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甲府でクロマニヨンズのライブ。

 甲府コンビクションはキャパが350〜400人くらいだと思う。ほんと学校の教室のくらいの広さ。
 
 よくコロナ期間を乗り越えてくれました。有り難うございます。

 整理番号は331番。最後のほうに呼ばれ、すでにキチキチになっている状態の中に「すいませ~ん。」と無理矢理入っていった。入って5分後に椎名さん登場笑。前説が終わりステージが暗転するとわーっと前の方に人が集まり、後ろの方は若干の隙間ができた。あいのロックンロールが始まるとお客さんは飛び跳ね、音圧でハコの中がエネルギーの塊になる。

 雷雨決行でみんなの大合唱が始まった。そのときに何かを思い出した。

 簡単にレポすると、セトリはほぼ川崎のときと同じで、暴動チャイルとエルビスが、ペテン師ロックとどん底に変わった。ヒロトのハーモニカに飢えてた僕はペテン師が聞けてうれしかった。ちょいちょいヤジみたいなのを飛ばしてくるお客さんがいたが、「しまった反応してしまった。」とか言ってヒロトがうまくいなしてた。ラストのギリギリガガンガンはヒロトの寝転んでジタバタはなくて、前のお客さんに手を開いてタッチしてた。恋OKサインと男の愛は火薬だぜはライブ化けがすごいのでぜひ見ていただきたい。

 川崎のときと比べて10倍の汗。帰り道中央道を走りながら考えた。

 ハコが狭いとわかりやすい。今だけクロマニヨンズの近くに集まり、声を上げ、拳を上げ、手を叩き、飛び跳ね、笑って、泣く。あの場にいてよかった。思い出した。

 鳥は空を飛んで、魚は海を泳いで、人間はずーっとこれをやってたんだ。人間という動物は。だから体が反応する。ヒロトはそれを知ってるんですよ。人間の喜びを。でも僕みたいに鈍感な人間は忘れてしまう。いつも誰かに褒められてないと心配な僕を、他人の成功にざわついてる僕を、そんなのはクソだって思い出させてくれる。

 クロマニヨンズほどのバンドがなぜあんなに小さな(ごめんなさい)場所で毎回やってくれるのか。大きなところでやるとかは目的にはないのだ。

 いまの時代にもそれをやってくれてる人がいるってことです。甲本ヒロトという人が。彼が先人達にしてもらったように。貴重だし、とても幸運なことです。「いま僕は確実にかっこいいものを見てる」って、人生であまりないでしょ?

 



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