがない所をみると
至極マニアックな選曲なのかもしれないが
shelaの歌詞を引用するならば

”今でも好きだから名前呼んでみても”

”深い闇夜にのまれそうでも”

”まくらをかかえなきゃ寝れなくても”

この曲を聞いては、明日は幸せだって
何とか騙し騙し生きてこれたわたしにとって
とても大事な一曲なのだ。


嫌いでしょ タバコの煙
そんなことは分かっているよ
言わないで やめるから
「もういいでしょ?」


という歌い出しは、特にお気に入りで
いつかタバコ嫌いな彼氏とお付き合いして
この台詞を投げつけてやりたいという願望を
密かにずっと抱いてきてたのだが
未だ実現できずなのが、たいへん悔やまれる。
もはや望みすらないだろう。


そんなshelaのサブスクが本日より解禁となっている。
shelaを知らない人も、通り過ぎてきた人も
これを読んでshelaの音楽に触れるきっかけにでも
なってくれれば、とても嬉しい限りだ。
むしろこれがshelaの足を引っ張ることにだけは
ならぬよう願うばかりである。

そして、強欲なわたしは
今のshelaが歌う『Happiness』を
いつか聞ける日が訪れるのを心底、願っている。
その時は全ての運を使い果たして息絶えてしまわぬよう
今のうちから徳を積んでおきたい。


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