四連休九州の旅 ③軍艦島
初日に横須賀まで足を伸ばしてフェリーに乗り、九州に着いたかと思えば北部九州をぐるぐる回って、ようやく長崎に到着した翌朝。
朝から長崎港大波止ターミナルに向かい、今回の旅の当初の目的を果たしに行きます。
我々のような一般人の場合、軍艦島こと端島へはツアーに参加することでのみ上陸できます。まずその受付をするわけですが、まあ参加者の多いこと。五島や伊王島へ向かう船の出港時刻が近いこともあり、ターミナルはコロナ禍などどこ吹く風というような賑わいを見せています。
受付を終え、8時40分頃から乗船が始まります。
2階席に行ってみたものの既に通路側しか空いておらず、一階の進行方向左側の席に着きました。
定刻の9時を少し回って出港。軍艦島上陸時の注意や、周りに見える景色の案内が始まります。長崎湾内での案内が右舷側ばかりだったので最適かというと怪しかったですが、懲りずにシャッターを切ります。
長崎から向かうと、軍艦島は進行方向右前方にあります。左舷側にいた自分は気がつかないうちにかなり近づいていて、あれよあれよという間に接岸。上陸が始まりました。
圧巻という他に言葉がありません。
使命を終えた島の頂上で唯一稼働している灯台がまた良い。
しかも炭鉱稼働時は夜でも煌々と灯りが点いており灯台要らずだったため、この地の灯台は閉山後に設置されたとのこと。島の現役時代を知らないままに行き交う船を見守る灯台とか、短編小説の一つでも書けそう。
軍艦島の建物の一部は上のように補強されているものの、大半は全島退去からそのままの状態になっており、老朽化と風浪によるダメージで原型を維持できなくなっているところが多数あります。
このビルの欠けている区画は、昨年崩れたそうです。
こちらの護岸は、昨年の台風の際に崩壊したそうです。
他の廃墟も同様とは思いますが、いつどこが崩れるか分からないとのこと。興味があるなら早めに訪れることをおすすめします。
港に戻る途上で、三菱重工長崎造船所にいる護衛艦を撮影。
この近未来的な艦はもがみ型護衛艦の「のしろ」。実際に見たのは初めてですが、スマートでかっこいいですね。
ネームシップの「もがみ」もいます。
後輩たちに挟まれているのが、日本初のイージス艦「こんごう」。彼の船とはちょっと縁があって、会うのはこれで5回目です。
船を下り、昼食。その後にまず訪れたのは
これ。もっと他に見るところあるだろというツッコミは受け付ける。
ちなみにここ、長崎本線でいうとこういう位置です。
885系がここを通るのもあと1年ちょっとですかね。
続けて原爆資料館なんかも見て回りたかったのですが、カメラのバッテリーがなくなりかけてしまった&体が本調子ではなくなったので一度宿へ。体力とバッテリーを回復させて再度出かけます。
向かったのが、長崎で忘れてはいけないこちら。
この橋が出来たという報に最初に接したときは文字通り声が出ました。そんなおもちゃの橋みたいなこと現実にやんの?と。
物理とかものづくりに関心のある人と一緒に見ると楽しめるのではないでしょうか。同行者がそこまで関心のない人の場合は、置き去りにしないよう気をつけてください。
出島表門橋は構造的にやばい橋でしたが、歴史的にやばい橋もありました。
告知無しに橋の展覧会開くのやめてもらえますかね。出島本体見る時間なくなるんですけど。
そんなこんなで貴重な数十分を蒸発させてようやく出島入り。
これ面白いな。なんで前回寄らなかった。
そして資料館に入ったのが運の尽き。展示物を眺めているうちに時間がなくなり、全部見て回れないうちに次の行動の時間が来てしまいました。無計画すぎでは。
訪問すらできなかった前回よりはましですが、無事リベンジ確定です。三度目の正直なるか。
移動中に少し撮影。
それっぽい写真は撮れなかったんだが、出島に残る明らかに時代のずれた建物の脇を路面電車がすり抜ける図はなかなか面白いです。ただしこの道は車に人権ないっぽいので、訪れたい方は長崎市電ご利用のうえ出島停留所でお降りください。
やっとこ3日目まで終わりました。あとは帰るだけですね。
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